パイネ国立公園へ~南米・パタゴニアの旅(13)
1/3 プエルト・ナタレス~プデート(Pudeto)~アマルガ湖(Laguna Amarga)~ホテル・ラス・トーレス(Hosteria Las Torres)
(前回の続き)
体調は万全、ではないが熱はないのでとりあえずパイネ国立公園を目指す。
パイネ国立公園(Parque Nacional Torres del Paine)は面積1630km、幾多の氷河や険しい岩山が連なり、そして独特の植生、多くの動物が生息する、パタゴニアを代表する国立公園だ。フィッツロイ、ロス・グラシアレス国立公園と並び、パタゴニア御三家と言ってもいいだろう。
今日はどんよりとした曇り空、どころか、バスに乗っている間に土砂降りの雨になった…。アルゼンチンについてから昨日までずっと晴れで、夏のアルゼンチンは雨は降らないのか、と思っていたのに、風邪が治ったとたんにこれだ。とことんついていない。
景色は相変らず草原、牧場。でも今までと違って平らな大地ではなく、ところどころに丘があって木が生えている。おそらくここはかつては森だったのだろう。
途中、休憩を挟み2時間ほどでアマルガ湖(Laguna Amarga)湖畔にあるパイネ国立公園入園口管理事務所に到着。入園料C15000$を払う。相変らず雨が降っているが、雲間にパイネの山並みが見える。
砂利と草地の丘陵地帯を縫うように道は続く。バスはブンブン唸りながら蛇行した急坂を登ってゆく。右手に見えるパイネの山並みは次々と姿を変える。ああ、あの麓を歩くはずだったのに…
プエルト・ナタレスを出てから2時間半、11:00にプデト(Pudeto)到着。とりあえずバスの終点の管理局本部まで行こうと思っていたのに、この会社のバスはここが終点らしい。なんてこった。管理局本部まで行くには別のバス会社のバスでなければいけないようだ。
13:30までここでパンを食べながら、戻るバスを待つ。プデトからはパイネ・グランデへ向かう渡し舟が出ている。予定ではおととい、この舟でパイネ・グランデに渡りグレイまで行くつもりだった。
来た道をバスで戻り、アマルガ湖の公園入り口で下りる。ここで17:00のホステリア・ラス・トレス行きのバスを待つ。あと3時間もあるので、ひっきりなしにやってくるホステリア・ラス・トレス行きのツアーバスに乗せてくれと頼んで見るがだめだった。ケチ。
日本人山ガールがいてちょっと話をした。私が行きたかったところに全部行っている。いいな~。そんなこんなでなんとか時間をつぶす。幸い、雨は完全にあがった。
マイクロバスに乗ってラス・トーレスのキャンプ場へ行く。狭い吊橋をバスで渡る。かなりぎりぎり。歩くと2時間弱の道のりだがバスなら30分もかからない。乗務員はスペイン語オンリーだったが、「キャンプ」と言うと分かってくれて、ホテル手前のキャンプ場で下ろしてくれた。
まばらに木立が生えるキャンプ場は広く、水道、トイレ完備で快適そうだ。さっそく借りてきたテントを張る。パイネ景色もいい…はずだがほとんど雲に隠れている。
明日は調子が良ければトーレス(Torres)まで行こうと思ったので、ルートを偵察がてら散歩に行った。キャンプ場から5分ほどでホステリア・ラス・トーレス。高級リゾートホテルだ。私と同じようにぶらぶら散歩している人が沢山いる。みんなリゾート気分。
テントに戻り夕食の準備。プエルト・ナタレスのアウトドアショップで買ったガスカートリッジはEPIで使えた。もちろん保証外。スーパーで買ったパスタにトマトソース。そしてカップスープ。
以前紹介した(ここ)「”極”チタン」デビュー!心配してた、底についたパスタが取れない、という事態は起こらなかったが、やっぱり深いので使い終わって紙で拭くのが大変。
参考
- パイネ国立公園へのバス
- プエルトナタレスから数社のバスが出ている。しかし、多くのバスはプデト(Pudeto)止まりで、1社のみが管理局本部行きだった。チケットを買うときに要確認。
- 往復C12000~15000$
- パイネ国立公園入園料
- C15000$
- アマルガ湖からホステリア・ラス・トーレスへのバス
- 1日2本くらいしかない。車内でお金を払う。(いくらか忘れた…)
- ラス・トーレスのキャンプ場
- アマルガ湖からのバスはホステリア・ラス・トーレスの手前の宿泊施設の前でとまる。どこに行きたいか言っておいたほうがいい。キャンプ場は「キャンプ」と言ったら通じた。
- キャンプ場はトイレ、水道完備。お金は係員がテントに取に来る。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…