失意の蘇澳冷泉、そして台湾一周終了~金門島、台湾一周(17)

2/19 花蓮~蘇澳~台北

前回の続き)

花蓮から台北へは、台湾鉄道の特急であれば2時間ちょっとで行くことができる。しかし、わざわざ蘇澳を経由したのは、清水断崖に行きたかったのもあるが、もう一つの目的は、蘇澳冷泉だ。
蘇澳冷泉は、台湾では珍しい炭酸泉。温泉ではなく冷泉だが、公衆浴場の蘇澳冷泉には沸かし湯の湯舟もあるとのことなので、それに入ろうと思う。

まずは腹ごしらえ。

20230219 台湾、蘇澳、阿英小吃部

蘇澳駅のそばにある「阿英小吃部」、魚のモツで有名な店。魚のモツなんて食うのか、と思ったが、そう言えばこの旅のはじめに市場で見たっけ(「散策しながら故宮博物院へ」)。
結構にぎわっている。

20230219 台湾、蘇澳、阿英小吃部の魚のモツ料理

モツの盛り合わせと、魚の団子入り汁ビーフン。モツは醬油の薄味で煮てあって、お好みで味噌をつけて食べる。
どれどれ...。卵はわかる、卵は。あとは、コリコリ、ムニュムニュ、、、オノマトペでしか表現できない食感。まずくはないが、味噌味で食感を楽しむものか。

さて、お腹もいっぱいになったし、お風呂に行くか。
通りを見るとすごい土砂降り。風も強く、歩いている人の傘がおちょこになっている。

20230219 台湾、蘇澳、冷泉公園

お風呂のある冷泉公園に行ってみたものの、誰もいない。
湯屋のある建物も窓口がすべて閉ざされていた。休業のようだ。

ネットで休業日でないことを確認したのに休業だった。コロナのせいでいろいろと不便なことが起きるのだろう。

傘をさしているのに、短パンまでグショグショ、お風呂に入りたいよ~。

20230219 台湾、蘇澳、冷泉のプール

冷泉のプール。夏には賑わうのだろうが、今はもちろん誰もいない。

もういいや、名物の冷泉で作った羊羹を買って次に行こう。
が、しかし、日本統治時代から羊羹を作り続けているという「鳳鳴羊羹本舖」が見当たらない。
店舗らしき建物の軒先で雨をしのぎながらネットを検索。台湾のニュースサイトにあった...「2/9に廃業」。一足遅かった。

これもコロナのせいか。

駅前のセブンイレブンに避難。みんな雨から退避しているのか、広いイートインがほぼ埋まっている。
コーヒーを飲みながら、Google先生と戦略会議。先生によれば、台北へは、ここから鉄道で羅東まで行って、そこから高速バスに乗るのが早いらしい。

20230219 台湾、蘇澳駅

蘇澳駅から普通列車に乗る。蘇澳駅はローカルないわゆる盲腸線の終着駅で、普通列車しか発着しない。
失意のうちに蘇澳をあとにする。

ほとんど人が乗っていない、ガラガラの列車に揺られる。車窓からは日本と同じような田園風景。駅にはツバメのようなでも、ツバメより一回り大きな鳥が飛び交っている。

20230219 台湾、羅東駅バスターミナル

羅東駅で降りて、バスターミナルへ急ぐ。すぐに発車するバスの切符が買えた。
出発してすぐに高速道路の長いトンネル。トンネルを抜けると山の中だった。中央道みたい。

20230219 台北に到着

台北駅バスターミナルに到着。台湾一周終了。
雨は降っていないが、どんよりと曇って肌寒い。短パン男子などいない(女子は少しいる)。

今夜の宿は西門にとってあるので、お土産を買いつつ、西門まで歩いていこう。

20230219 台北、峰圃茶荘

初めて台湾を訪れたときから、台北でお茶を買うときは20年来いつもここ。
台北で最も歴史あるお茶屋「峰圃茶荘」。茶園を持っていて、高品質の茶葉がリーズナブルな価格で買える。

いつも店主のおじいさんが、高級なお茶を試飲させてくれた。そして必ず「このお茶はあなたにはまだもったいない、ご両親へ買ってあげなさい」と言われたことを思い出す。
そんな話を現在の店主に話したところ、驚かれつつも笑っていた。
日本軍として東南アジアのジャングルで戦ったおじいさん、今ではほとんど店にでることはないが、まだまだお元気だそうだ。

そして、台湾土産の定番、パイナップルケーキを「明星咖啡館」の1階のベーカリーで買う。パイナップルケーキは当たり外れが大きい。今では微風などおいしいものが増えてきたが、ここは昔から安定したおいしさ。ちょっと高いけど。

20230219 台北、羊城小食

昔、よく来ていた食堂小径。台北駅周辺は再開発でかつての街並みとだいぶ変わってしまったが、まだ古き台北が残っている。

20230219 台北、台湾燈会

日も暮れてきた。なんだか賑やかだな。

20230219 台北、西門のライトアップ

西門はもっと賑やかだった。
西門は、日本でいうと渋谷みたいな街。

20230219 台北、西門、ストリートパフォーマンス

どの通りも人でいっぱい。

ホテルは西門のメインストリートにある。ちょっと奮発して、最後の夜は、この旅唯一のホテルらしいホテルだ。
シャワーを浴びて、湯船にも入って、夕食のための街に出る。

20230219 台北、西門、湖南料理

Google先生の評価の高いお店。湖南料理のよう。どの店も混みあっているが、ここは比較的すいていたので、すっと入る。

20230219 台北、西門で湖南料理

角煮ご飯。おかず三品付き。それに、猪心湯、青菜。ご飯もおかずも見た目通りの味で、おいしい。猪心湯は、おそらく豚のハツのスープ。スープ自体は薄味で生姜と香菜の香り。肉は噛むと味が染み出す。青菜はこの旅初めてのレタス。味噌炒め。

20230219 台北、西門、真川味

通りに向かい合うように「真川味」という店が2店あって、いずれもすごい混んでいる。
あとで調べたら、地元民に人気の四川料理屋らしい。次は来てみたい。

最後の夜終了。例のごとく、台湾ビールを買ってホテルへ戻る。台湾ビール以外の酒が高すぎる(日本で買うより高い)。

20230219 台北、西門のUFOキャッチャー

ここでもUFOキャッチャーは大人気。

20230219 台北、西門のUFOキャッチャーの中身

のぞいてみた。つまみまである。

(次回に続く)

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ

コメントはお気軽にどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です