羽田から台湾へ~台湾中部の旅(1)
9/11 羽田~台北~台中
やっと夏休みがとれた(2日間だけだけど)。
よし、思い切り羽を伸ばして(予備校サボって)台湾に行こう。
旅はいつもここから始まる…と言っても、今回は成田空港ではない。
朝6時、羽田空港。眠い。
京急の羽田空港国際線ターミナル駅の改札を通ってから、あっという間に出国手続を完了した。たぶん30分くらい。
驚くほど早くて便利。でも眠い。
定刻の7時10分に飛行機が動き始める。と同時に眠りに落ちる。
目を覚ますと7時30分。まだ飛行機は空港の中を走っていた。羽田も広くなったものだ。
離陸するとすぐに機内食。
和食を選んだら焼き魚定食だった。味はノーコメント。
地上では雨なので窓からは雲しか見えない。しかたなく、おとなしく映画を観る。
「KANO」(公式サイト)
日本植民地時代、台湾の嘉義農林学校が、台湾代表として甲子園に出場する実話に基づく物語。民族の違いを超えた青春物語。
日本では来年公開のようなので詳しい話はしないが、台湾映画ながら日本植民地時代をちょっと美しく描きすぎのような気がする。日本人は、この映画を観て、間違っても日本の植民地統治は台湾人のためだったなどと思ってはいけない。前回の台湾旅行のときに見た台湾映画「セデック・バレ」とは対極にある。(プロデューサーは同じだけど)
台湾では、教科書の改訂して反日教育が始まったと聞くが、ただただ、台湾人が「KANO」を観ていい映画だと思ってくれる、今の日台関係が続くことを願うのみだ。
と、映画のラストシーンを観る前に台北に着いてしまった…
松山空港に到着。
この台北の市街のど真ん中にある空港を1度だけ使ったことがある(「気持ち悪いくらいすごい太魯閣渓谷」)。着陸のときに、街に突っ込むその絶景を撮りたかったが、台湾上空に差しかかるなり、「全ての電子機器の電源をお切りください」のアナウンス…。
すんなりと台湾に入国し、まず入国ゲートを出てすぐ右にある中華電信のカウンターでプリペイドSIMを買う。料金表を指差し、パスポートとお金とタブレットを手渡すと、手続をして、タブレットにSIMを差し込んでくれた。これでここでも自由にインターネットが使える。
街に出る。暑い。すごい蒸し暑い。空気も悪い。
ん~、台北に来た実感がわいてきた。
とりあえず、空港に近い行天宮へ。
前回来たときには(「温泉、景勝、そしてご馳走」)、夜の10時をまわっていたのに、参拝者で境内があふれていた。今日も平日の日中だというのに、参拝者で境内があふれていた。
この額は著名な書家によるものらしいが、私にはよくわからない。
台北駅は憩の広場のようになっていた。みんな床にぺったりと座っている。
立山黒部の広告が目に付く。もうひとつの公告は日立だ。
台北駅の2階はフードコートやレストランのある美食街になっている。
台湾人も日本人と同じように食に色々とこだわりがあるようだ。
昼食にしようと店を物色する。天ぷらに寿司にラーメンに…日本食の店が多い。
せっかく台湾にきたのだから、と言うことで点心。
焼き餃子と酸辣湯と小皿料理のセット。いわば定食。確か700円くらい。
味は可も無く不可もなく、しかし、日本の餃子よりもボリュームたっぷりで満腹。
食後の腹ごなしに台北駅の周りをぶらぶらする。
台北駅は何度見ても立派だ。
ライオンのブロンズ像はもちろん三越。
台北駅の東側の中山南路沿いには、登山道具店が4、5件並んでいる場所がある。ここに来れば、日本で手に入るような道具はだいたい手に入る。台湾で登山をするときには、まずここをたずねるのがよいだろう。残念ながら値段もだいたい日本と同じ。
さて、今日の目的地は台中。とても操作しやすい自動券売機で高鉄(台湾新幹線)の切符を買って早速乗り込む。
高鉄で2駅目、1時間弱で高鉄台中駅に到着する。高鉄台中駅から新烏日駅まで連絡通路を歩く。
はちみつが特産品か?うじゃうじゃと壁にたかる蜂がちょっと気持ちわるい。
新烏日駅で在来線に乗り換え。
新烏日駅から15分ほどで台中駅に到着。
嘉義と同じように立派な駅舎と、ごちゃごちゃした駅前ターミナルがある。
曇っているがやっぱり暑い。まずはホテルでシャワーを浴びて、一休みしよう。
一休みしていたら夕食の時間。事前に当たりをつけておいた台湾香蕉新楽園へ。
ホームページでは新民高中行きのバスに乗ると書いてあるが、台中駅でのバス停が分かりにくいうえに本数もそれほどない。体育館に行くバスに乗り、体育館から歩いた。
そうそう、ここ台中でも台北と同じ悠悠カードでバスに乗れるのでとても便利だ。
さて、台湾香蕉新楽園、日本語にすれば「台湾バナナ・ニューパラダイス」?店内は植民地時代の街の様子が再現されている。ここにあるものは、実際に使われていた物で、この店は博物館に指定されているそうだ。
注文したのは、海老と果物のサラダ、ハマグリとヘチマの炒め物、台湾ビール(日本語は通じないが、日本語メニューがある)。
うまいぞ。この海老と果物のサラダは、さくっと揚げた海老に片栗ベースの甘めのとろみが絡めてあって、それが甘酸っぱいパイナップルの上にのっている。絶妙なバランス。ハマグリとヘチマの炒め物も、ヘチマの青臭さとハマグリの海の香りの濃厚なスープのバランスが絶妙。
満腹になって(台湾ではいつも腹十分目)ふらふらとホテルに戻る。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…