イグアスの滝@アルゼンチン~南米4ヶ国の旅(5)
8/27 プエルト・イグアス~イグアスの滝
(前回の続き)
6時半にすっきりと目覚める。どうやら時差ぼけが完全に解消されたようだ。パンとオレンジとコーヒーだけの宿の朝食をとり、外に出る。
ちょっと寄り道のつもりが道に迷う。住宅地に入ってしまった。大通りはアスファルトだが、住宅地は石畳の道が続く。
あるマンションの2階のベランダが植木で森のようになっていた。そこに何羽か見慣れない鳥が…ハミングバード、ハチドリだ。ずっと見たいと思っていたが、こんな街中で見れるとは。それはスズメぐらいの大きさがあったがホバリングする姿は、紛れもなくハチドリだった。
バスターミナルからワンマンバスのような硬い座席のバスに乗り、灰色の空の下、真っ直ぐな道をイグアス国立公園へガタガタ向かう。
アルゼンチンのイグアス国立公園はブラジル側より広く、およそ6つのルートがある。全部歩くのは一日仕事だ。できるだけたくさん行ってみよう。
ゲートから広い歩道を行くと、すぐ右手に大きなインフォメーションセンターの建物がある。まずはここのカウンターで園内の地図をもらう。
インフォメーションにはイグアスの森で生きる動植物や、原住民の暮らしを説明する展示物がある。
公園のもっとも奥にある「悪魔ののど笛」に行くためには、トロッコに乗らなければいけない。広い園内には人影はまばらだったが、どうもここに集まっていたようだ。列車は満席。鐘の音とともにゆっくりと動き出す。う~、風が冷たい。ユニクロのペラペラウインドブレーカを羽織る。他の乗客はダウンやらコートやら厚着している。みんなイグアスが寒いことを知っていたのか…。
カンカン音をさせながら鉄の桟橋を歩く。広い流れを渡り木々の茂る中洲に着くと、もう滝が見えるか?と思うのだが、その気配もなく、また広い流れをカンカン渡ってゆく。それを何度か繰り返すうちに、中州の森の向こうに雲のような白煙が上がるのが見えてきた。
桟橋に人が集まっているのが見えてきた。腹に響くうなりも感じる。あれかな?
これだ~!うお~、すげー!でも人もすごくてなかなか展望台の前に進めない~。
やっと人をかき分け前面へ。言葉が出ない…
とにかく水量がすごい。崩れ落ちる水の壁。見えているのは落ち口だけで、水が落ちて行く先は厚い積乱雲のような水煙に阻まれ見ることができない。
その水の壁に突入する鳥がいる。滝の内側、水流の裏側に巣を作って住む「オオムジアマツバメ」だ。飛行速度、時速170kmで滝を突破する。
対岸のブラジルまでカーテンのように滝が連なる。それも水の色に濃淡があって、縞模様になっている。おそらくジャングルから流れ出るタンニンの色だろう。この滝の向こうの端っこが、昨日、私がビショビショになったブラジルの滝。
すごいとしか言えない…
とにかくここは鳥が多い。巨大蟻は一匹しか見なかったが、いろいろな鳥がそこかしこにいる。これは中州に集まっていたアイシャドーをした鳥。
(次回に続く)
参考
- プエルト・イグアスからイグアスの滝へ
- ターミナルから20分おきにバスが出ている。ARS30
- イグアス国立公園
- 入場料 ARS160
- 園内にファーストフードやレストランがあるので、朝食(9時くらいから)、昼食がとれる。
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…