散策しながら故宮博物院へ~金門島、台湾一周(2)
2/11 龍江路~行天宮~故宮博物院~剣潭山~龍江路
(前回の続き)
7時に起床。
エアコンが騒々しく浅い眠りが続いた。騒々しいわりには風が弱い。部屋干しした洗濯物が乾いていない。
ホテルの朝食(台湾でよくある、お粥+付け合わせ)で腹を満たす。
この時期、雨季の台北は曇りや雨の天気が続く。今日の天気予報は曇り時々雨。しかし、外を見ると晴れている。
松山空港の向こうに、剣潭山や剣南山の山並みがはっきり見える。
今日の予定は特に決めていない。
そうだな、とりあえずぶらぶら散歩しながら、久しぶりに故宮博物院でも行こうかな。
故宮博物院はあの山並みの向こう側、台北中心部の北側にある。
ホテルから南にのびる五常街に入る。
昨晩は、真っ暗で人気のないちょっと危ない感じの通りだったが、今は市場に人がぎっしり、喧騒に包まれている。
野菜、果物、魚から衣類までなんでも売っている。
値札を見た感じでは、日本と同じくらいの値段だ。
おお、なんかすごい。魚のモツを売っているようだ。
大きな公園に出た。榮星花園という。
木陰に導かれ、公園を横切る。人々は散歩や社交ダンス、太極拳など思い思いに楽しんでいた。
公園から民權東路三段を西に進む。ビル街の強い日差しに汗が吹き出る。
行天宮も久しぶり。
中ではいつものようにたくさんの人が、礼拝や、読経、占いしていた。
すごい重厚な建物。小学校(中山國小)だった。
暑いのここでMRTに逃げる。
MRTは日本の地下鉄のように、いや日本の地下鉄以上にきれい。
思ったより混んでいる。天気のいい休日なので、みんなお出かけしたいのだろう。
士林駅で下りてバス停へ。故宮博物院行きのバスを待つ人が歩道を埋めている。でも、バスは頻繁に来るので心配ない。
ほとんどの乗客が、わらわらと故宮博物院のバスで下りる。
私が初めて故宮博物院に来たときはこの広場はなく、バス停も少し先で、どこで下りればいいかわかりにくかった。今はすぐにわかる。
入場券を自動発券機で買う。悠遊カードがつかえる。
入国したときに悠々カードにたっぷりチャージしておいた。今回の旅は、鉄道で台湾を一周する予定だが、切符を買うのが面倒なので、悠々カードを活用しようと思う。
博物館もデジタルサイネージの時代。収蔵品を選んで説明を見ることができる。
故宮博物院の目玉の一つ、角煮石。でもあたりに人はいない。
中国人の団体観光客がいないため、館内は人が少なく静か。ゆっくりと落ち着いて鑑賞できる。
しかし、午後は別のところに行きたいので、少々早めに切り上げる。
天気がいいので、4階にある眺めのいいカフェ、三希堂へ。
白きくらげのカステラとウーロン茶。
う~ん、すべて高いぞ。前に来た時は、高め、くらいだったのに。日本の購買力が落ちている現実に直面する。
せっかくなので、正面の山並みを眺めながら、じっくりとウーロン茶を味わう。
1階にもカフェがある。こちらのほうが少し安い。
故宮博物院の正面には、今朝ホテルから松山空港越しに見た、剣潭山から剣南山の稜線。
これからあそこへ行くぞ。
故宮博物院の建物を出る。暑い。半袖Tシャツになる。それでも暑い。
幾分涼やかな、正面の門の横の木立の中の遊歩道を歩く。
遊歩道に瑠璃色の鳥。う~ん、青く輝く羽がうまく撮れない。
腹減った。もうとっくに昼食の時間は過ぎている。
故宮博物院のカフェは高くてランチをする気にならなかった。安い店をGoogle先生に聞こう。すぐ近くに「来客快餐」という店があるぞ。コメントに安くてうまいと書いてある。
これ...か?
昼時を過ぎたためか誰もいない。
おばあちゃんが奥のほうで何かやっている。大声で你好を繰り返して、やっと気づいてもらえた。
これしかないよ、みたいな感じで出てきたのはこれ。
残り物っぽいが可もなく不可もなく。しかし、これが120元(約540円)...。
さっさと片づけて山に向かう。
故宮路に入り、すぐに外双渓バス停。その奥に電波塔のある山が見える。たぶんあれが、劍南山。あれを目指してまっすぐ進む。手元にはGoogle先生。
今回の旅では、Google mapとGPSを活用して、ガイドブックに頼らず簡単なハイキングをしてみようと思う。
Google先生の案内によれば、故宮路を進み、自強橋を渡る。すると、劍南山の下を貫いて山の南側に通じる自強トンネル入り口がある。そのトンネルの手前で右手の道路に入り、東呉大学の裏門の前で左の登り坂を登ってトンネルの上に出て、山頂に続く東山歩道につながる。
さてと、東呉大学の裏門の手前で左手にあるこの坂道に入る。Google先生によれば、トンネルの上にでた後、東山歩道に続く道があるはず。
急な坂道を登ってトンネルの上にでた。しかし、その先は道は藪に消えていた...。GPSで探りながらうろうろしてみたが、それらしい道はなかった。
もう上り下りで、汗だくだよ。
Google先生の信頼性はこの程度である。
仕切り直しだ。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…