ハセツネ直前でトレーニング開始~三頭山から日の出山(1)

9/10 仲の平~三頭山~御前山~大岳山~日の出山~つるつる温泉

足首の捻挫が完治せず、長距離ランを控えていたが、気づけばもう9月...
ハセツネまでひと月しかない!
ハセツネでは70kmを走るが、捻挫してから走った最長距離は、せいぜいロード10km。この状態からいきなりハセツネを走れるわけがない。やばい、走らなきゃ...

ハセツネ直前で慌ててトレーニングを再開。まずは、下りが多く体力的に走りやすい、ハセツネコースの後半の試走に行く。

家を出たときはまだ暗く、雲の切れ目から星が見えた。いつの間にか秋になっていた。
本番で着るつもりの、長袖Tシャツと、ロングのランニングパンツを着る。暑くも寒くもない。右足首はがっちりとテーピングで固定しているので、少々歩きにくい。

中央線を待つ新宿駅のホームには、魂が抜けたような酔っ払いが何人も転がっていた。いつもの新宿駅が戻ってきたようだ。

20220910 早朝の武蔵五日市駅

人影のない朝の武蔵五日市駅。
ホリデー快速が到着すると行列ができるバス停も、この時間はほとんど人がいない。数馬行きのバスの乗客は5人だけ。

仲の平バス停で私も含め、3人下車。みんなトレイルランナー。通いなれた道なので、登山口に向けてさっさと歩きだす。ほかの2人はうろうろしている。

20220910 槇寄山登山口は近い

稜線は低く灰色の雲の中。天気予報は、午後は晴れと伝えている。これからだんだん雲は上がり、晴れていくだろう。

写真を撮っていたら、一緒に仲の平で下車したランナーたちに抜かれた。

20220910仲の平から槇寄山へ

雨に濡れた赤土の道を槇寄山へ登っていく。湿気が多く、蒸し暑くなってきた。

20220910 ほうきたけ

ホウキタケかハナホウキタケの幼菌と思われる。
キノコの季節が始まった。

20220910 巨大キノコ、カラカサタケ?

ひょろ~んと、30cmはあろうかという、大きなキノコ。カラカサタケ?
キノコがたくさん生えていて、キノコの写真を撮りに来たのか、走りに来たのかわからなくなってきた。

20220910 ガスの西原峠

西原峠。笹尾根の主稜線に到着。ここからハセツネのコース。
稜線は完全にガスの中で、ウエアがじっとりと湿ってくる。道端の蜘蛛の巣が露で白くあらわになっているが、先行者がいるおかげでトレール上には蜘蛛の巣なし。ありがたや。

20220910 何も見えない槇寄山山頂

槇寄山山頂を通過。

20220910 ドクツルタケかシロタマゴテングタケ

ドクツルタケかシロタマゴテングタケ。柄にささくれがあるのでドクツルタケか?いずれも猛毒。

20220910 ホコリタケ

どこにでもあるホコリタケ。ぷっくりとして、小さなトゲトゲのある愛嬌ある姿。

20220910 ムラサキシメジ

森の中で怪しく光る紫色。ムラサキシメジだと思うのだが...円弧(菌輪)ではなく、一本だけ生えていたので、違うかもしれない。

20220910 岩の間にもキノコがいっぱい

三頭山の登りにかかると岩場がでてくる。その岩の隙間にもキノコがいっぱい。

20220910 ハセツネ35kmポスト

ハセツネの中間地点を示す35kmポスト。本番では、ヘッドライトでこれを照らし、あ~、やっと半分きた~、って思うんだろうな。

20220910 キホウキタケ

キホウキタケはたくさん採れるぞ~、毒キノコだけどな。

20220910 三頭山避難小屋

静寂の三頭山避難。

20220910 三頭山山頂

三頭山山頂は、雨が止んだばかりのようで、あちこちに水たまりができている。
空気は冷たく湿っていて重い。

ハセツネのほぼ中間地点かつ最高地点で、スタートからここまでは登りメイン、ここからゴールは下りメインになる。下りメインといっても、三頭山を含めたハセツネ3兄弟の残りのピーク、御前山、大岳山の登りは大きい。
ポールをバックパックにしまって、下りにかかる。

20220910 都民の森を下る

都民の森を鞘口峠へ駆け下る。
ブナの森を思い切り走りたいところだが、捻挫をぶり返すのが怖いので、おっかなびっくり慎重に下る。それでも、ブナの森の空気を胸いっぱいに吸って、体の隅々までリフレッシュされるようだ。

20220910 鞘口峠

鞘口峠。ここで急な下りは終わり。三頭山から鞘口峠の間はハイカーが多い。

20220910 折れ曲がるブナ

月夜見山へは、ブナの森の中の緩いアップダウンが続く。
すごい折れ曲がったブナだ。

20220910 風張峠

風張峠は、奥多摩周遊道路のすぐ脇にある。バイクの騒音や排気ガスの匂いが興ざめ。なんでこんなところに道路を作ったのか。歴史ある道も分断されてしまった(「凍えながら歴史の道を走る」)。

この峠の前後は、稜線の急な斜面をトラバースするようについていて、細く、崩れやすく、滑りやすい。本番のナイトラン(夜間走行)では、緊張するところだろう。

20220910 月夜見山山頂

月夜見山山頂。樹林の中で月が見えない山頂の、山名の個人的考察はここ(「ハセツネ後半…ちょっと足りない試走」)。

20220910 ハセツネのエイド、月夜見第二駐車場

ハセツネ唯一のエイド、月夜見第二駐車場。ここで、飲料1.5リットルの補給を受けられる。逆に言えば、スタートからここまでの飲料は、全部背負わければいけない。

ハセツネを走った人は、ここは闇に光り輝くオアシス、などと表現するのだが、自分にはいったいどう見えるのだろう。楽しみだ。

20220910 駐車場から小河内峠への下り

コース上にいくつか難所を想定している。ここもその一つ。
月夜見第二駐車場から出てすぐ、小河内峠へ下るところ。防火帯のため木が伐採されて、赤土の地面がむき出しになっている。急な下りはスキー場のゲレンデのよう。雨が降ってぬかるむと、走るどころか、おそらく立っているのも難しくなるだろう。

20220910 小河内峠のホトトギス

秋の花、ホトトギス。

次回に続く)

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今回のコース

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