中尊寺金色堂~大沢温泉、平泉(3)
2/13 大沢温泉~平泉(毛越寺、達谷窟毘沙門堂、中尊寺、高舘義経堂)~東京
(前回の続き)
いよいよ中尊寺へ。中尊寺は850年に開山された天台宗のお寺。中尊寺の入り口から金色堂までは800mと遠い。そして中尊寺は高台にあるため、月見坂という長い坂を登ってゆかなければならない。しかし、その坂は踏み固められ杉並木の日陰でコチコチになった雪でコーティングされている。滑るっ。
月見坂の途中にある通称、弁慶堂。主君、義経を守り最後まで奮戦し、立ち往生して果てた弁慶の像がある。月見坂から金色堂まで参道の両側にいくつものお堂がならんでいる。
杉の並木道から竹林の道へ。外国人の団体が「ジーザス、ビューティフル!」とか言いながら通り過ぎる。
峯薬師堂の蛙の狛犬(狛蛙?)。ポカポカ陽気で蛙も気持ちよさそう。
これが国宝・中尊寺金色堂。奥州藤原氏初代藤原清衡によって1124年に建立された、現存する唯一の創建建築物。と言ってもこの見えている建物は金色堂ではない。これは覆堂と言って1965年の大修復の際に建てられた鉄筋コンクリートの建物で、この中にガラスケースがあり、さらにその中に金色堂がある。建物の中に建物がある。
金色堂は撮影禁止。文字通り金箔で覆われたキンキラキンのお堂で、やはりキンキラキンの仏像が祭られ、極楽浄土を表現している。そして東北で栄華を誇った、藤原清衡、基衡、秀衡の遺体が安置されている。

五月雨の
降残してや
光堂
金色堂のとなりに空っぽの建物が建っている。これが旧覆堂。室町時代に建てられ、昭和の大修復まで金色堂はこの中に入っていた。金色堂を建てた藤原氏は鎌倉幕府に敗れたが、それ以後も金色堂は大切にされていたということだ。
なぜか一方にたわんでいる竹林。
なぜかねじれている杉。
中尊寺の最も奥にある能舞台。8月14日に薪能が行われる。


中尊寺から高館義経堂(たかだちぎけいどう)まで10分ほど歩いた。ここは義経が妻子とともに自害したと伝えられる場所。このお堂は1683年に伊達綱村が義経を偲んで建て、中には義経の木像が安置されている。
義経堂からの眺望は平泉随一と言われる。義経も最後にこの景色を眺めたのだろうか。
義経堂からは「平泉巡回バス『るんるん』」で平泉駅に戻った。主だった観光地を巡回し、運賃は140円と利用しやすい。

一関から新幹線で東京に戻る。新幹線は高いな…
(大沢温泉、平泉・完)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…