本栖湖ぐるっと一周~パノラマ台から雨ヶ岳(1)
11/12 県営本栖湖駐車場~パノラマ台~仏峠~雨ヶ岳~竜ヶ岳~県営駐車場
御坂山塊は富士山の北側から西側を囲むように、外輪山のように切れ目なく連なっている(でも褶曲山脈であって外輪山ではない)。どこを登っても、絶好の富士山ビュースポットだ。
本社ヶ丸からパノラマ台までは歩いたことがあるが(「山を越えて富士五湖へ」「陽だまり、改め地獄のハイキング」)、その先に行ってみたくなった。
パノラマ台から稜線は、本栖湖の西のふちをなぞるように伸びている。それだったらと、本栖湖をぐるっと一周するハイキングを計画した。
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昨晩は、県営本栖湖駐車場で車中泊。駐車場への到着が夜遅かったので、ちょっと遅めの6:40に出発。
空は一面のべた曇り。空気は冷たく、ウインドブレーカーを羽織り、手袋をする。
しばらく道路沿いに歩き、トンネルの手前で立派な東海自然歩道の標識に導かれ、山に入る。
最初は、落ち葉に埋もれ、道がわかりにくいところもあったが、登り始めるとはっきりしていく。そして、登るにつれてガスがかかり、気温が上がっていく。もしかして...
ああやっぱり。
登りきった烏帽子岳の山頂からは、富士山と見事な雲海。逆光と白い雲が眩しいぜ。
こちらは、かつて歩いた御坂山塊の東側の山々。
烏帽子岳からは稜線歩き。紅葉もきれいだ。紅葉の向こうに見えるのは、これから行く雨ヶ岳に竜ヶ岳。
パノラマ台に到着。名前のごとく雄大な展望が広がる。
本栖湖を覆う雲海の向こうに、雨ヶ岳と竜ヶ岳。遠いな~。
もちろんでかい富士山も見えているのだが、富士山の真上に太陽があり、逆光が強すぎてうまく写真が撮れない。
御坂山塊の主稜線と合流。左へ行く。ここからは未知の世界。
厚い落ち葉を踏みしめ、中ノ倉峠へ。よく整備されたハイキングコースの稜線歩き。
陽が高くなったら暑くなった。フリースを脱いでTシャツで歩く。
中ノ倉峠の展望台。正面に大きな富士山。
千円札の富士山はここから撮影されたそうだ。千円札には、本栖湖に鏡のように映る富士山が描かれているが、今日は雲海に覆われて本栖湖は見えない。
中ノ倉峠をすぎると、突然道が細くなった。あまり踏まれていないようで、落ち葉でどこが道だかよくわからないところがある。でも、稜線の一本道なので迷うことはない。
大きな岩がゴロゴロしている。富士山の噴石だろうか?
中ノ倉山の登り。葉を落とした木々の間から南アルプスの展望。たぶん、夏だと何も見えず暑苦しいだけ。
何もない中ノ倉山の山頂。この辺りは、尾根が広く道が不明瞭。
風もなく雲一つない快晴で絶好のハイキング日和。長めに休憩をとっておにぎりを食べる。
ちょっと藪っぽいところもある。
仏峠。山と高原地図2022年版では、ここから雨ヶ岳のルートは点線だが、道標もあるし階段もある。
仏峠から広葉樹の森を登っていく。左手に見えていた本栖湖が、だんだん後ろへ下がっていく。
御飯峠。大きなテントが張られていた。確かにここでキャンプしたら気持ちよさそうだ。
御飯峠から西側斜面に植林の森が現れた。そして、杉の木立の間から、ずっと先に人が一人立っているのが見える。ずっとただ立っている。こんなところで何を?
近づけば、彼は登山道の傍らで、立って携帯電話で話をしていた。仕事かなにかややこしい話をしているようで、語気を荒げていた。こんなところで...ご苦労様。
(次回に続く)
参考:
今回のコース
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…