赤城山、ぐるりと早駈け~赤城山周遊(1)

11/19 新坂平~地蔵岳~長七郎山~黒檜山~鈴ヶ岳~新坂平

初冬に気軽に走れる山はないものか。
そうだ、赤城山に登ろう。関越自動車道で谷川岳方面に向かうときにいつも見えている山だ。
調べてみると「赤城山」というピークはなく、その山体を赤城山と呼ぶようだ。そして、最高峰、黒檜山をはじめとする複数のピークが、山頂の火口湖をぐるりととり囲んでいる。

じゃあ、ぐるりと行こう。

‐‐‐

4時前に起きる。もちろん外は真っ暗、そして寒い。
始発の山手線に乗る。渋谷でどっと人が乗り込んでくる。
赤羽駅では、夜明け前のホームで縮こまって下りの列車を待つ人が多い。

車内で朝食のサンドイッチを食べている間に夜が明けた。
高崎駅で両毛線に乗り換え、前橋駅へ。
駅を出れば、雲一つない快晴で朝日がまぶしい。しかし、富士見温泉行のバスを待つのは私一人。赤城山に行く人はあまりいないのか?

20231119 赤城山、富士見温泉

富士見温泉のバス停からは、関東平野を見下ろす絶景。
雪をかぶった山脈は中央アルプスだろうか?もちろん富士山も見える。
ここで赤城山ビジターセンター行きのバスに乗り換える。

バスは赤城山に向けて徐々に高度を上げてゆく。
周囲の森がだんだんと色づいていく、と思いきや、あっという間に冬枯れの森になる。

20231119 赤城山、新坂平バス停

新坂平バス停で下車。乗客のいないバスが終点を目指して去っていく。

!!!

さむい~~!!!寒すぎる~!
耳が切れそうな冷たい強風が吹き抜け、おまけに道路も薄い氷でコーティングされ凍結している。
慌ててウインドブレーカーを羽織り、ニット帽をかぶって手袋をはめる。
いやいや、予想外の寒さ。

ツルツルと滑る道路を用心深く歩きながら、登山口を探す。

20231119 赤城山、地蔵岳へ

登山口は、駐車場のわきにあった。うっすらと積もった雪を踏みながら、トレールを緩やかに登っていく。

20231119 赤城山、霜柱

霜柱もざっくざく。

20231119 赤城山、地蔵岳山頂に到着

あっという間に、地蔵岳山頂に到着。

20231119 赤城山、地蔵岳山頂から関東平野

山頂には電波塔が林立。
南側が大きく開け、広大な関東平野を眼下に一望。これは圧巻。遠く、地平線付近に光っているのは海だろうか?

20231119 赤城山、地蔵岳山頂、石灯籠

石灯籠の向こうに見えるのは、これから行く長七郎山、小地蔵岳。
山頂は凍るような突風の中にいる。まるでジェット機に乗っているような音。空では灰色の雲がものすごい速さで流れていく。
手水鉢のような石の造形物に溜まった水がカチカチに凍っている。

寒すぎる。早く次に行こう。

20231119 赤城山、地蔵岳から小沼に下る

小沼に向かって下る。
長い階段が続く。凍っていて滑る。
ここで第一ハイカーとすれ違った。

20231119 赤城山、小沼

八丁峠で車道に出て、そこから遊歩道を小沼へ。
風で湖面が波打っている。
さっきまで山々の頂を覆っていた雲は、いつの間にか雲散霧消。

20231119 赤城山、長七郎山から南ア、八が岳

水門から長七郎山に登る。
標高が上がるにつれて、開けて展望がよくなる。雪をまとった峰々が見えてくる。
白く輝く北岳、その右には雪の少ない甲斐駒岳、八ヶ岳も山脈を真横から眺める格好で、権現岳から蓼科山まですべて見えている。

20231119 赤城山、長七郎山から浅間山

浅間山が近くに見える。

20231119 赤城山、小地蔵山

長七郎山から鳥居峠に向かう途中、メインルートを離れ小地蔵岳をピストン。往復10分くらい。
落葉樹の森の中の地味で静かな山頂。
不思議なことに、ここは風が全くない。ゆっくり休憩、おにぎりタイム。

20231119 赤城山、鳥居峠に下る

凍った階段を恐る恐る鳥居峠に下る。

20231119 赤城山、鳥居峠

鳥居峠。人影もなく、思ったより静か。

20231119 赤城山、鳥居峠からの展望

峠から東側の展望。茨城方面、山が少なくちょっと地味。
空を覆っていた灰色の雲が消え去り、青空が広がる。

20231119 赤城山、鳥居峠から覚満淵

峠から西側の展望。
すぐ足元に、小尾瀬とも呼ばれる湿原、覚満淵がある。あそこを歩くのも楽しそうだが、今日は時間がない。先を急ごう。

20231119 赤城山、篭山付近のトレール

篭山をトラバースして稜線に向かう。
山と高原地図ではすっと一本の線が引いてあるが、実際は樹林の中の岩がごろごろした斜面に、踏み跡が錯綜している。

20231119 赤城山、篭山の地図

おお、ご丁寧に地図が。それにしても「メイロ」って...

20231119 赤城山、駒ヶ岳登山口ルートと合流

駒形登山口からの道と合流。突然、複数のハイカーと遭遇。ここから一気に人が多くなる。
樹林が薄くなり、トレールの見晴らしがよくなる。一方、風当たりも強い。

20231119 赤城山、駒ヶ岳

稜線の快適尾根歩きを楽しみながら、ひと登り駒ヶ岳山頂。
東側の展望が良い。

20231119 赤城山、池が凍っている

天気も良いし、道もよいし、展望もいい。走っていてとても気持ちがいい。
でも風が強く冷たい。稜線の池も凍っている。

コルからちょっと急な斜面を登る。
大勢のハイカーを追い抜く。

20231119 赤城山、黒檜大神

登り切れば黒檜大神の鳥居。ちょっと疲れたな。
頂上っぽいけど、頂上はもうちょっと先。

次回に続く)

参考:
地図

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