最初で最後の富士登山競争試走~富士山駅から富士山
7/15 富士山駅~馬返し~富士山8合目~スバルライン5合目
富士登山競争の山頂コースをエントリー済み。しかし、奥信濃100で左足を痛めたため、本番2週間前にして最初で最後の試走。
東京駅始発の富士五湖行きの高速バスを待つ。
連休初日の東京駅は大きなスーツケースを引いた人でにぎわう。去年も同じ時間のバスに乗ったが、コロナですべての店が閉まっていた。あの静まりかえった朝がうそのよう。
中央高速は断続的に渋滞40km、1時間30分遅れて富士山駅に到着。ポツリポツリと雨のしずく。しかし、天気予報は回復を告げている。
10時過ぎスタート。これでは山頂は無理かもしれない。しかも、山頂までの水、食料を背負って、荷物は5kg超。重い...
レースは市役所前からスタートだが、カットして鳥居から淡々と走り始める。やっぱり荷物が重い...おまけに、ほとんどトレーニングをしていないで、登りの足も重い。
すぐに暑くなり汗をかくが、日射しがないのでだいぶ楽。
心拍数を155に固定して走り続ける。
途中、3,4人ほどに抜かれる。前からはすでに登り終えたランナーとすれ違う。こんにちはと声をかける。
中の茶屋でちょっと休憩。ちょこバーをかじる。
ここから傾斜が増し、路面も悪くなる。
走り始めるが、歩幅が乱れる、疲れる、小さい荷物のランナーに抜かれ続ける。
路上駐車が増えると、馬返しは近い。
馬返し。ここからトレール。
スピードを落として歩く。どうせ本番は渋滞。馬返しまでがまず勝負。
すっかりなじみの一合目。
途中、軽快に走り下る女子とすれ違う。ずーみんだんった。たぶん山頂まで行ってきたんだろうな。
だいぶ雲が切れてきた。以前走った御坂山塊がよく見える(「山を越えて富士五湖へ」)。
黙々と歩き、五合目佐藤小屋。2時間20分弱。荷物がなければ2時間くらいで行けるだろう。でも疲れた。
コーラを買って、休憩。
登りの足をほぼ使い切ったが、ここからが勝負。
六合目。
五合目の森林限界を超えると、吹きさらしで風が強くなる。しかし、日射しがないのはありがたい。
振り返ると、続々と人が登ってくる。
見上げると、つづら折りのトレールにうんざりする。
ザラザラとくずれる砂礫の斜面をジグザクに登り続ける。
登山者はは多いが、トレランのかっこをしていると、次々に先行ってくださいと道を譲ってもらえる。
ありがたい。山の暴走族と呼ばれたころからだいぶ印象がかわったようだ。これも、トレランの普及のためトレールランナーのマナーの向上に努めてきた先達のおかげ。
七合目。八合目をすぎるまで、このような眺めの良いテラスのある小屋が次々と現れる。
七合目くらいから岩場の道になる。大きく足を上げるのがしんどい。おまけに風が強くなって、しっかりスタンスに乗り込まないと体がふらつく。
疲れ切った人々が、ちょっと広くなったところに座り込んでいる。
風が冷たく強く、汗で濡れた服も財布もすっかり乾いてしまった。長袖でよかった。でも久しぶりの山の冷たい風は気持ちいい。あとから追いついてきたトレールランナーは、ウインドブレーカーを羽織っていた。下界は灼熱、しかしここの登山者は長袖長ズボンの完全装備。
途中、パトロールを抜く。先行ってくださいと言われたが、そろそろ下山時かな。
15時までに山頂に着かなければ引き返す予定だった。出発が遅れたために、八合目に着いた時には既に14時45分。
あと15分で山頂はありえない。あきらめて下山しよう。
本日最高地点からの展望。
下山専用のブル道(ブルドーザー用の道)へ。
砂利と砂のジグザグの道。ずりずりと滑りながら下る。速い速い。
速いのはいいんだけど、単調な長いずるずるする下り。靴の中も砂と小石だらけ。うんざりする。
下山を始めて30分で六合目に到着。スバルライン五合目からやってきた馬を追い越し、五合目に向かって走る。
観光客で賑わうスバルライン五合目。インバウンド多し。ただ、以前のような中国人団体客はいない。
富士山駅行きのバスは行ったばかり。腹が減ったので、何か食べよう。
富士山カレー。
見たまま...値段は空港値段。
富士山駅行きのバスに乗り、河口湖駅で下りる。
ふじやま温泉行の循環バスが目の前で行ってしまった。仕方ないので、富士山駅行きのローカルバスに乗り、消防署前で下車、そこから歩いてふじやま温泉へ。
ふじやま温泉にのんびりつかって、富士急ハイランドのコンビニでサンドイッチとビールを買う。
そして、富士急ハイランドバス停から高速バスに乗り、帰途につく。
(富士山、完)
参考:
地図
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赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…