奥多摩の分水嶺をつなぐ~柳沢峠から牛ノ寝通り(1)

11/6 柳沢峠~大菩薩嶺~石丸峠~棚倉小屋跡~小菅の湯

多摩川の本流は秋川を分け、そして青梅あたりから山あいを流れるようになる。いわゆる奥多摩と呼ばれるエリアだ。
20万分の1の地形図で奥多摩を眺めると、多摩川は奥多摩湖を中心として、青梅あたりから始まり高水三山、長沢背稜、雲取山、笠取山、柳沢峠、大菩薩嶺、牛ノ寝通り、三頭山、御前山、御岳山、そしてまた青梅周辺と続く、長大な分水嶺に囲まれていることがわかる。
この分水嶺はほとんど歩いているが、柳沢峠から牛ノ寝通りが唯一欠けていた。気になるので、分水嶺をつなぎに行った。

5時前に家をでる。まだ暗い空にオリオン座が見えている。フリースジャケットに防風のジョガーパンツ。すっかり冬の装いだ。しかし、風がないのでそれほど寒くない。

以前、大菩薩に行ったときは列車が激混みだったので、少し早めに家を出た。そのおかげか八王子からの中央線は、ちょうど席が埋まるくらいで、あまり混んでいない。
車窓から見る南アルプスにはうっすらと雪がついている。

20221116 塩山駅バスターミナル

塩山駅のバスターミナル。大菩薩峠登山口・柳沢峠行きの乗り場の位置が変わっていた。
バスの時間までまだ20分以上ある。誰もいないベンチに座って、サンドイッチの朝食。バスの時間が近くなっても、あまり人がこない。乗務員さんによれば、土曜日は混むが、日曜日は比較的すいているとのこと。
ちょうど席が埋まるくらいでバスは出発。

20221116 青梅街道を柳沢峠へ

大菩薩峠登山口をすぎると、バスは柳沢峠に向けて青梅街道を登っていく。いくつものヘアピンカーブと、よくこんなもの作ったなと思わせる、長い橋脚の空中にかかる橋が続く。橋の上からの景色は絶景。甲府側には富士山、反対側は紅葉に染まる山々。

20221116 柳沢峠

乗客は全員ここ、柳沢峠で下車。前回(「紅葉のち倒木」)は左に行ったが、今日は右に行く。
トイレに行って、登山開始。

20221116 ブナの道ハイキングコース

しばらくは、ブナの道というハイキングコースを行く。よく整備された道を、緩いアップダウンで尾根を越えていく。

20221116 ブナの道の落ち葉

ブナの森を落ち葉を踏んで、気持ちよく走る。

20221116 梅の木尾根

梅ノ木尾根分岐。梅の木があるのか?
暑くなったのでフリースを脱ぎ、長袖のTシャツになる。

20221106 六本木峠へ向かう苔むした道

トラバース道を六本木峠へ。落ち葉に覆われた道だったり、奥秩父のように苔むした道だったり。

20221106 丸川峠へ、大菩薩嶺が見える
アップダウンの少ない道を丸川峠へゆるゆると登っていく。道が落ち葉に覆われているところもあるが、よく踏まれていて道標も完備。迷うことはない。

木立の間から大菩薩嶺が見えてきた。

20221106 苔むした岩

大きな苔むした岩がゴロゴロ。ちょっと走りにくい。

20221106 丸川峠

開けた草原に出る。丸川峠。小屋の右手には富士山が顔を出している。
とても静かだ。ここまで出会ったハイカーは2組だけ。

ここから大菩薩嶺へ本格的な登りが始まる。登ったことはないが下ったことはある(「レースの後の休養~大菩薩峠、大菩薩嶺」)。ちょっと長くてうんざりしたけど、登りはどうだろう?

20221106 丸川峠から南アルプス

登るにつれて南アルプスも見えてきた。

20221106 大菩薩嶺山腹から奥秩父

木々の葉はすっかり落ちているので、意外と眺めがよく、気持ちがよい。
北側には、一昨年に行った柳沢峠から奥秩父に続く稜線が見える(「奥秩父へ至る長大な稜線」)。

20221106 大菩薩嶺への道

苔むした石垣。味のある道。
標高が上がると、広葉樹の森からシラビソ、コメツガの森になる。

20221106 大菩薩嶺への道。崩れているところ。

ちょと崩れているところがあって、先行するシルバーハイカーグループが難儀していた。

上のほうから喧騒が...

20221106 大菩薩嶺山頂

大菩薩嶺に到着。人でいっぱい。
写真を撮って通過。

予想通り、ここからは人が多くて、あまり走れない。

20221106 大菩薩雷岩付近

大菩薩嶺からちょっと下ると、樹林を抜けて笹原の尾根道となる。さえぎるもののない大展望。思わず誰もが写真を撮る。

20221106 大菩薩から南アルプスの展望

甲府盆地の向こうには南アルプスの全山。北は甲斐駒ヶ岳(上の写真だと右に切れている)、南は聖岳までわかるが、聖岳の左側に見えているのは光岳だろうか?いや、上河内岳とかだな(あとで調べたら、やっぱり光岳は見えないらしい)。

20221106 大菩薩、賽の河原

避難小屋があるのは賽の河原。小屋の後ろにいくつもケルンが積まれている。

20221106 大菩薩峠
大菩薩峠が見えた。
今日は空気が澄んで景色もよく、風も弱くて最高のコンディションだ。

次回に続く)

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参考:
今回のコース

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