チリのごちそう~南米・パタゴニアの旅(11)
1/1 プエルト・ナタレス
(前回の続き)
Manuel Blunes通りに沿って、海から坂をちょっと上ったところに開いているカフェ発見!カフェ”Ciber”。軽食だけでなく、なぜかアドベンチャーツアーまで扱っている。なにはともあれ昼ご飯にする。クリームスープとチキンとチーズのEnpanadaを注文する。Enpanadaは南米のパイだ。中に鶏肉と玉ネギを炒めたものやチーズがぎっしり詰っている。うん、うまい。二つも食べれば腹いっぱい。
食後の散歩。とは言え、シャッターの閉まった閑散とした街をうろつくだけ。おお、寿司バー発見。カジノのなかにある。なんか間違ったイメージを与えそうだ。
部屋に戻りひと眠りしたら6時を過ぎていた。まだ夕食には早いが腹が減ったので夕食のために出かける。
宿のそばの”Austral Restaurant”が開いていたので入る。地球の歩き方にも紹介されている家庭的なこじんまりしたレストランだ。久しぶりにごちそうだ。
おじさんがひとりで飛び跳ねるように給仕している。
注文を終えると、サービスのピスコサワーが運ばれてくる。”ピスコ”はチリやペルーで飲まれている葡萄からつくる蒸留酒で、ピスコサワーはそれをレモンジュースで割ったもの。甘酸っぱくてうまい。
まず最初は”Sopa de Marinara”、魚貝のスープ。チリはなが~い海岸線を持つだけあって、魚貝が豊富だ。このスープは3種の貝とサーモンがたっぷり入っている。味付けは貝のうまみだけのようで、あさりのお澄ましの味がする。
次はアナゴが食べたかったが、今日はないとのことでサーモンのソテー。サーモンもでかいが芋も山盛り。日本で食べる鮭のムニエルそのもの。チリは世界有数の鮭の生産地だが、もともとチリには鮭がおらず、日本人が養殖を始めたとのことだ。
そう言えばチリに入ってパンがうまくなった(アルゼンチンはまずかった)。温めた皮がパリパリと香ばしい、そして中は柔らかで酵母の香りのするパンがメインについてくる。
食事を終え、再びエスペランサ湾に散歩に行く。午後8時ちかくなり、やっと海は夕暮れの色に包まれた。
昼間みた遊覧船の後に日が沈む。昼間はほとんど人通りがなかった海沿いの遊歩道も、散歩する人や、元旦に家にいるのに飽きた子供たちで賑わっている。
完全に日が沈み、パイネの山々も闇に沈もうとしている。あ~、パイネ行きたい。俺はパタゴニアに寝に来たんじゃないぞ!しかし明日の予定もたたぬまま、元旦の一日が終わろうとしている…
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…