奥多摩と丹沢の間の山々~権現山から百蔵山(1)
3/21 用竹~権現山~扇山~百蔵山~猿橋
ハセツネの試走で通った笹尾根。
笹尾根にあるピークは、だいたい南側の展望が良い。
そう言えば、その南側に見えている山々は何だろう...丹沢かな?いや、丹沢はもっとずっと南にあるはず...。
と思って地図をみると、笹尾根と丹沢の間には道志の山々があり、そして、笹尾根に最も近いのは「権現山」の稜線だった。さらに権現山と丹沢の間には、トレランで走った扇山と百蔵山がある(「第5回 大月桃太郎伝説 扇山~百蔵山トレイルラン参戦」)。
よし、じゃあ、この「権現山」に行ってみるとするか。
上野原駅でバスに乗り用竹のバス停で下車。下りたのは私ともう一人だけ。
天気は快晴。風もなく、長袖Tシャツ1枚でも暖かい。
ここは、笹尾根のすぐ南側。と言うことは、正面に見えているのが笹尾根。
用竹から権現山に登るルートは複数ある。
尾根沿いに登るつもりだったが、ルートを間違えた。すぐに気づいたが、戻るのも面倒なので「墓村」という不思議な名前の集落の登山口から登ることにする。
春爛漫。例年より早く咲き始めた桜が満開だ。
随所に「八重山トレイルレース」の案内板が設置されている。レースは6月14日とだいぶ先だが、試走ができるように早めに整備しているのだろう。
しかし、新型肺炎の影響で、トレランのレースは次々と中止になっている。無事に開催できるだろうか。
分かりにくいところもあり、歩いていたおばあさんに道を尋ねたりしつつ、登山口に到着。
しかし、登山口からトレールに入ってすぐ、分岐がありトレールが不明瞭になる。地図上ではトラバースしながら尾根に出る道と、ダイレクトに尾根につきあげる道の分岐だ。まずトラバース、と左に行く。倒木を乗り越え、右左によけて歩くうちにルートが踏み跡程度になる。歩きにくいので、トラバースはやめてダイレクトルートにしようと、分岐まで戻るが、ダイレクトルートも落ち葉に埋もれて不明瞭だ。それでも真っすぐに尾根につきあげるなら道がなくても行ける、と尾根に向かって真っすぐ歩いていくと、徐々にトレールが明瞭になっていく。
明瞭になったトレール。登山道と言うより作業道。
10分ほどで、立派な尾根沿いの登山道に合流。
権現山への尾根道は、ピョコをかわすようにうまくつけられていて、起伏が少なく、一定のペースでゆる~く登っていく。冬枯れの明るい樹林の中を、気持ちよく走って登る。
開けた場所に出た、と思ったら雨降山の電波塔だった。
雨降山山頂の標識。山頂といってもはっきりしたピークはない。道の途中。
もしかしたら、電波塔の敷地のどこかに、かつてはっきりしたピークがあったのかもしれない。
気持ちのよい尾根道が続く。権現山は近い。
ぼろい小屋が見えてきた。
なんだろ、これは。もしかして...。石段を登って小屋の入り口の表札を見ると、「日本武尊」と書いてあった。
おお、これが大ムレ権現か。ぼろい小屋なんて言って申し訳ございません、お許しください。
登山の安全を祈願。
急登をひと登りして10:58権現山山頂到着。ちょっと汗をかいたが、風が心地よい。静かな山頂。
先客は自転車で来た二人組のみ。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…