早春の壮大な富士のもとで~金時山から明星ヶ岳(1)
3/12 乙女峠~金時山~明神ヶ岳~明星ヶ岳~塔ノ峰~箱根湯本
まだ低山にも雪の残る早春。どこかに走りに行きたいな~、とパラパラと地図をめくる。
「箱根」
そうか、箱根の山ならもう雪はないかもね。でも、小田急に乗って、登山鉄道に乗り換えて、、、アプローチが面倒。と思ったら、新宿から金時山の登山口である乙女峠を経由して、箱根に行く高速バスを発見。
これは乗るしかないでしょう。
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朝5時半、家をでる。もう外は明るい。空気も切れるような冷たさはない。手袋もなくて大丈夫。春がやってきた。
バスタ新宿6:35発の高速バスに乗る。出発したときは空席もあったが、高速道路に入る前に、方々に停車して満席になった。みんな春は、コロナに負けずお出かけしたいらしい。
渋滞に巻き込まれ、30分遅れて乙女峠バス停に到着。わらわらとハイカーがバスを下りる。
最高にいい天気だ。富士山もきれい。富士山を眺めながら朝食のサンドイッチをほおばる。
ここでハイカーたちが、右往左往している。バス停のそばに駐車場があるので、トイレがあるかと思っていたが、なかったらしい。
バス停から道路をちょっと上ると、登山道の道標あり。
林の中を乙女峠目指して登っていく。日陰は空気がつめたい。足元にはまだところどころに雪が残っていた。
あっという間に乙女峠に到着。登山口からの標高差は200mくらいなので、ひと登りだ。
ここからは、金時山へ連なる縦走路をゆく。汗ばんできたのでフリースを脱いで出発。
明るい尾根道。日差しが強く、暑くなってきた。
時々岩っぽいところもあるが、おおむね広く、よく整備されていて走りやすいトレール。何人ものトレールランナーとすれ違う。
箱根の展望もよい。駒ヶ岳の麓からは噴気が上がる。芦ノ湖もちょっと見えている。
残念なことに、車かバイクの爆音が常に下のほうから響いてくる。
人が多くなってきた。金時山の山頂はすぐそこ。
山頂到着。30分出遅れたが、ほぼ予定通りに到着。
ハイカーで賑わっている。そうだよね、この壮大な富士山と一緒にお弁当を食べたいよね~。でも私は静かな山が好きなので、写真だけ撮って通過。
こちらは登ってきた乙女峠。その向こうには愛鷹山。愛鷹山もぜひ縦走したいと思っているが、登山道が崩壊して岩場が危険とのこと。まあ、沢登りや上州の岩峰ほどではないと思うけど。あとアプローチが不便なんだよね。
次は明神ヶ岳。目の前のこんもりうねうねとした稜線をたどっていく。
尾根の笹藪を刈り払ってつけられたトレール。私の箱根外輪山のイメージそのもの。
遠目にはなだらかな尾根だが、細かなアップダウンが多い。
時々、笹が切れ視界が広がる。正面に駒ケ岳を見ながら、整備されたトレールをテンポよく下る。
振り返れば金時山。そして、峠からちょっとだけのぞいている富士山。
まるで笹の回廊。
笹といえば、昨年行った石鎚山脈(「予想外に手間取り笹ヶ峰」)だ。石鎚山脈は、膝くらいの笹だったが、ここの笹はゆうに背丈を越える。また、昔よく漕いだ上越の藪の笹は、積雪で鍛えられた背丈を越えるネマガリ竹(チシマザサ)で、それと比べてここの笹はしなやかでやさしい感じだ。でも密藪なので漕ぎたくはない。
うわ~、でた。日が当たらないところは雪解けでドロドロ。走ると泥が靴の中に入るので、慎重に歩く。ゴアのトレランシューズを履いてきて大正解。
火打石岳を巻く。日の当たるところは快適。
日の当たらないところはドロドロ。
正面から果敢に走るトレールランナーがやってきた。足元をみると靴が泥団子になっていた。すごい気合いだ。
出発して2時間、何も食べていないので、さすがに腹が減ってきた。明神ヶ岳の登りにかかる前に、おにぎりタイム。
今日は天気が良すぎて、日差しが痛いほどで、休んでいても暑い。
登るにつれて笹も低くなり、展望が開ける。大山から三国山まで丹沢全山が一望できる。こうしてみると丹沢もかっこいいな。
来し方を振り返る。
ここにも壮大な富士の姿が。
(次回に続く)
今回のコース
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…