FUJI100mi最大の山場を試走~鉄砲木ノ頭から杓子山(1)

3/30 山中湖交流プラザきらら~鉄砲木ノ頭~石割山~杓子山~葭池温泉

2024年4月26日に開催されるFUJI100miにエントリーした。これは、富士山の周り囲むように走る、距離166.6km(100mile)、獲得標高7039mのトレイルランニングのレースだ。

6年前に初めてトレランレース(「第5回 大月桃太郎伝説 扇山~百蔵山トレイルラン参戦」)に出場し、そのとき2つの目標を立てた。1つは、2年以内のハセツネ完走、もう1つは、5年以内の100マイル(166km)レース完走。
しかし、翌年のハセツネ26回大会は、エントリーしたものの台風で中止、そしてそのままコロナに突入し、すべてのレースが中止。それでも目標より2年遅れてハセツネを完走することができた(「第30回ハセツネCup参戦」)。

そして、目標より1年遅れで、満を持して日本トップレベルの100マイルレース、FUJI100miに挑む!

挑むのはいいんだけど試走はどうしよう。
試走して事前にコースを知っておくとレース運びがだいぶ楽になる。でも、166kmも試走できない。長いコースはいくつかの区間に分けて試走をするのが定石だが、分けても結構な距離だし、毎週富士山に通うのもしんどい。

そこで、自分的にレース最大の山場、山中湖から杓子山までを試走することにした。
スタートから122kmの第6エイド、山中湖きららから第8エイド、富士吉田までおよそ25km、この間、鉄砲木ノ頭や石割山などアップダウンのある稜線を、コース最高峰の杓子山1597mへと登っていく。私のペースだと、おそらくレース2日目の明け方に山中湖きららをでて、120km走った疲労と寝不足でふらふらになりながら、この体力が必要なコースをたどることになる。

まさに山場だ。

天気は晴れ。もうウインドブレーカーはいらない。
早朝の山手線は人でいっぱい。徹夜で飲み明かせる体力のある若い人たちがうらやましい。
高尾、大月と乗り換え。列車はガラガラ。車窓から三つ峠山がきれいに見える。

富士山駅から山中湖行きのバスに乗る。乗り換え時間がほとんどないので、トイレに行きたいのを我慢してバス停にダッシュ!しかし、バスは来ない。
なぜか7分も遅れてバスがやってきた。トイレを我慢する必要は全くなかった...
バスはのんびりと山中湖に向かう。そして、道路はガラガラだったのに、山中湖交流プラザきららに到着したのは9:10、17分遅れ。ここは南米か?
バスを下り、まずはトイレを探す。

20240330 FUJI100試走、山中湖きらら

用を足し落ち着いてみれば、富士山が美しい。
トレイルランナーもちらほら見かける。

ここ、山中湖交流センターに第6エイド山中湖きららが設置される。
9:30道路に出て、本番に走るであろう道をのたのたと走り出す。

20240330 FUJI100試走、鉄砲木ノ頭登山口

進行方向左手に本日最初のピーク、鉄砲木ノ頭への登山口。

20230330 FUJI100試走、パノラマ台

最初は樹林の中だが、すぐにカヤトの斜面になる。日射しが暑い、額から汗がしたたる。
道路に飛び出すと、そこはパノラマ台。駐車場に車を停めて、富士山の写真を撮っている人々をすり抜け、登山道に入る。

20240330 FUJI100試走、鉄砲木ノ頭の登り

ひたすらカヤト。足元は黒いザラザラの火山礫。滑る、暑い...はたして120km走った後にこんなところ登れるのだろうか...。
でも今は元気。家族連れのハイカーを何組も抜かしてゆく。

20240330 FUJI100試走、鉄砲木ノ頭山頂

山頂に到着。富士山、そしてまだ雪をまとった南アルプス。いつ来ても絶景ですな(「鉄砲木ノ頭で富士山と対峙」)。

20240330 FUJI100試走、鉄砲木ノ頭からの稜線

鉄砲木ノ頭から杓子までの縦走が始まる。いきなり樹林に突入。木の根に落ち葉、スリップに気を付けて走る。
稜線は、少し冷たい風が吹き抜け心地よい。

20240330 FUJI100試走、切通峠

切通峠を通過。
20240330 FUJI100試走、平野分岐

穏やかで広い稜線。小さなアップダウンが続く。
気温が上がってきて、登りでは再び汗まみれ。

20240330 FUJI100試走、高指山

高指山山頂。ここも西面はカヤトになっていて、富士山の眺めが素晴らしい。

20240330 FUJI100試走、これからいく石割山

これから行く、石割山の稜線。ぱっとしないな~。

20240330 FUJI100試走、山伏峠分岐手前のヤセ尾根

山伏峠の分岐が近づくと、急に尾根が細くなる。丹沢みたいに両側が崩壊している。
本番は疲労の極致でここを走る。落ちないかな~、大丈夫かな~。

20240330 FUJI100試走、山伏峠分岐

山伏峠分岐に到着。
ここまでのルートは、畦ヶ丸から走ったときに通ったことがある(「丹沢から山中湖へ走り抜ける」)。ここから山伏峠を越えて、石割山の稜線までは未知のルート。

20240330 FUJI100試走、ほぼ山伏峠

分岐から山伏峠までは、踏み跡が錯綜している場所があり、ちょっとわかりにくい。
そして、こここは、国道への下山路の分岐、ほぼ山伏峠。本当の山伏峠は、この少し先、トンネルの上。

20240330 FUJI100試走、山伏峠からの登り

山伏峠から石割山分岐までの登り返しが意外と消耗する。
全体的に急な斜面で、赤土で足場が悪いところがある。さらに石割山の主稜線は近くに見えているのに、小さなピークをいくつも登り下りされて、なかなかたどり着けない。

20240330 FUJI100試走、石割山分岐

石割山分岐。やっと石割山の主稜線に出た。未知のルート終了。

次回に続く)

参考:
地図

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