沢登りなのか、ハイキングなのか~日川・曲り沢
10/15 曲り沢林道~曲り沢~曲り沢峠~景徳院
週の初めにハセツネが無事終わり(「第30回ハセツネCup参戦」)、しばらくはリカバリーのためトレランはオフ。
ハセツネは半分歩きだったためか、筋肉痛もなく疲れもほとんどない。でも自覚していないだけかもしれない。山に行くなら軽いほうがいい。ちょうど?相棒が手が痛くてハードな山行は無理、とのことなので、小坂志川(「リハビリに沢登り」)、北岐沢(「尾瀬の人気のまったり沢」)に続く、まったり沢第三弾として、小金沢連嶺の日川・曲り沢に行く。
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明け方、東京では小雨がパラつく。高気圧が北にかたより、関東南部の予報は曇り時々雨、甲府は曇り時々晴れ。山梨の県境を越えれば晴れると予想して出発。
談合坂で朝食。山は低い雲に覆われていた。しかし、笹子トンネルを抜けると、雲が多いながらも晴れ間が見えてきた。
古い記録では、曲り沢林道の終点の駐車場まで車を進め、そこから入渓している。しかし、車で行くのはすぐに断念。路面は水流でえぐれ、石がゴロゴロ、車での通行不可能。適当なところに駐車し、林道終点まで歩く。
林道終点。身支度を整え、写真の左の沢へ下りる。
写真正面はコタカンス沢の堰堤。曲り沢を登ったら、曲り沢峠からコタカンス沢に沿って、ここに下りるのが一番早い。
すぐにナメが始まる。水流に磨かれた花崗岩が美しい。
気温が高く、残念ながら木々はまだ色づいていない。
ナメとゴーロが交互に現れる。
傾斜は緩く、散策といった感じで歩いていく。
二万五千図で道がついている枝沢。
ここまでずっと、左岸右岸と流れを縫うように踏み跡があり、朽ちかけた丸木橋が残っている。沢に入らなくても登れてしまう。
おいしそう...なんだろう?
ちっちゃいナメコみたいなキノコ。ぷちぷちたくさん生えている。なんだろう?
「滝」と言ってもこの程度。普通の沢なら滝と呼ばないだろう。手を使うことなく登れる。
滝だけでなく、ゴルジュや急な流れはほとんどなく、逆にテントが張れそうな平らな台地がそこかしこにある。
踏み跡がずっと続いている理由はこれだ。昭和40年の標識がきれいに残っている。
階段状15m。左から巻くこともできる...巻くまでもない。
登るにつれてやや地形が複雑になり、明瞭な枝沢が増える。大谷ヶ丸の南方の1440m付近に詰める予定なので、基本的に、水量の多いほう(本流)をたどり、迷ったら右に行く。
巨木の森あらわる。写真正面の倒木は、大人ふたりが手をのばしても抱えきれないほどの太さ。
また二股。
またまた二股。二股多し。
ここは例外的に左だった気がする。よく覚えていないので、当てにしないように。
やや、ほんとうにやや傾斜がきつくなり、水量も少なくなる。
空はすっかり晴れている。日差しが広葉樹の森に差し込む。紅葉していたらさぞ美しいことだろう。
なんだ?近づいてみると、野球のボールみたいな何かが?なんだこれは?
最後の顕著な二股。右。右の苔むしたおにぎり型の岩が目印。
稜線を目指して、落ち葉の詰まった沢状を詰めていく。緩そうな枝沢を選んで詰めればOK。
最後にちょっとだけきつい登り。
結局この沢は、沢沿いにずっと踏み跡がついていて、やろうと思えば、手を使わず、靴を濡らさずに登れそうだ。ハイキングだな。下降するとしてもロープはいらないので、初心者を連れていくにはいいだろう。
遡行終了。稜線はガスに包まれ、霧雨が降っていた。
ここからは、以前走った道(「紅葉のち倒木」)を南下する。
本日唯一のピーク、森の中のコンドウ丸。
この先は栗密度が高く、栗のイガが地面を埋め尽くすように落ちている。すでにすべて中身は空っぽ。
遠くからでもよく目立つこの姿は、スッポンタケ?
曲り沢峠に到着。ここからコタカンス沢にそって林道まで下りるつもりだった。しかし、藪の中は厚く落ち葉が積もっていて、トレランシューズの中がゴミだらけになりそうなのでやめる。素直に登山道で景徳院に下山することにする。
景徳院への分岐。右へ枝尾根に付けられた道を下る。はじめは急だが徐々に緩やかな尾根道となる。
下るにしたがって、雲が切れ、晴れ間が広がる。
景徳院に無事下山(景徳院の境内でちょっと迷った)。自動販売機で、三ツ矢クラフトコーラなるものを買って一休み。ここから、曲り沢林道に車を取りに戻る。
下山後は温泉だ!景徳院から車で20分ほどのところにある「やまと天目山温泉」。
PH10.2という高アルカリ性の温泉。肌がつるつる。
温泉の後はゆっくり食事...といきたいところだが、中央道の渋滞にはまりたくないので、さっさと帰京。
(曲り沢、完)
参考:
入渓点8:17-10:55遡行終了点11:21-12:49景徳院
今回のコース
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…