赤城山、ぐるりと早駈け~赤城山周遊(1)
11/19 新坂平~地蔵岳~長七郎山~黒檜山~鈴ヶ岳~新坂平
初冬に気軽に走れる山はないものか。
そうだ、赤城山に登ろう。関越自動車道で谷川岳方面に向かうときにいつも見えている山だ。
調べてみると「赤城山」というピークはなく、その山体を赤城山と呼ぶようだ。そして、最高峰、黒檜山をはじめとする複数のピークが、山頂の火口湖をぐるりととり囲んでいる。
じゃあ、ぐるりと行こう。
‐‐‐
4時前に起きる。もちろん外は真っ暗、そして寒い。
始発の山手線に乗る。渋谷でどっと人が乗り込んでくる。
赤羽駅では、夜明け前のホームで縮こまって下りの列車を待つ人が多い。
車内で朝食のサンドイッチを食べている間に夜が明けた。
高崎駅で両毛線に乗り換え、前橋駅へ。
駅を出れば、雲一つない快晴で朝日がまぶしい。しかし、富士見温泉行のバスを待つのは私一人。赤城山に行く人はあまりいないのか?
富士見温泉のバス停からは、関東平野を見下ろす絶景。
雪をかぶった山脈は中央アルプスだろうか?もちろん富士山も見える。
ここで赤城山ビジターセンター行きのバスに乗り換える。
バスは赤城山に向けて徐々に高度を上げてゆく。
周囲の森がだんだんと色づいていく、と思いきや、あっという間に冬枯れの森になる。
新坂平バス停で下車。乗客のいないバスが終点を目指して去っていく。
!!!
さむい~~!!!寒すぎる~!
耳が切れそうな冷たい強風が吹き抜け、おまけに道路も薄い氷でコーティングされ凍結している。
慌ててウインドブレーカーを羽織り、ニット帽をかぶって手袋をはめる。
いやいや、予想外の寒さ。
ツルツルと滑る道路を用心深く歩きながら、登山口を探す。
登山口は、駐車場のわきにあった。うっすらと積もった雪を踏みながら、トレールを緩やかに登っていく。
霜柱もざっくざく。
あっという間に、地蔵岳山頂に到着。
山頂には電波塔が林立。
南側が大きく開け、広大な関東平野を眼下に一望。これは圧巻。遠く、地平線付近に光っているのは海だろうか?
石灯籠の向こうに見えるのは、これから行く長七郎山、小地蔵岳。
山頂は凍るような突風の中にいる。まるでジェット機に乗っているような音。空では灰色の雲がものすごい速さで流れていく。
手水鉢のような石の造形物に溜まった水がカチカチに凍っている。
寒すぎる。早く次に行こう。
小沼に向かって下る。
長い階段が続く。凍っていて滑る。
ここで第一ハイカーとすれ違った。
八丁峠で車道に出て、そこから遊歩道を小沼へ。
風で湖面が波打っている。
さっきまで山々の頂を覆っていた雲は、いつの間にか雲散霧消。
水門から長七郎山に登る。
標高が上がるにつれて、開けて展望がよくなる。雪をまとった峰々が見えてくる。
白く輝く北岳、その右には雪の少ない甲斐駒岳、八ヶ岳も山脈を真横から眺める格好で、権現岳から蓼科山まですべて見えている。
浅間山が近くに見える。
長七郎山から鳥居峠に向かう途中、メインルートを離れ小地蔵岳をピストン。往復10分くらい。
落葉樹の森の中の地味で静かな山頂。
不思議なことに、ここは風が全くない。ゆっくり休憩、おにぎりタイム。
凍った階段を恐る恐る鳥居峠に下る。
鳥居峠。人影もなく、思ったより静か。
峠から東側の展望。茨城方面、山が少なくちょっと地味。
空を覆っていた灰色の雲が消え去り、青空が広がる。
峠から西側の展望。
すぐ足元に、小尾瀬とも呼ばれる湿原、覚満淵がある。あそこを歩くのも楽しそうだが、今日は時間がない。先を急ごう。
篭山をトラバースして稜線に向かう。
山と高原地図ではすっと一本の線が引いてあるが、実際は樹林の中の岩がごろごろした斜面に、踏み跡が錯綜している。
おお、ご丁寧に地図が。それにしても「メイロ」って...
駒形登山口からの道と合流。突然、複数のハイカーと遭遇。ここから一気に人が多くなる。
樹林が薄くなり、トレールの見晴らしがよくなる。一方、風当たりも強い。
稜線の快適尾根歩きを楽しみながら、ひと登り駒ヶ岳山頂。
東側の展望が良い。
天気も良いし、道もよいし、展望もいい。走っていてとても気持ちがいい。
でも風が強く冷たい。稜線の池も凍っている。
コルからちょっと急な斜面を登る。
大勢のハイカーを追い抜く。
登り切れば黒檜大神の鳥居。ちょっと疲れたな。
頂上っぽいけど、頂上はもうちょっと先。
(次回に続く)
参考:
地図
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赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…