金毘羅尾根に飽きたので、隣の尾根へ~ロンデン尾根から日の出山、鋸尾根
1/27 武蔵五日市駅~幸神尾根~ロンデン尾根~日の出山~大岳山~鋸尾根~奥多摩駅
山を走らないと体がなまってしまう。
走るためには雪がない低山のほうがいいので、この時期は奥多摩の日の出山に行くことが多い。しかし、御岳山からのコースは数えきれないほど行っている。金毘羅尾根もハセツネとその試走で通ったため、さすがに飽きてきた。三室山からの縦走も最近集中して行ったので、あまりそそられない。
地図を眺めると、金毘羅尾根の東側に「ロンデン尾根」という変な名前の尾根がある。2018年の山と高原地図には道が書かれていないが、確か、金毘羅尾根を走った時に分岐の道標を見た記憶がある。
じゃあ、そこに行ってみよう。
少し調べると、武蔵五日市駅から歩いて尾根にとりつけるようだ。バス代もかからず一石二鳥。
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6時ごろ家を出る。天気は快晴。天気予報では、今日一日穏やかな天気で、気温が上がるそうだ。でも今は寒い。
ホリデー快速奥多摩は、厳冬期なのにほぼ席が埋まっている。立川で五日市線に乗り換える。こちらはガラガラ。
いつもはハイカーでいっぱいのバス停もガラガラ。
空は青く、空気は身が切れそうに冷たい。手袋をして出発。
いつも思うのだが、山の地図読みより、登山口までの地図読みのほうが難しい。
最初は秋川街道を東に進み、途中、福寿禅寺への分岐に入る。福寿禅寺をすぎると左手に下るアスファルトの道路と、右手に直進するコンクリートの道路の分岐がある。ここをコンクリートの道路に入り、すぐに右折する。
少し行くとグミの木峠。ここが登山口。ここまで登山口を示す道標はなかった。
この登山口は幸神尾根というなんとも縁起のいい尾根の末端だが、ここを登ってゆくとやがてロンデン尾根に合流する。
道はよく踏まれた作業道の様相。植林と常緑樹が多いためだろう、落ち葉も少なく歩きやすい。ときどき矢印だけの道標がある。
すぐにお地蔵さんのいる、地蔵山。
なんだ「ためぐそ山」って。ここまで我慢しろってことか?
途中、場違いなあずま屋があり、ここで3人のパーティーを抜く。こんなところを登る人がいるとは。
熊や猪が出そうな藪もちょっとある。
登り切った後は、緩いアップダウンのある尾根を快適に走る。
道標発見。左に行くと「千年の契り杉」。杉の巨木があるらしいがパス。直進。
ここから少し行くとロンデン尾根に合流。
森は静寂に包まれている。鳥の声も聞こえない。春だと盛んに鳴いているのに。冬は鳥はどこで何をしているのだろうか?
途中、送電線の鉄塔があった。広く切り開かれていて、日射しが暖かったので、本日最初の休憩。栗饅頭を2こ食べる。
単調な尾根の樹林の中の道が続く。
真藤ノ峰と言われても、ピークはやっぱり樹林の中。
ロンデン尾根と金毘羅尾根の合流点が近づくと、森林作業中の注意あり。
そして皆伐祭り。
正面に金毘羅尾根が見えている。ロンデン尾根は皆伐の殺伐とした眺めで終わる。
金毘羅尾根に合流。ここからはなじみの道。
ツルツル温泉から続く道と合流すると階段が現れる。この階段は何度も下っているけど、上るのは初めてだな。
ちんたら上っていたら、駆けあがってきたガチランナーに追い越される。ぼちぼちランナーの姿を見かける。
日の出山山頂。
空気は澄み、晴れた空に日射しは暖か。絶好のハイキング日和。
ここからちょっと気合を入れて走りだす。
御嶽神社で簡単に初詣。
御岳山と大岳山の間にある水場。
透き通った氷が寒々しい。
中ノ沢の頭くらいまでは、走りやすい道が続く。
その先は、ちょっと岩がでてきて、鎖場もある。
あれ、廃屋化しつつあった大岳山荘に足場が組んである。再営業するのだろうか。
大岳山荘から、急な登りをひと登りすれば、大岳山の山頂。広い山頂には人がいっぱい。
私も、富士山とハセツネコースが一望できるこの山頂はお気に入りだ。
大岳山から鋸山のほうへ下る。最初は変な階段が続き下りにくい。
馬頭刈尾根分岐をすぎると、緩やかな広い尾根道になる。
ここは極めて快適に走れ、ハセツネの時は暗いことも相まって、無我の境地に入ってしまう場所だ。
最後にちょっとだけよじ登るようにして、鋸山山頂。
視界も何にもない...とても地味な山頂。
鋸尾根を奥多摩駅に向かって下る。
鋸尾根は、植林が多く、アップダウンもあり、また痩せているところもあって、走りにくいし走ってもつまらない。
でも奥多摩駅にダイレクトに下っていて、バス代をケチれるのでよく使ってしまう。
お天狗様。
鋸尾根の末端には、愛宕山という小ピークがある。山頂にはこの山をご神体とした愛宕神社がある。
鋸尾根を避けたい理由の一つ。コンクリート製の急な長い階段で、いたるところに亀裂が入っている。
そのうち、べりッと斜面からはがれて崩壊するのではないかと気が気ではない。
下山した足で、そのまま氷川郷温泉、麻場の湯へ。
近くにはもえぎの湯もある。泉質はそちらの方がよいが、いつも混んでいて洗い場で並ぶこともある。
芋洗いは嫌だ。なので、こちらの離れの湯屋で、手足を伸ばして渓流を眺めながら、のんびり湯に浸かる。
麻場の湯から奥多摩駅に行く途中に、ちょうどいい塩梅でブリュワリー、VERTEREがある。登山じゃなくてこのビールのために奥多摩に来たと言っても過言ではない。
8種程度のクラフトビールから面白そうなビールを選び、フィッシュアンドチップスも注文。
登山の締めとしては最高。
(奥多摩・ロンデン尾根、完)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…