丹沢から山中湖への南ルート~不老山から山中湖(1)
1/20 駿河小山駅~不老山~三国山~鉄砲木ノ頭~山中湖平野
正月だから、めでたい富士山を見に行こうと思い、丹沢の地図を広げる。
丹沢から富士五湖へ至る稜線ルートは、丹沢主稜から甲相国境をたどる北ルートと不老山から三国山へ至る南ルートがある。
北ルートは走ったことがあるので(「丹沢から山中湖へ走り抜ける」)、南ルートに行こう。
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不老山の登山口は遠い。
まず、小田急線で新松田駅まで行って、次にJRの松田駅で御殿場線に乗り換える。そこから4つめの駅が、登山口のある駿河小山駅だ。新松田駅までは、丹沢登山で何回も行ったことがあるが、その先は未知の世界。
高校生で混みあう小田急線を新松田駅で高校生に交じって下りる。御殿場線が来るまでに少々時間がある。駅前のコンビニでサンドイッチを買って朝食。
御殿場線の松田駅のホームは高校生であふれている。ホームからは、青空をバックにした丹沢や箱根の低山が見える。山を見ながら通学できるなんて羨ましい。
高校生の群れは、東山北駅で下りて行った。残された乗客は僅か、ひっそりと列車は出発。
駿河小山駅で下りたのは、私のほかにもう一人だけ。駅にあるのは、トイレと自動販売機だけ。
すでに富士山が大きく見える。
登山口までちょっと遠い。線路と平行に道路を歩く。
ふじみセンターバス停のところで鮎沢川を橋でわたる。たくさん鮎がいる(いた?)のだろうな。
橋を渡ってすぐ、赤さびてボロボロの歩道橋を渡る。そのまま来た方向へ戻るように歩いていくと、左手に登山口への道標が現れる。
道標に導かれてやってきた不老山の登山口。
はじめはかなりの急登。手すりや階段があるが、土砂で階段が埋もれていたり、倒木があったりして登りにくい。
すぐに暑くなってきた。先日の雲取山もそうだったが、今年の冬は今のところあまり寒くない。
尾根に出ると傾斜が緩み、落ち葉を踏みながらの快適な登り。
意味不明な私設道標がたくさんある。
どこからか、ズドーン、ズドーンと猟銃のような音がする。なんか嫌だな。
私設道標と思しき道標はベタ打ち。風越山ってどこだ?手元の地図には載っていない。
はじめは、トレールは雑木林のような森を通り、獣の足跡もあちこちで見かけた。しかし、登るにつれて、単調な植林の森になっていく。
送電線の下は切開かれていて、展望が開ける。見事な富士山。これから行く稜線も見えている。
風もなく暖かく、最高のコンディション。
ずっと聞こえているズドーン、という音が大きく、腹に響くくらいになってきた。遠くから響いてくるようだ...富士山...そうか、自衛隊の演習の音だ。
単調な植林の道。ちょっと飽きた。
不老山が近づくと、林道と絡むように登っていく。
主稜線に出た。不老山への分岐。
金太郎?と思ったが、ここ小山町は金太郎生誕の地とのことだ。
ここで第一ハイカー発見。走って登ってくる私をみて、びっくりしているようだった。
不老山山頂。思ったより時間がかかったな。
ベンチに腰を掛け、のんびりとおにぎりタイム。
不老山から少し戻って、三国山へ向かって西へと縦走する。
縦走路は良く踏まれていて、走りやすい。
明るく開けた世附峠で林道と交差。
世附峠からやや尾根が細くなり、いくつも展望スポットがある。
逆光に霞む箱根の山々。山並みをたどると、登った時の記憶がいくつもよみがえってくる(「早春の壮大な富士のもとで」)。
素晴らしい展望のトレールが続く。気持ちよく走る。
正面には、これから行く三国山、その向こうに富士山。南は箱根、北には、甲相国境に延々と連なる山並み。
森の中の逢坂峠。
再び展望のトレール。
だんだん植林がなくなり、葉を落とした木々の明るい森になる。そして、ひと登りしたところが白クラノ頭。
高低差の少ない稜線の落ち葉の上をカサカサ走って、南側の景色が開けた湯船山に到着。
ザックを下ろして一休み。
ふと横を見ると1本だけ青々とした葉をつけた木があった。なんだろう?
丹沢っぽい、崩れかけた細い稜線もちょっとある。
明神峠までもう少しだ。
(次回に続く)
今回のコース
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…