第11回ハセツネ30K参戦

大会趣旨によれば、ハセツネ30Kとは、「日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)の入門大会として位置づけ」だそうである。
70kmのほとんどがトレイルで、もれなくナイトランまでついてくるハセツネCUP。それに対して、ハセツネ30Kは、ロード率が高い30kmの高速レースで、かなりハセツネCUPとは、レースタイプが違う。
コースは、

秋川溪谷リバーティオ会場→小和田橋→五日市警察署前→黒茶屋前→沢戸橋→盆堀林道→北沢峠→トッキリ場→弾左右衛門峰分岐→市歩地→市道山分岐→醍醐峠→醍醐丸15kmポスト→篠窪峠→篠窪峠仮設登山口→醍醐林道→盆堀林道→入山トンネル上登山道→トッキリ場巻道→入山峠→今熊山頂上→金剛の滝上→変電所→日向峰分岐→秋川溪谷リバーティオ会場

このうち、秋川渓谷リバーティオ会場から盆堀林道が、ほぼ登り一方のロード、篠窪峠仮設登山口から盆堀林道が、急な長い下り+急な登りのロード。
2月に初めのロード部分を試走したが(「ハセツネ30K試走」)、柔らかなあんよでロードが苦手な私にとって、かなりしんどいレース展開が予想された。

このレースで1000位以内に入ればハセツネCUPの優先出場権をもらえる。ここは無理をせず、1000位以内に入ればとりあえず良しとしよう。昨年の1000位はゴールタイム5時間15分くらいだったので、5時間以内を目標にする。

武蔵五日市駅からハセツネ30の会場へ

早朝の武蔵五日市駅。受付は7時からで、スタートは8時半。ただ、早めに行って並んだほうが良いと聞いていたので、7時前にはスタート会場に到着するつもりで家を出た。
武蔵五日市駅からは大勢の参加者が会場に向かってぞろぞろ歩いていた。
私もおにぎりを頬張りながら会場に向かう。

荷物チェックを受けて、参加受付をする。このレースは、30kmもあるのにエイドがない。そこで、水1.5リットル以上、登山用レインウェア、行動食、山岳保保険の保険証の携帯が義務付けられている。

ハセツネ30Kスタート

軽くアップして40分前にスタートの列に並ぶ。目標タイム順に並ぶことになっているので、5時間のパネルの前に立つ。
待っている間にみぞれが降ってきた。今日は、どんよりと曇りまったく陽が射さず、気温もかなり低い。ガスで山頂も見えない。私は、いつものように長袖Tシャツとユニクロのアンクルパンツなので、それほど寒くなかったが、ガタガタと震えている人もいた。

8時30分、号砲とともにスタート。

予想どおりスタートはしんどい。とりあえず、ゆっくりと、でも歩くことなく走り、アスファルトの林道を登り続ける。

登山口の渋滞

おお、うわさに聞く大渋滞。林道から登山道に入るところで道が狭くなるので、人がつまっている。でも想定内。前後の人と、「次はどこ走るんですか~」などと話をしながら、まったりとした雰囲気の中のろのろと前に進む。
登山口に行くまでに、ここで20分すごした。林道を走って登って温まった足が、すっかり冷えてしまった。ふくらはぎが重い。

途中のトレールも大渋滞

途中のトレールも大渋滞。人の流れに身を任せて進むしかない。
でも、トッキリ場のあたりまで来ると、だいぶばらけて走りやすくなった。でも走っちゃー、止まり、走っちゃー、止まりでインターバルトレーニングをやっているかのようだ。

あまり天気が良くないし、なんか写真を撮る気分も起きない。

醍醐丸の先でまたアスファルトの道路に出る。しかも長い下り。着地衝撃で足と股関節が痛い。本日の山場だ。でもただひたすら耐えるだけ。

盆堀林道を登る

ひたすら下った後は、Tokyo八峰マウンテントレイルでも走った(「第4回Tokyo八峰マウンテントレイル参戦」)、きつい登りの林道。
ここまでの下りで完全に足を使い切った。足を上げようにも、いつもの半分くらいしか上がらない。ゾンビ化してトボトボと歩く。みんなゾンビ化している。

このあと、走りやすいトレールをなんとか惰性で走り、今熊神社までやってくる。神社の入り口で、順位を教えてくれる人がいた。

「985番」

えっ?985番?マジですか?
800番くらいのつもりだったが、1000位ギリギリではないか。もう抜かれるわけにはいかない。やばすぎる。

と、靴の中に小枝が入った。しかたがないので、靴を脱いで枝やごみを出す。その間にも、どどどっ~、と10人くらいに抜かれる。みんな必死だ。

一旦頭を真っ白にしてリセット。深呼吸して、ここからレースが始まると自分に言い聞かせる。そしてダッシュスタート。
幸いにして、ここからは得意なトレールの下りだ。すみません、右行きます!を連呼していくつかの集団を追い抜き、誰にも抜かれずにゴールまで一人旅を続ける。

そして、最後のロード部分も足の痛みをこらえ、力を振り絞ってラストスパート。同じようにラストスパートをかけるランナーたちと団子になってゴール!

ハセツネ30K 表彰式

ゴールした時、表彰式をやっていた。
なんとか1000位以内をゲット。本当に危なかった...余裕をかましすぎた。
今年の1000位は、4時間56分。5時間だと1000位に入れなかった。

参加賞ののらぼう菜をもらって会場を後にする。のらぼう菜はこの辺りの地場野菜で、かき菜みたいで美味しい。

瀬音の湯

会場の最寄りのバス停から3、4停留所くらいで、先週に引き続き瀬音の湯。
今日は温泉に入った後、屋台で肉巻きおにぎりで、ビールを一杯。
やっと一息ついた。

あとでガーミン先生で確認したら、渋滞で30分以上ほぼ止まっていた。次走るときは、初めのロードを頑張んなきゃだめだな。

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