イグアス滝めぐり~南米4ヶ国の旅(6)

8/27 プエルト・イグアス~イグアスの滝

前回の続き)

120827イグアスの滝・LowerTrail満席の列車になんとか乗り込み中間駅に戻った。中間駅はいくつかのルートの起点となっていて、ここからさらに滝めぐりが続く。
 次は”Lower Trail”、訳せば「下の道」。滝のある断崖へ下り、断崖沿いに滝を下のほうから見るルートだ。


130827イグアスの滝・LowerTrail2

うっそうとした森の中の階段を下りてゆくと、崖っぷちにでて視界が開ける。ここから崖沿いにつけられた遊歩道を歩く。左手に無数の滝の連なりを眺める。ちょっと距離があるが、水しぶきがここまで飛んできて霧雨のように降っている。

130827イグアスの滝・LowerTrail3

Lower Trail最大の見せ場。幅の広い滝のすぐ近くまで展望台がせり出している。滝からの猛烈な風としぶきが正面からぶち当たる。カメラもすぐ濡れて写真が撮りにくい。写真からは人が少ないように見えるが、実は私がいるところには大勢の人が溜まっていて、展望台に行くかどうか躊躇しているのだ。

この後、また森の中に入って、小さい滝や兄弟滝を見ながら階段を上がってゆく。森の木々は滝のしぶきで常に濡れている。

samerica-1-82次は”Upper Trail”、上の道。滝の落ち口をめぐるように水平の歩道がつけられている。
 昼を過ぎると雲が切れて青空が見えてきた。これこそ俺が求めていたものだ!が、日がさすと暑い。今朝の寒さはなんだったんだ、と言うほど暑い。ぺらぺらウインドブレーカを脱ぎ、腕まくりをして歩き始める。

samerica-1-53

太陽の光が滝に当たると虹がでる。すぐ近くの滝のしぶきでできた虹なので、抱えきれないほど?のすごい大きさ。そして手が届きそうな、自分がその下をくぐれそうな、そんな気分になる。

130827イグアスの滝・UpperTrali3

滝の落ち口には展望台がある。そしてそこから下をのぞきこむと、さっき歩いたLower Trailが見える。崖に沿って滝の間際まで遊歩道がつけられている。よくこんなものつくったな…。

 

午後になって観光客が増え、狭い歩道は大混雑。3、40人くらいの団体観光客も多く、展望台では角のベストポイントで一人ずつ写真を撮っていて、順番待ちの長い列ができる。歩道は行きかう人が詰って、夏の尾瀬の木道も真っ青の渋滞。オフシーズンでこれだとピークではどうなっちゃうんだろう?

130827イグアスの滝・シダ

常に滝のしぶきにさらされている森の木々には、コケやシダがいっぱいついている。

130827イグアスの滝・カフェ

Upper Trailを歩き終えて時計を見るともう2時だった。道理でお腹が減ったわけだ。腹ごしらえのためにカフェにやってきた、が、天気がいいのに外のテーブルで食事をしている人がいない。なぜだろう?

120827イグアスの滝・ハナグマ

それはこいつのせいだった。食べ物を持って外に出ると、5匹、時には10匹以上のハナグマが食べ物目指してワーッとよってきて、前から後ろから、頭にのってまで食べ物を奪おうとするので、全く手に負えない。カフェの店員が出てきて、タオルでバシバシ追っ払う。すると一瞬、こうやって隅っこでおとなしくしているのだが、2、3分もすればまたカフェで暴れまわっている。店員は一日の半分はハナグマを追い回してるのでは…「いたちごっこ」ならぬ、「はなぐまごっこ」。

130827イグアスの滝・エンパナーダ

お昼ごはんはこれ。エンパナーダ2個とコーラ1本のセット。ARS45。ハンバーガもあったが、南米のハンバーガーは全く期待できない(「沈没@エル・カラファテ」)。
 エンパナーダは肉まんの具のようなものが入っている餃子型のパイ。カレー味やチーズ味などいろいろあっておいしい。でもここはいまいち…

130827イグアスの滝・葉っぱ

面白い葉脈の葉っぱ。

130827イグアスの滝・GreatAdventure1

腹ごしらえが済んで行動開始。滝にはさまれた中州、サンマルティン島に渡ろうと渡し舟の船着場に下りてきた。が、今日は運休らしい…残念。ここから島の崖っぷちにある展望台が見えているだけに、すごい残念。
 渡し舟の船着場の横に、滝つぼツアーの船の船着場もある。ここから高速船に乗って、滝つぼの直下まで行ってビショビショになろう、という奇特なツアーだ。帰ってきた人は、ポンチョを着ていたにもかかわらず全身ずぶぬれになり、船着場の横で素っ裸になって着替えている。う~ん、まだ旅は始まったばかりなのに風邪引くと嫌だからやめておこう。一昨年の南米以来、風邪にはだいぶ臆病になっている。

130827イグアスの滝・GreatAdventure2

滝、というか爆発というのがふさわしい、滝つぼに向かう奇特な人々。左の崖の上にサンマルティン島の展望台が見える。

130827イグアスの滝・花

咲いていた花はベコニアとこの花だけ。冬だから?

130827イグアスの滝・遊泳禁止

いやいや、こんなところで泳ぐやついないって。

130827イグアスの滝中間駅近くのカフェの

中間駅付近のルートは歩きつくし、駅に近いカフェにやってきた。お年寄りがのんびりと日向ぼっこをしている。時間がもったいないとせかせか歩き回っている私と対照的。芝生の上に寝転んでいる人もいる。この陽射し、私には暑いのですが…

130827イグアスの滝・黒い鳥

ここにも鳥がたくさんいる。飛び回っているもの、地面をちょこちょこ歩いているもの。ピーピーという鳴き声にカメラを向けると、変な実がなっている木に黒い鳥がいた。

 
電子音みたいな鳴き声の鳥もいる。

130827イグアスの滝・GreenTrail中間駅と中央駅を結ぶようについてる”Green Trail”。文字通り緑の森の中の小道。さかんに鳥の鳴き声がするが、森が深くてなかなか姿が見えない。


130827イグアスの滝・MacucoTrailさて、まだ歩けるところはあるか…と地図を見たら、野生動物に会える”Macuco Trail”なるものがあるらしい。入り口は中央駅の横、でも閉鎖中だった…


130827イグアスの滝・黄色いスズメ

黄色いスズメ。本当にスズメかどうかは知らないけれど、色以外の姿かたちはスズメそっくり。

130827プエルト・イグアス繁華街

4時過ぎに街に戻る。まだ日が高いので、道に迷いながらあっちをぶらぶら、こっちをぶらぶら。ここがおそらく街のメインストリート。土産屋やレストランがならんでいる。カジノまである。でも両替が見つからない。スーパーマーケットで明日の朝食にカップスープとヨーグルトを買う。

130827プエルト・イグアス、スルビのローストザ・ディナータイム!名物のスルビ(なまず)を食べようと意を決して店に入る。地球の歩き方で紹介されている”Charo”。メニューを見ると他の店よりだいぶ安い。で、出てきたものは、安いなりのものだった…。パンは乾いてカチカチ、フレンチフライはくっついて掻き揚げ、肝心のスルビは香ばしい炭の香り…向かいの店にしておけばよかった。


ちょっと不満を抱きつつも満腹になり宿に戻る。例のごとく打たせ湯のようなシャワーを浴びて、ブログを更新して寝る。

次回に続く)

参考

プエルト・イグアスの街
スーパーマーケット : Av. Misionesなどにいくつかある
ATM : Av. MisionesとBonplandの交差点に24時間営業のものがあり
レストラン : Av. Cordoba、Av. Victoria Aguirreなどに多数有り、安く済ませるならファーストフードもある

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