トレーニング始動!のはずが...~今熊山から丸山
3/17 武蔵五日市駅~今熊山~生籐山~浅間峠~丸山~笛吹バス停
4/26から行われるFUJI100(旧UTMF)にエントリーしている。
気がつけばもうあとひと月ちょっとだが、山を長い時間走るトレーニングを全くしていない。こんなことで100マイル(約166km)走り切れるのだろうか。
思い立ったらとにかくトレーニング始動!
まずは勝手知ったるハセツネコースの前半を走ることにする。
—
6時前に家をでる。すでに空は明るい。春だな~。
でも、フリースにウインドブレーカーだとちょっと寒い。
五日市線の車内にハイカーの姿は少ない。
武蔵五日市駅から都民の森へ向かうバスは、いつもは行列だが今日は楽に乗れそうだ。
私はバスに乗らず、駅前から歩き始める。
空気はひんやり、フリースとウインドブレーカーを着たまま歩く。
広徳寺への分岐。
歩いていたら暑くなってきたので、ウインドブレーカーを脱ぐ。
道端にも春の気配。
坂道を登っていたら汗をかいてきた。
広徳寺の前でフリースを脱いで、トレールに入り、走り始める。
変電所で道路に出て、稲荷神社まではロードを走る。走りなれた道。
梅が満開だ。
稲荷神社に到着。今日の無事を祈願し、表参道に入る。ここからがトレールの本番。
すぐにガチランナーに抜かれる。今日は天気が良く暖かいので、ランナーも多そう。
今日は、雲一つない青空。しかし、春霞か遠くの山がかすんで見える。
紙垂のつけられたしめ縄をくぐり、今熊神社の聖域に入る。
今熊神社の分岐。ここは左の尾根道へ。
入山峠へはアップダウンの少ない走りやすいトレール。
今の時期の山は、特に目を引くものはなく地味である。
右足の親指がチクチクするので、入山峠で休憩。
靴下を脱いでみると、靴下の親指部分に空いた穴を塗った糸が指先に当たって、ちょっと赤くなっている。ケチるのも考え物。テーピングで応急処置。
スタートからおよそ10km、市道山分岐。
多くのハイカーを抜き、多くのガチランナーに抜かれる。
風がないときはTシャツで十分なくらい暖かい。絶好のハイキング日和。地味な山だけど。
市道山分岐から醍醐峠へ下る斜面を、下から快調に駆け登ってくる女性とすれ違った。すげー、と思ったら、富士登山競争の絶対王者、ずーみんさんだった。ずーみんさんとすれ違うのは、これで2回目。
2週間後にここでハセツネ30Kが開催される。
醍醐丸から笹尾根に入る。
ハセツネ当日は、ここには鳴り物を持ったボランティアが並び、「ナイスラン!」「ガンバです!」の掛け声が飛び交い、休憩したいけど走り続けないといけないような気になる、賑やかな雰囲気。しかし、今日はベンチで数人のハイカーが静かに休憩しているだけ。
すれ違うハイカーは多いのだが、山頂には人がいないことが多い。静かな山旅が続く。
冬眠から目覚めたか、ベンチの上でタテハチョウが日向ぼっこ。
晴れていれば、笹尾根のピークからは富士山がよく見える...いや、今日は空気がモヤモヤしていて、全然見えない。
生籐山を越えて軍刀利神社に到着。ここまで来るとハイカーはぐっと少なくなる。
ハセツネの道標。回収し忘れたのかな?
浅間峠についた時には、いつの間にか空は厚い雲に覆われていた。
まだ13時だというのになんとなく薄暗く、暖かな日差しはどこへやら、風も冷たい。
久しぶりに走ったので、ちょっと疲れた。こんなんでFUJI100は大丈夫だろうか。
出発からおよそ25km、日原峠。
予定より20分遅れている。天気も下り坂だし、なんとか先を急がねば。でも足が重い...。
土俵山に登ると雪が多くなってきた。
かすむ御前山と大岳山。遠景がかすんでいるのはモヤかもしれないが、近景も黄色っぽくかすんでいる。これはスギ花粉だな。幸い、私は花粉センサーがないので全く影響なし。
丸山までくると、トレールが完全に雪におおわれてしまった。一度融けて固まった雪で、気温も低くなってきたので滑って走れない。少し先まで行ってみたが、これより先は、ずっとこんな感じのようだ。
すでに予定から30分遅延。トレールがこの状況だと、遅れを取り戻すどころか、どんどん遅くなるのは目に見えている。
ここでエスケープして、笛吹バス停に下山することを決意。
武蔵五日市駅行きのバスの時間まであと30分。本気で走ればぎりぎり間に合いそうだ。
本気で走るどころではない。
道は少しえぐれていて溝のようになっている。そこに雪が吹き溜まっていて、足を置くと踏み抜いてすねまでもぐる。雪の薄いところはドロドロぐちゃぐちゃ、藪に逃げれば、枯草に積もった雪は滑る滑る。
バスに乗り遅れまいと、走りにくいトレールを必死で走る。
笛吹バス停が見えた時、ちょうどバスがバス停の前を通り過ぎたところだった。
どうしよう...
時刻表を見ると、反対方向の数馬行きのバスは10分ほどでくる。よし、気を取り直して、数馬の湯で温泉に入ろう。
数馬の湯でお湯につかり、ほっと一息。
そして、食事処で今日使ったエネルギーを補給。ここの食事処は、以前はなかなかのものだったが、いつのころからかメニューが変わってちょっと残念なことになっている。
これは唐揚げ定食。好みの問題もあるけれど、唐揚げはからっと揚がっていてほしいな...
それにしても、こんなへなちょこで、FUJI100は大丈夫なのか?
(今熊山から丸山、完)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…