熊?と花の縦走路~浅間峠から日の出山(2)
4/14 三頭山避難小屋~三頭山~御前山~日の出山~つるつる温泉
(前回の続き)
アルファ米の五目御飯をかっ込んで、避難小屋を出る。板の間で寝たので背中が少し痛い。
まだ日の出は遠く真っ暗。大きな北斗七星ががきらめく。
思ったより寒くないが、フリースを着て手袋をして、ヘッドライトをつけ、熊よけのラジオを大音響で鳴らして出発。
すぐに三頭山の登りにかかる。両側の藪の中でガサガサと音がしているのが不気味だ。
三頭山山頂。当然、誰もいない。
三頭山から下り始めた時、突然、左手の森の至近距離から、
グゥアウグゥアウグゥアウーーー
と暴〇族のバイクのアイドリングのような爆音がさく裂。
とっさに、熊だ!と思いライトを消して、何も聞こえなかったふりをして足早に通過。
幸いに何事もなく鞘口峠に到着。夜明け前なのに汗がでてきたのでフリースを脱ぐ。
空が明るくなる。鳥が盛んにチチチと鳴いている。
風張峠の手前で陽が昇る。
ハセツネ40km地点が朝日に紅く照らされる。
月夜見山から下って車道に出る。ハセツネのエイド、月夜見第二駐車場は近い。
月夜見第二駐車場でひと休み。ミニあんぱんをほおばる。
御前山へ向かう道に立て看板があった。通行止めだったらどうしようと思ったが、関係なかった。
御前山へ続く縦走路。
この時間に走ったことはなかった。晴れた空の朝日と少し冷たい風、そして鳥の声がすがすがしい。
惣岳山山頂。まだ朝早いので誰もいない。
惣岳山と御前山のコルはカタクリの群生地だと思うが、花はなかった。
それでも先週(「花いっぱい、里山の春~御前山から奥多摩むかし道」)は枯れ葉が積もっていただけなのに、緑の葉がにょきにょき生えている。バイケイソウだろうか。
昨日は富士山はほとんど見えなかったが、今日は御前山の手前ではっきり見えた。
御前山山頂。まだ誰もいない。
御前山避難小屋への分岐。
この先で第1ハイカーと遭遇。昨晩は何パーティーかと御前山避難小屋に泊ったそうだが、寒くてよく眠れなかったそうだ。三頭山は暖かかった。尾根が1つ違うだけでそんなに違うものなのか。ラッキーだった。
鞘口山。道標が指し示す道とは別に、北側の尾根から登ってくる踏み跡がある。これが先週見た江戸小屋尾根(「花いっぱい、里山の春~御前山から奥多摩むかし道」)からの踏み跡だ。これだけしっかり踏まれていたら、簡単に登れそうだ。
大ダワに向けて下ってゆく。カタクリの花が咲いていた。
大岳山の登りの階段。最近つけられたはずだが、すでに傾いている。役立たずになる日もそう遠くない。
大岳山山頂。先客はひとり。
まだ朝だというのに暑い。どうしたことだ。
大岳山から岩場交じりの急斜面を下りる。下り切ったところが大岳神社、大岳山荘。ここからは、高速道路のような遊歩道で快適に走れる。
芥場峠からの下り。長い階段の下りでハセツネでは足がバカになりそうなところ。
水場の水も勢いがいい。冷たい水がうまい。
御嶽神社まで来ると、さすがに観光客が多い。
参道も花が美しい。
日の出山山頂。
もう6時間以上走っているが、すがすがしい山の朝の空気の中を走ってきたのであっという間だった。
山頂から少し下りたところに、見事な桜の大木があった。
金毘羅尾根を眺めれば、山肌にぽつりぽつりと山桜が満開だ。
金毘羅尾根尾を右に分け、つるつる温泉への下山路へ入る。
藪の中ではツツジも満開だ。
登山口にある祠。今回も登山の無事を感謝する。
ツルツル温泉も花盛り。
ひと風呂浴びればちょうど昼食の時間。メガ盛り牛カルビ丼を食べながら昼ビール。アハハ、さいこ~!
(浅間峠日の出山、完)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…