ほぼほぼ行っただけ~中央アルプス・千畳敷
4/13 千畳敷
家を出てすぐ気が付いた。アイゼン忘れた。
でも、スキーアイゼン持っているから大丈夫だろう。
この甘い考えが命取り。
中央アルプス千畳敷からスキーで三ノ沢岳を往復する。
菅の台の駐車場に車を止め(自家用車はここまで)、バスとロープウエイで千畳敷に上がる(駒ヶ根ロープウエイ)。
無風快晴。アウターを着なくてもいいくらいの暖かさ。
あり得ないくらいの好コンディション。
登山者が列をなし千畳敷カールから木曽駒ケ岳を目指して登ってゆく。
ただし、雪は少し硬め。
さて、我々はまず宝剣岳の左側の極楽平を目指す。
登りはじめは緩やかだが、だんだん傾斜が増し、最後は雪壁のように見える。アイゼンなしで行けるか...
板にシールを貼って、スキーアイゼンを装着して出発。
最初は楽勝。スキーアイゼンが、サクサクと決まる。
上のほうを見ると、スキーアイゼンで登っていた人も、途中でアイゼンに履き替えている。
スノーシューで頑張っているボーダーがいたが、稜線手前の急斜面に取りついた瞬間足がすっぽ抜けて滑落し、3、40m雪面をずり落ちて行った。
う~ん、これは危ないぞ。
浅いルンゼ状のところを細かくギザギザと向きを変えながら、だましだまし登っていく。だんだん、氷の上に薄く雪がのっているだけの状態になり、スキーアイゼンが効かない。なるほど、ここでこけたら滑落するな。
目の前にはまだ滑り台のような雪面が続く。向きを変えるのも難しくなってきた。
しかたがない、最高到達点で写真を撮り、無念のリタイア。脈々と連なる南アルプスが見事だ。主稜線の山がほぼ全山見えている。
傾斜がきつすぎて、スキーを脱いでシールを外すこともできない。シールを付けたまま、ずりずりと滑り下りる。
ろくに歩いてもいないが、ホテル千畳敷でビールを一杯飲む。あ~あ。
来た道を菅の台の駐車場に戻る。駐車場からは千畳敷と宝剣岳がきれいに見える。
菅の台の駐車場のすぐ横には「こまくさの湯」がある。
菅の台の駐車場の向いには「明治亭」というソースかつ丼の店がある。かなり有名な店らしく、3時近くに入ったにもかかわらず、待っている人が列をなしていて、案内されるまで20分くらい待った。
そして、ソースかつ丼の並みを注文。
並みにしてこのボリューム。そして、ボリュームだけでなく、コクのある甘い特製ソースと揚げたてのロースかつが見事に調和。
うまい!ソースかつ丼がこんなにうまい食べ物だったとは!
高速にのる前にコンビニに寄る。
南アを借景にした絶景のコンビニ。もしコンビニ絶景選手権というものがあったら、上位入賞間違いなし。
アイゼンを忘れたことを悔やみつつ、家路を急ぐ。
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…