涼を求めて?東京最高峰~雲取山から三峯神社(1)
8/28 留浦~ブナ坂~雲取山~白岩山~三峯神社
コロナワクチンを打ってから、体調がよくなかったり、天気がよくなかったりで、ずっと山に行けていない。ハセツネがせまるのに、完全にトレーニング不足だ。走りに行かねば。
つい先日まで冷たい雨が降り続いていたが、暑さがぶり返してきた。行くなら涼を求め標高の山がいい。緊急事態宣言の県境越えの自粛要請を守るとなると、一番高い山でも標高2000mちょっとの雲取山だ。涼は心もとないがやむをえまい。でもできるだけ標高が欲しい...。
地図を見ると、雲取山から三峯神社へのトレールは、標高1000m以上を保っている。雲取山の北側だし、石尾根よりだいぶ涼しそう。でも三峯神社は埼玉県。まあ、2回目のワクチン接種してあんだけ苦しんだので(「しんどいモデルナ副反応体験記」)、十分な感染対策をとって寄り道しないで帰って来ればいいだろう。
厚労大臣も各自の判断と言っていたし。
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まだ暗い朝4時。いつも通り長ズボンをはくか、短パンをはくか迷った。山を走るときは、怪我しないように長ズボンををはくことにしている。しかし、今日の予想最高気温は34℃。
出発準備をしている間にも汗をかくので、結局、短パンで出発。
混雑するホリデー快速を避け、一本はやい列車で奥多摩駅へ。恒例の駅ダッシュもなく、登山口の留浦へ向かうバスに乗る。バスもちょうど座席が埋まるくらいですいていた。
大きなザックを背負った登山者たちと留浦でバスを下りる。標高が550mくらいあり、都心よりは空気は冷ややか。しかし、日射しは強く、日が当たった腕がジリジリする。
鴨沢を経由して雲取山の登山口。歩きなれた道だが、振り返ってみれば一昨年の年末以来(「登り納め、雪の雲取山~鴨沢から雲取山」)。
あの頃、ちょうど武漢でコロナウイルスのアウトブレイクが発生した。中国の風土病くらいに思っていたんだけどな。
道に沿って、廃屋や住居の跡地があらわれる。この道は、今は登山道だが、かつては生活道だった。
それにしても暑いぞ。すっかり汗だくだ。ワクチン接種から体調がいまいちなので、ガーミン先生のアラームを心拍数上限140にセットし、体に過分の負担をかけないよう登る。ただ、心拍数が140を越えないようにすると、どんどんガチランナーに抜かされる。
暑さから逃げきた山路にホトトギス。ホトトギス(杜鵑草)は秋の季語だそうだ。もう山は秋なんだね。
登山道は堂所で登り尾根に合流。片倉谷からの風が通り抜け、暑さが和らぐ。
ここから登り尾根にそって藪を下ったところにある小屋(「登り尾根は登れるか?」)は、依然として謎のままだ。
堂所のコルを過ぎると、七ツ石小屋へ向けて斜度がきつくなる。左手からは常に片倉谷の沢音が聞こえる。片倉谷はわさび田が多いらしく、わさび田のある沢はあまり好きではない。しかし、この水音を聞くと遡行してみたくなる。
登り尾根から雲取山へ向かうルートは3つ。1.七ツ石山山頂経由、2.上の巻道、3.下の巻道。下の巻道は、落石、崩壊の危険個所があり、私が来た時には幾度か閉鎖されていた。しかし、今日は大丈夫、時間短縮のため下の巻道を行く。
下の巻道に入ってすぐの危険個所。ここが沢音を聴いてきた片倉谷の源頭だ。
樹林の中の巻道。暑いけど苔も元気。
木々の切れ間から奥多摩の山々を望む。天気は良いが、湿度が高く、雲が湧いてきた。
ブナ坂到着。石尾根にのった。
森の中で、ザックを下ろしておにぎりタイム。
あち~よ~!!!
石尾根の防火帯は、樹木が伐採されているので、直射日光に炙られる。ときどき樹林帯に入り一息つくが、風向きによっては、サウナの扉を開けたときのような蒸した熱風が吹いてくる。
奥多摩小屋跡地。前回来た時は廃屋が残っていた気がするが、更地になっていた。
七ツ石山から雲取山の間は、ひろく走りやすいトレールが続くが、2、3急登がある。大した登りではないが侮れない。夏は日射しに焼かれ、冬は冷たい風に吹きさらされる。
徐々に雲が低くなり、山々の頂が覆われてゆく。日が遮られて気温が下がるのはありがたいが、夕立が心配だ。
雲取山頂は目前、もうひと登り。
よし、登り切った。暑かった~。
来し方を振り返り、いつもの構図で石尾根をパチリ。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…