山女魚のピザを求めて山を走る~三頭山から牛ノ寝通り(1)
4/9 都民の森~三頭山~奈良倉山~大マテイ山~小菅の湯
奥多摩の地図を眺める。まだ三頭山から西に延びる、牛ノ寝通りという尾根は歩いたことがないないな~。
ん、途中に小菅の湯があるぞ。小菅川本谷(「簡単だが登りごたえあり~小菅川本谷」)の帰りに寄った、ここの源流レストランの山女魚のピザはうまかったな~。
よし、三頭山を越えてピザを食いに行こう!
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6時前に家をでる
すでに日が昇り太陽がまぶしい。ひと月前の薄暗い出発とは大違い。
ただ、空気は冷たく、フリースを羽織る。
土曜日の早朝の山手線には、飲み明かした若い人が多く乗っていた。すでにコロナ前に戻りつつある。
ホリデー快速奥多摩も春の訪れとともに人が多くなってきた。
武蔵五日市駅でダッシュでバス停に向かう。すでに人の列。私の直後でパイルで仕切られる。そこから後ろは臨時便。
車窓からは満開の桜。それも枝垂桜や紅い桜などさまざまな桜が山間の里を彩る。桜を見に来てもいいな。
山は霞で煙っていると思ったら...よく見ると、日が当たった針葉樹林から薄黄色の煙が...すごい量の花粉。
終点の都民の森。ハイカーやバイカーで賑わう。
食べ損ねた朝食のサンドイッチをもぎゅもぎゅ。
快晴だが、風が冷たいので、フリースを着たまま9:30出発。
都民の森のハイキングコースを鞘口峠まで登っていく。
思えば、ハセツネの試走で何度もここを下りているが、登ったのは初めてだ。
10分で鞘口峠。フリースを脱ぐ。稜線はよく日が当たり、暖かい。風もほとんどない。
三頭山へ向かって登ってゆく。すみれでも咲いているかな、と思ったけれど、まだ冬枯れの森だった。
足取りも軽く、数パーティーを追いこしていく。
三頭山の山頂が近づくと、雪が出てくる。しかし、凍っていないので問題ない。
三頭山東峰の展望台。ここに来るといつも曇っているが、今日は奥多摩の山々を一望できる。雲取山にはまだ雪があるようだ。
ここを登りきれば、三頭山西峰の山頂だ。
山頂到着。都民の森からだいたい50分。まあいいペース。
今日は先を急いでいる。というのも、目的地の源流レストランのラストオーダーは15:30。その前に、小菅の湯で汗を流しておきたい。だとすると、14:30くらいには下山する必要がある。
まだ対して歩いていないので、写真を撮って景色を眺めて、すぐ出発。
この先は未知の世界。
冬枯れのブナの森。地図の印象より尾根が細い。露岩や雪、積もった落ち葉であまり速く走れない。
見晴らしの良い岩場にでた。屏風のような大菩薩、小金沢連嶺。まだまだ雪が多い。
尾根の上のぴょこ。展望もない地味なピーク。
ブナの巨木が混じる森。自然の懐を走っている感、気持ちが良い。
折れた枝が散乱し、倒木が出てくる。まだ芽がみずみずしいので最近折れたようだ。台風の時期でもないし、いつ折れたのだろう?
くぐったり、跨いだりでなかなかスピードがあがらん。
お年寄りのパーティーを追い抜く。人がいた!と驚いていた。
明るい森の中の、トラバースの緩やかな下りが続く。倒木さえなければ気持ちよく走れるのに。
立て続けに2人のハイカーとすれ違う。鶴峠から登ってくる人も多いようだ。
道は、尾根をはずれて植林の暗い森の中を鶴峠へ下ってゆく。
そのまえに、今日初めて休憩。鳥の声を聴きながら、青空のブナの森の中でシーチキンマヨ。
鶴峠に至るまでに、何度か林道を横切り、トレランレースの道標を見る。多摩川源流トレイルランのコースを逆走しているようだ。
鶴峠バス停。
ここから「JTの森」の林道を登っていく。
バス停から尾根を挟んだ裏側には、公衆トイレもある。広場は駐車場じゃないよ。
熊の歯形だって。なんで熊はこんなものをかむのだろう。そういえば上越国境でも熊が熊パンチで道標を壊していたな(「熊とヒルにおびえながら三国峠、法師温泉へ」)。
よく整備されたJTの森の林道を行く。
林道をショートカットするように登山道がついてるが、わかりにくいところがある。
この写真では、「奈良倉山」の道標から左へ登山道が続いている。
林道から離れ、奈良倉山の山頂が近づくにつれ傾斜が急になる。落ち葉が積もっているので、結構しんどい。
振り返れば、木々の間から三頭山が大きく見える。
(次回に続く)
今回のコース
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…