縦走のはずが…~檜洞丸

2/26 新松田~西丹沢自然教室~檜洞丸~金山谷乗越~檜洞丸~石棚山~箒沢~新松田

先週の日曜日に檜洞丸から蛭ヶ岳、塔ノ岳と日帰り縦走をするつもりだったが、忘れ物をして電車に乗り遅れ中止にしてしまった。それで、今日はそのリベンジ!


天気予報は曇り時々晴れとまずまずの天気、のはずが…新松田で列車を下りると雨が降っていた。もちろん丹沢の山々は雲に覆われて見えない…帰りたくなってきた。


新松田発7:20の始発のバスは、若干遅れて8:40に西丹沢自然教室に到着。塔ノ岳までの縦走は時間との勝負だが、いつもこのバスは遅れる。
ここで山行計画書を提出しアドバイスを受ける。ここ2,3日気温が高く、雪が柔らかくなっているため、かなりもぐるそうだ。


自然教室からちょっと行くと檜洞丸登山口。新松田では小雨だったが、ここでは小雪に変わっている。しかし、このあたりには積雪は全くない。


しばらくは、ほぼ水平な尾根のトラバース道が続く。道はきちんと整備されている。


いったん下り、ゴーラ沢出合で沢を渡る。雪が強くなりおまけにガスまで出てきて、ますます帰りたくなる…

120226ゴーラ沢出合の先から雪があった
ゴーラ沢を渡ると、改めて尾根に取り付き急登が始まる。登りだすと暑い。上半身はヒートテック、フリース、冬山用のジャケットの3枚なのだが、汗だくになるほど暑い。冬山と言っても丹沢は気温が高いので、ジャケットじゃなくてユニクロのパーカーで良かったかも。

だんだんと地面が雪に覆われてきた。木の根が粉砂糖をまぶしたお菓子に見える。

120226檜洞丸登山道展望台
歩き始めて1時間、展望台で一休み。晴れていれば正面に富士山が見える。しかし、今は完全に雪とガス。雪の降る音と鳥の鳴き声だけが聞こえる。

120226檜洞丸山霧氷
霧氷に覆われた木の枝。やっぱり砂糖菓子に見える。

120226檜洞丸山頂直下のブナ林
私の大好きな檜洞丸の山頂直下のブナ林。新緑の季節には一面、ブナの葉を通った緑の光に包まれる。そのブナ林も今は静かに眠りについている。

120226雪の檜洞丸山頂
2時間ほどで檜洞丸山頂到着。こんな天気でも2,3人の登山者がいた。みんな頑張るな。

ちょっと急いで登って来たので暑い。でも休んでいると寒い。手袋を冬山用に替える。スパッツもつける、軽アイゼンもつける。が、スパッツのチャックの調子が悪くてなかなかつけられない。スパッツ1つつけるのに15分もかかってしまった。やばし。


檜洞丸から蛭ヶ岳へのルートは最初はいくつかトレースがあったので、それに乗っかって進む。トレースをはずすとズボッ!と脛までもぐる。が、なぜか尾根が広くなったところですべてのトレースが引き返している。何してるんだ?この人たちは? しかたない、視界もないし、コンパスを切ってルートを探しながら進む。

雪が少なくなって木の根が雪から露出しているところで、アイゼンを引っ掛ける。見てみると、なんとアイゼンが外れそうになっている。でもかかとの金具が靴に変な風にがっちりと食いついていて外れない。直してもすぐに変な食いつき状態になる。この軽アイゼンと靴は初めて合わせてみたので、ちゃんと合っていないようだ。工具があればすぐに治せるが、持ってくるのを忘れた…。騙し騙し歩いてみるが、そうするとペースが落ちて、とても予定の時間に蛭ヶ岳に到着できそうもない。こんなところでビバーグしたくない…。金山谷乗越まで粘ってみたが、やっぱりダメなのであきらめた。残念。今日は単独行でよかった、アイゼンの調整ミスで敗退なんてみっともなくて。


20分くらいでズボズボと駆け下りたルートを1時間かけて登り返す。ああ、しんど。
本日2回目の檜洞丸山頂。時間があるので遊ぶ。
これはなんでしょう?


自作風防五徳レスアルコール・ストーブ(製作記「ゴトクレス・アルコールストーブ改良」)でした。火をつける。うわっち!炎が全然見えないので手をあぶってしまった。火が着いているのか見ても分からないが、お湯が沸いているのでよし。こんな状況でもストーブはめちゃくちゃ熱くなる。冷ましてしまうのに時間がかかる。


気を取り直して下山開始。下山は石棚山経由で箒沢に下りる。

120226テシロノ頭のブナ林
石棚山までは穏やかな尾根で、ここもブナ林が美しい。でも風が強くて寒い。先を急ぐ。

120226苔に霧氷
苔も風雪に耐えている。

120226石棚山付近の階段
石棚山の先の箒沢への分岐までは、このような階段が多く歩きやすい。しかし、分岐から先はうんざりするほど急な下りが続く。おまけに雪と泥が混じって滑る滑る。木の根も多く、これまた滑る上につまずきやすい。

120226ヤブ沢の頭を越えると常緑樹の森
ヤブ沢ノ頭を越えると、緑濃き常緑樹の森になる。季節が一気に変わったかのようだ。標高も下がったので暑い。また汗だくになる。ジャケットを脱ぎたいのだが、先ほどから雪が雨に変わっている…最悪。


板小屋沢に下りるとゴールは近い。ここからは沢の河岸につけられた、崩れかけた道を行く。かなりボロボロと崩れているが、危ないところにはちゃんとロープが張ってある。


名付けて堰堤四段越え。それにしても苔がきれい。


ゴール!この箒沢公園橋を渡るとすぐ箒沢のバス停。橋はいいんだけど、「年金積立金還元融資」ってなんだよ。年金が危ないって言っているのに、こんな立派な橋なんて作る余裕があったのかな~。
橋を渡って、バスは…行ったばかり。行動食を食べながら40分ほど待って無事にバスに乗る。

参考
丹沢登山情報リンク
丹沢に登ろう!・登山情報(NEVERまとめ)

2件のフィードバック

  1. メイウェンティ より:

    樹木がきれいですね。特に“山頂直下のブナ林”。
    夫々の木が自由に枝を伸ばしているはずなのに、幹、枝、梢・・・ それらの形、取り合わせはどれがなくなってもどれが増えてもバランスが崩れてしまうように良い塩梅に配置(?)されていますね。

  2. 惰性人 より:

    メイウェンティさん、こんにちは、
    西丹沢は手付かずの森林が残っていてすばらしいです。
    今は幽玄の世界ですが、新緑の時期には山頂直下はブナの緑、そして下草の緑、おまけにツツジも咲いてとてもきれいです。

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