リハビリに沢登り~小坂志川

8/27 小坂志林道~小坂志川~醍醐丸~ゴロハチ林道~小坂志林道

富士登山競争から1週間ほどたったある日の夜。
公園の階段に穴ぼこが空いてた。坂ダッシュで追い込んだトレーニングの後、暗闇の中、ふらふらとその階段を下っているとき、その穴ぼこにつま先がはまった。完全に脱力状態だったので、一回転一捻りしながら豪快に階段から転げ落ちた。

立ち上がった瞬間、右足首に激痛が走り、思わずしゃがみこんだ。右足首を捻挫してしまった。しばらくすれば、痛みも減るだろうと思ったが、家に帰りつくころには、痛みは増し、両方のくるぶしが見えないくらいぷっくり腫れている。

翌日医者に診てもらったが、足首を固定して、しばらく安静ということだった。

それから2週間後、テーピングで足を固定すれば、ランニングもできるようになった。そこで、リハビリにデート沢として知られる秋川の小坂志川へ。

小坂志林道のヨメトリ坂登山口近くまで車で入る。そこで沢装備を整えて出発。小坂志川に沿って上流に向かって林道を歩く。
林道はおおむね日陰だが、空気は蒸し暑く、じっとりと汗をかく。

20220827 小坂志川入渓点

コンクリートの橋が入渓点のはず。

20220827 入渓点から小坂志川に下りる

橋を渡って左側をのぞき込むと踏み跡があった。トゲトゲした草をかき分け、沢床に立つ。

20220827 小坂志川の緩やかな流れ

平瀬の穏やかな流れが続く。まさに「沢」ではなく「川」がふさわしい。

20220827 深い釜を持つ滝

ときどき、2、3mくらいの小さな滝が現れる。しかし、どの滝も深い釜を持っている。今日はいつものパンツを濡らしたくないメンバーなので、いちいち釜を巻く。
この滝は、左から巻くが、斜面がドロドロで、心もとない草をつかみながら、心もとないフリクションを頼りに巻く。

20220827 小坂志川のミニゴルジュ

退屈な流れが続くが、ミニゴルジュが変化を与えてくれる。深くないので水流を行くこともできるが、濡れたくないので、いちいちへつる。

20220827 小坂志川のアゲハ蝶

この沢は蝶が多い。川岸の水のしみだしで、羽を休めているアゲハ蝶の姿を何度も見た。陽光を浴びて、羽が紫色の光を放つ。

20220827 小坂志川のナメ滝

そして、小さなナメ滝。釜を巻く。

20220827 またミニゴルジュ

そして、またミニゴルジュ。

20220827 小坂志川の穏やかな流れ

そして、また穏やかな流れ。この繰り返し。ちょっと眠たくなる。

20220827 ミニゴルジュ奥の滝

ミニゴルジュの奥に見える、小さい滝。しかし、釜がかなり深そう。左から巻く。

20220827 小坂志川560mくらいの二俣

標高560m付近の二俣。水量が少なくなって、源流を思わせる。
右へ行く。

20220827 小坂志川560mの次の二俣

すぐにまた二俣。右へ。
流れは西に向きを変え、またもや源流部とは思えない穏やかな平瀬が続く。

20220827 小坂志川、源流の3m

うとうととしてきたころ、滝らしい滝が現れる。ちょっと滑るが、水流の左側を直登。

20220827 小坂志川、階段状の6m

ここにきて、滝が連発。
階段状の6mを快適に登る。

20220827 小坂志川、左から流れ込む3m

左から直角に流れ込む3m。
かなりぬめるが、水流の右側のルンゼ状から、右上のガバを使って登る。

これを越えてしばらくすると、水がなくなる。

20220827 小坂志川、最後の二俣

最後の二俣。右に行くガイドブックがあるが、地図を見ると左のほうが、すぐ鞍部に出れそう。後から追いついてきた登山者は迷うことなく右へ。我々は左へ。
ちょっと急な斜面(ゴーロに埋もれた滝?)を登ると、すぐに傾斜が緩む。

20220827 小坂志川の詰め

しばらくゴーロと落ち葉のぐずぐずした沢状を歩く。最後に10mほど崩れやすい急登を頑張れば、小さな尾根に出て、すぐ主稜線。

20220827 おいしそうなキノコ

最後の登りで見つけた、おいしそうなキノコ。

20220827 シロオニタケ

しかし、目に付くキノコは、ほとんどこれ(シロオニタケ)ばっかり。

稜線で沢装備を解除し、乾いた靴下と靴を履いて、至福の一時。
しかし、ここからの下りが長い。のんびりと登ってきたので、時間も押している。急がねば。

20220827 醍醐丸

ハセツネの試走で何度も来ている醍醐丸。でもハセツネと逆回り(醍醐丸->市道山分岐)で歩くのは初めて。何度も通った道だが、ちょっと新鮮。

20220827 日が暮れる

ああ、日が暮れる。
ヨメトリ坂から小坂志林道に戻るつもりだったが、ショートカットでゴロハチ林道経由で下山。

小坂志川は、難しいところもなく、半分くらいが広い穏やかな流れ。捻挫のリハビリにはよかったが、デート沢が好きな私でさえも、ちょっと退屈だった。

(小坂志川、完)

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