岩と花とグアナコと~南米・パタゴニアの旅(15)
1/4 ホテル・ラス・トーレス~アマルガ湖~プエルト・ナタレス
(前回の続き)
ホテル・ラス・トーレスから公園入り口に続く道は、ずっと花咲く原野(牧場かも…)の真ん中を突っ切ってゆく。ただただだだっ広い。雲ノ平や大雪など比べ物にならない。
岩の上もこんな小さな花?で覆われている。あたりまえだけど、日本と植生がぜんぜん違う。
ただただだだっ広い。あの遠くに見える山の向こうには何があるのだろう…花畑が続いているのか、それとも青く輝く氷河だろうか…
ときどき休みながら、写真を撮りながらのんびり歩いてきて、1時間半ほどでバス停の見える丘の上にやってきた。広大な風景の中、腰を下ろしてりんごをかじる。
バス停が近くなって川沿いを歩く。川が大増水していてお花畑が水没している。ここ数日、アルゼンチンはまれに見る暑さだそうで、氷河がいつもに増して融けだしているのだろう。それにしても、空と山と水がきれいだ。朝の強風もおさまって時が穏やかに流れている。
バス停で待っていたのは、バスでも人でもなく、グアナコの群れだった。人に臆することなくバスを待つ人々の間でじゃれあっていた。
来たときと同じJB社のバスでプエルト・ナタレスに戻る。今夜の宿はナタレス初日と同じリリ・パタゴニコスだ。シャワーを浴びてさっぱり。
夕食はまたMARITIOMOだ。うまいんだなここは。ピスコサワーを食前酒に、前菜に魚貝のクリームスープ、メインにペヘレイ(白身魚)のフリット、そして白ワインを頼んだ。食べたかったアナゴはまた売り切れだったが、とりあえず満足。明日の朝は早い。最終目的地に向かうバスに乗りそこなうわけにはいかない。荷物をすべてパッキングし、早々に寝る。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…