登り納め、雪の雲取山~鴨沢から雲取山
12/29 鴨沢~七ツ石山~雲取山~鴨沢
大掃除やら年賀状やら、年越しの準備も終わり、天気も良さそうなので山に走りに行く。私にとって、気楽に行けてそこそこ登った気になる山は、東京都最高峰の雲取山だ。
例年ならこの時期はまだ雪がほとんどないので、鴨沢から登って、石尾根を走って奥多摩駅まで下れば楽しい。しかし、前日に情報を集めてみると、今年はかなりの積雪があるようだ。トレランシューズでは不安なので、軽登山靴にする。
新宿発のホリデー快速奥多摩行はガラガラだった。が、奥多摩駅のバス停には長い行列。
雲一つない空は、絶好の奥多摩日和。それと引き換えに冷え込みは厳しい。手袋をしている手は、すでに冷たい。
奥多摩駅からバスに揺られること30分ちょい、鴨沢に到着。ここから少し舗装道路を登る。街灯の上に、UFO、あるいは逆さまにした釜飯のような雲取のマスコットキャラ(何と呼ぶのかは知らない、登山口入口のキャラには「たばやま」と書いてあるが...「奥秩父へ足をのばす~雲取山から飛龍山」)が乗っている。何度も歩いた道だが、今初めて気づいた。
登り尾根の途中の堂所までは、登り尾根をゆるくトラバースする歩きやすい道。軽く走ってみるが、やっぱりトレッキングシューズだと、足首が固定されていて走りにくい。トレランシューズにすべきだったか...
堂所を過ぎると、徐々にトレールの傾斜が増し、それとともに景色も開けてくる。今日も富士山は美しい。
登り尾根から七ツ石小屋を巻いて石尾根に至る道は、昨年の台風の影響で閉鎖されていた。
2018、2019年は台風で一体どれだけの登山道が損傷したことだろう。予定では、先週は昨年に引き続き、Tokyo八峰マウンテントレイルに参戦するつもりだったが(「第4回Tokyo八峰マウンテントレイル参戦」)、昨年の台風で林道が不通となり、中止となってしまった。
七ツ石小屋の先から凍った雪が付く道を登り、石尾根に到着。雪べったり。トレッキングシューズを履いてきてよかった。
雲取山方面へはトレースがついているが、奥多摩駅方面へはトレースが薄く、ズボズボもぐりそうな感じだ。これでは石尾根は時間がかかる。しょうがない、今日は鴨沢に下山するとしよう。
七ツ石山山頂。快晴。風も弱い。陽射しが強く登りは汗をかいた。
トレースは踏み固められて凍っていて、滑る、滑る。ストックを持ってきていないので、転ばないようにペンギン走りで下る。
南アルプスが美しい。あっちに登りたいな~、と思うのだが、単独だと危ないし、また、私の山仲間の多くは、不摂生と加齢で体力と気力が減退しているので一緒に登るのも無理だろうな。
ルンルン、楽しいな~、ちょっと滑るけど。ほら、正面に雲取山の頂上が近づいてきた。
12時13分、雲取山山頂到着。鴨沢から3時間8分かかった。遅い。ベストタイムは2時間42分(「雲取山スタンダードルート~雲取山、石尾根」)。荷物が重いし、雪もあって歩いたからしょうがないか。
山頂は人が多い。この時期にしては、かなりの賑わいだった。
さて、下山にかかるか。来た道を戻るだけ。あっという間、のはず。
石尾根も北側斜面は、本当の雪山のよう。
タンタンタン、と快調に七ツ石小屋到着。と言いたいところだが、トレッキングシューズで下りを走ると足が痛い。登山者も多いので、むやみに走ることができない。控え目に走って到着。
煮玉のおにぎりを食べながら一休み。ネットがつながったので調べてみると...1時間10分後に鴨沢発のバスがあった。慌ててザックを背負って出発。
快調に下り、もうすぐ鴨沢。まだ2時半を過ぎたところだというのに、夕暮れの雰囲気。
15分の余裕をもって鴨沢のバス停に到着。しかし、バス停にはすでに行列ができていた。みなさん、お疲れさま。
時間が早いので、奥多摩駅近くの玉翠荘で温泉に入る。体が冷えているのでジンジンしてくる。あ~気持ちいい、出たくない。もえぎの湯よりのんびりできる。
風呂上がりにビールをひと缶プシューっとやって、お土産に澤乃井を買って帰途につく。
いい年の瀬だ。
参考:
鴨沢9:05-10:43七ツ石山10:50-12:13雲取山12:28-13:25七ツ石小屋13:35-14:44鴨沢
(完)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…