苦戦、連登、磐梯山~裏磐梯スキー場から磐梯山往復
3/12 裏磐梯スキー場~中ノ湯~磐梯山~中ノ湯~裏磐梯スキー場
せっかくここまで来たのなら、ということで昨日の安達太良山に続いて、連登。裏磐梯スキー場から磐梯山を往復する。
8時半、リフトが動き出すと同時にリフトに乗る。スノーシューを持ったハイカーも多い。
リフトは、シールを付けたスキーで乗ってはいけないとのこと。スキーを脱いで抱えてリフトに乗るが、落としそうで怖い。
ゲレンデトップから歩き始める。正面に磐梯山の火口壁を望む。
スノーハイキングエリアなので、道のようにトレースがついている。
歩き始めるなり暑い。今日も汗だくになりそうだ。
銅沼から右手の沢状に入る。トレースもぐっと減り、ここからは登山エリア。複雑な凹凸地形の樹林帯で、ルートが分かりにくい。視界もトレースもないときは苦労しそう。
途中、沢沿いの急登で、雪が融け、流れがでていてスキーで登るのに四苦八苦。
すり鉢状からひと登りすれば、磐梯山に続く稜線に出て、中ノ湯跡。
中ノ湯は廃業しているが、その傍らには、今なお青白い湯が湧いている。硫黄の匂いがする。
磐梯山に向けて登り続ける。
暑い、暑すぎる。頭が汗びっしょりで、帽子の中が蒸れている。
初めは広い尾根、そして火口壁沿いの細く急な尾根へと変わる。尾根の左側は火口壁の崖なので、ルートは右側斜面をトラバースする。火口壁に沿って細かなアップダウンが続く。
相棒は、昨日の疲れが残っているのか、ペースが上がらない。予定より1時間以上遅れている。
磐梯山が大きくなってきた。尾根も広い。弘法清水は近い?
まだ許してもらえなかった。ひたすらトラバースを続ける。
雪崩そうな急斜面に縦横に動物の足跡。
弘法清水手前の台地に到着。山頂はすぐそこ。
山頂直下の急登にとりつく。硬いシュカブラに覆われた急斜面。上がれば上がるほど硬くなり、シールが効かない。段差が数十センチあるところもあり、エッジをけり入れて階段登高したり、ポールで体を押し上げたり騙し騙し登ってゆく。傾斜もきつすぎて向きを変えるのも覚悟がいる。
最後の最後に大苦戦。
だいぶ登ったぞ~。ツボ足の登山者が多いので、邪魔にならないようにしないと。
やった、スキーで磐梯山山頂に到達。快晴だが空気がモヤモヤしていて、近くの山しか見えない。
頂上で休んでいたグループは、ちょっとスキーで挑戦したが、あきらめてスキーをデポしてツボ足で登ってきたとのこと。
山頂から猫魔ヶ岳方面。山に囲まれた雄国沼が白く平らに見えている。
中ノ湯から雄国沼までスキーで縦走したことがある。途中、細くて凍ったちょっと怖い尾根もあったが、概して歩きやすく、樹林の美しいコースだった。
いよいよ山頂から滑降。
シュカブラと灌木で滑りにくいが、しょせん、重力に引っ張られて下りてゆくだけ。登りの蟻地獄に引っ張り込まれるような辛さはない。
ドロップイン!
天国のような場所もある。
来た道を戻る。火口壁の尾根からは樹林、左側に落ちる急斜面をトラバースしながらアップダウン。
全体的に下りなのでシールを外したが、コースをうまくとらないと、登り返しになって苦労することになる。
相棒はもはやスムーズにターンできないほどヨレヨレ。ここでも苦戦している。
予定より2時間オーバー。
中ノ湯まで戻ってきたときには、すでに夕暮れの気配。
磐梯山の火口壁がかすかに茜色に染まる。
予定より3時間オーバーして裏磐梯スキー場に帰還。もはや営業時間は終わっている。
温泉のために、バブルを彷彿とさせる巨大なリゾートホテル、裏磐梯レイクリゾートへ。
建物がすごいが、温泉もすごい。露天風呂は、源泉かけ流しの塩化物泉、そして眼前には凍結した檜原湖と、それを囲む雪山が広がる。ずっと入っていたくなるほどの素晴らしい露天風呂だ。
二日間にわたって山と温泉を堪能し、帰途に就く。
参考:
地図
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今回のコース
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…