花いっぱい、里山の春～御前山から奥多摩むかし道

4/7 小沢～御前山～境橋～奥多摩駅

先週はＦＵＪＩ１００ｍｉの試走でそこそこ走った。この週末は短い距離をサクッと流したい。
奥多摩の御前山を未知のルートから登って未知のルートから下りよう。ついでにＦＵＪＩ１００ｍｉのために買った新しいウエアを試そう。

朝起きると雨。天気予報では日中は日がさすらしい。しかし、夕方からまた雨の予報なので、さっさと下りないといけない。
雨の切れ間を狙って家を出る。

武蔵五日市へ向かう列車は空いていたが、武蔵五日市駅から藤倉へ向かうバスは満席。
そのほとんどは、白倉バス停で下りた。ここは大岳山の登山口だ。
通りに沿って色とりどりの花が咲いている。様々な桜やモクレン、ツツジなどなど。

私は小沢バス停で下車。私以外にもう一人下りた。
風は少しひんやりとしているが、日射しはすでに暑い。

集落に向かって歩く。「さとやま食堂」というのぼりが気になる、が、今は通過。

道標はしっかりついている。
今日は、小沢から湯久保尾根をたどって御前山に登る。湯久保尾根は途中まで月夜見沢の下りにつかったことがあるが（「お手軽だけど倒木が．．．～月夜見沢」）、下半分は未知の世界。

登山口からガーミン先生のＧＰＳトラッキングをオンにする。しかし、衛星を捕捉できない。ここのところ、しょっちゅう衛星を見失ってでたらめなログをはいていたが、ついに完全に壊れてしまったようだ。
５分ほどいろいろやってみたが、あきらめて歩き始める。

道端にはスミレ。

登山道自体は、奥多摩にありがちな、植林の作業道。黙々と登るのみ。

ツチグリ。胞子が飛んじゃったバージョンと、まだ飛んでいないバージョン。

立派な立て札。
けれど、ちょっと岩々していてちょっと切れているだけで、問題はなかった。

どこが山頂だかわからない若緑山。
この後も先も、淡々と植林の森を登ってゆく。

主稜線に出ると御前山頂上直下の階段。ハセツネを含め、これを何度下りたかわからないが、上るのは初めて。

御前山山頂、おにぎりタイム。
天気があまりよくないためか、人は少なし。

御前山と惣岳山の鞍部に下りる。下山はここから奥多摩都民の森の道を下り、境橋バス停へ。

分岐に都民の森の案内図があった。なんか複雑だな．．．
山と高原地図にも「散策コース多いため道標に注意」とある

急な斜面につけられた道を下り始める。が、すぐに道は落ち葉に埋もれてわからなくなる。あまり踏まれていないので、踏み跡もわからない。
しかし、ぽつりぽつりと道標が立っているので、それを目印にわしゃわしゃと落ち葉を踏みながら下りる。

小さな沢にまだ雪が残っていた。ちょっとびっくり。

下りるにしたがって、道がはっきりしてくる。道標は立派。
トレースは落ち葉に埋もれ、分岐も多いので、道標がなかったら歩きにくかっただろう。

正面に主稜線から派生した大きな尾根が見える。江戸小屋尾根だ。今度はあれで登ろう。

舗装道路に出ると、「栃寄森の家」という建物がある。平日は素泊まり２０００円で泊れる、格安の宿泊施設。
ここから延々と舗装道路を走る。

単調な舗装道路の下りにもちょっとしたアクセント。

青梅街道にでると、すぐに境橋バス停。その名の通り、橋の上にバス停がある。
バスはすぐには来ないので、奥多摩駅まで走ることにする。

奥多摩湖から奥多摩駅に続くハイキングコース、奥多摩むかしみちに入る。旧青梅街道だ。

青梅街道は、多摩川に沿って橋やトンネルを駆使して奥多摩湖と奥多摩駅をできるかぎり短いルートで結ぶ。一方、奥多摩むかしみち、旧青梅街道は多摩川に沿って、等高線をなぞるように尾根や沢に沿って蛇行している。奥多摩むかしみちからは、沢をショートカットする青梅街道の橋が、かなり離れたところに見える。

緩く上り下りする舗装道路が多いが、突然階段になったりする。

いやはや、見事ですな。
今の時期は花がいっぱいだ。

奥多摩駅が近づくと、舗装道路から歩道に変わる。
道端にはお地蔵さま。

森の中の石畳の歩道を走っていると、右手下に線路が敷かれた橋を見る。小河内ダム建設のために敷設された鉄道だ。もちろん現在は廃線。

線路を横切る。
傍らには外国人が二人。外国人にも廃線マニアがいるのだろうか。

奥多摩のコンビニあたりにでたので、その足でいつもの「麻場の湯」へ。
さあ、お風呂から出たらいつものようにビールだ。

奥多摩駅そばのブルワリー「バテレ」。このために奥多摩に来たと言っても過言ではない。
お昼をちょっとすぎた時間だったが、ほぼ満席。外国人の姿が多いのにも驚かされる。高尾山だけではなく、奥多摩にもインバウンドの波が来たか。

帰宅して、ガーミン先生を修理に出す。
ＦＵＪＩ１００には間に合わなそうだ。ログを取りたかったのだが。

（御前山、完）

参考:
地図

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