リ・リ・リベンジ白根山~金精峠から日光白根山(1)

10/10 金精峠~五色山~白根山~前白根山~国境平~湯元温泉

何回行っても頂を踏めない山があるものだ。
私にとって日光白根山はその一つ。

最初は、学生のころ。残雪期に皇海山からの縦走を狙った。
しかし、六班峠までのトラバースで、グサグサに腐ってズボズボ潜る深い残雪に時間を取られ、とてもやってられんということで、皇海山を打つことなくエスケープした。

二回目は湯元温泉スキー場からスキーでのピストン。
東京で雪が降った後だったので、ディープパウダーが楽しめそうだと行ってみた。が、ディープすぎた。弱層の上の大量の新雪。試しにスキー場から中ツ曽根への急登に取りついたが、斜登高していくと、足元から新雪がズリズリと崩れていく。おまけに雪まで降り始める始末。温泉だけ入って帰ってきた。

三回目は丸沼高原スキー場からリフトを使った、スキーでのお気楽ピストン(日光白根、侮り難し)。
稜線に出て、吹雪の中、氷雪をまとった威圧的な山頂を見て、すごすごと退散した。

そうだ、雪があるときに行くから山頂を踏めないのだ。雪山はあきらめて、紅葉の山を気楽に走ってこよう。

夜行日帰りに重宝する、毎日アルペン号が、金精峠駐車場に着いたのは、4:30。路面は濡れているが、空には満天の星空。まっすぐ続く金精道路の先に低く光る星はカノープスだろうか。
予報より天気の回復は早い。

駐車場の街灯の下でサンドイッチを頬張り、暗闇の中、ヘッドライトの明りを頼りに入山。
いきなり急登が始まる。樹林の中に、手を使いたくなるほどの、急な木の階段が続く。至仏山も急な階段の登りがあったが(静けさのなか、尾瀬ヶ原横断)、そんなもんじゃない。自分史上最強の樹林帯の階段。

20211010 金精峠に到着

空が白むころ、金精峠に到着。ヘッドライトを消す。

峠には金精神社が建っている。
金精とは金色に輝く精力絶〇の巨✕の意味だという。孝謙上皇をその巨✕でたぶらかした奈良時代の怪僧道鏡が、峠で自ら切り落とした巨✕を祀ってあるという。

20211010 金精峠から夜明けの日光連山

峠からの日光の山並み。太陽はまだ登っていない。

20211010 金精峠から金精山

さて、まずは金精山に登るぞ。
金精山は、稜線から突き出た岩峰だ。金精峠の由来は、道鏡が来たからではなく、金精山が巨✕のように見えるからではないかと思う。

20211010 金精山登山道の注意

登山口からこのような注意喚起がたびたびなされる。ちょっとビビる。

20211010 金精山へ至る、ロープやはしご

岩場にへばりつくようにつけられたロープやはしごを伝って、高度を上げてゆく。高度感は少ないので緊張するところはない。でも積雪があったらちょっとしんどいかな。

20211010 金精山の肩

登り切った。稜線上は狭い樹林。
注意喚起にあったような、崩落寸前個所はなかったが、ルートは全体的に急でもろい。

20211010 金精山山頂から眺める日の出

やあ、太陽が昇ってきた。
男体山、太郎山をはじめ、いかにも火山といった風体の山が、ぽこぽこ並んでいる。

20211010 金精山山頂

金精山山頂で一休み。暑くなってきたのでフリースを脱ぐ。

20211010 金精山から国境平への下り

金精山から国境平への下りは、ここまでの登りとは打って変わって、樹林帯を縫う緩やかなトレールが続く。ただ、やたら獣道が錯綜している。野生動物の豊かさを感じる。

20211010 金精峠を振り返る

金精峠を振り返る。
一番低くなっているところが金精峠。その右側の崖のような斜面を駐車場から登ってきた。

20211010 国境平

国境平は広々とした笹原。ザックを下ろして、ちょっと早いけどおにぎりタイム。と、その時、
「ギャォー、ギャォー」
とものすごい大きな咆哮が、近くから聞こえた。

なんだろう...鹿や猿じゃないよな...熊かな...。イメージ的にはジャガーだな...(ありえん)。
ザックを背負って出発。声がした方の笹薮を凝視しつつ、足早に笹の間の道を登る。

20211010 笹の尾根は細くなる

登るにしたがって、だんだん笹原の尾根は細くなり、開けて明るくなる。もうジャガーも追ってこないだろう(ありえん)。

20211010 戦場ヶ原の日光の火山たち

日が高くなり、戦場ヶ原とそれを囲む日光の火山たちがよく見える。

20211010 五色山山頂

五色山山頂。目指す日光白根が大きい。

20211010 五色沼に沿って白根山へ

五色沼の縁をまわりこむようにして白根山へ向かう。
低い笹に覆われた尾根道で、灌木がまばらで、眺めがとても良い。

が、しかし、笹が濡れている。雨が止んだばかりのようでぐしゃぐしゃだ。すぐにトレランシューズに水がしみこみ、靴下もぐちゅぐちゅいっている。あ~足が冷たい、不快だ。すぐ乾くので、夏なら濡れても気持ちいいが、10月の今は足が凍えそうだ。
ゴアのトレランシューズにすれば良かった。

20211010 五色沼の湖岸から白根山

五色沼の湖岸に下りてみる。カラマツが美しい。

20211010 ナナカマドと白根山

ナナカマドの実もすっかり色づいている。

20211010 弥陀ヶ池の分岐

ここまで人に会うことはなかったが、弥陀ヶ池の分岐で第1ハイカーを発見、どころかパラパラと人がいる。菅沼登山口から登る人が多いようだ。

20211010 座禅山の十字路

座禅山の十字路。
前回はここで敗退。ここから白根山の岩々した登りが始まる。

20211010 白根山中腹から尾瀬方面

初めから急登が続くが、眺めはすこぶるよし。
振り返るとナナカマドの向こうに燧ケ岳。今日は金精峠から南下してきたが、逆に北上すると日光澤温泉を経て尾瀬に出ることができる。その稜線も見えている。

20211010 丸沼と菅沼

白根山を囲む丸沼と菅沼。こうして見ると白根山の溶岩によって川がせき止められてできた堰止湖だということを納得。

20211010 白根山の山頂付近は岩場になっている

白根山の山頂付近は、岩場になっていて、手を使うほどの傾斜のところもある。そして岩はもろい。
登ってくる人に石を落とさないように、慎重に登る。

20211010 白根山の肩

岩場の急登を登りきると、広々とした台地に出た。北に向かって、地平線の彼方まで山並みが続き、低い雲がその山々に遮られている。雲が海で山が陸地のよう、雲海とはよくいったものだ。

20211010 白根山山頂

山頂が見えた。白根山の山頂は、台地の先の岩場の突端にある。

次回に続く)

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