火山のトレールを行く~麦草峠から蓼科山(2)


10/31 麦草峠~縞枯山~北横岳~双子山~蓼科山~蓼科温泉

前回の続き)

201031 三ッ岳山頂の霜

三ッ岳山頂の日陰は、霜や霧氷がびっちり。

201031 三ッ岳から蓼科山

三峰付近から、蓼科山を眺める。
だいぶ大きくなってきた、でもまだまだ遠い。

201031 三ッ岳の下り

そして、目の前には次なるピーク、北横岳。

道はどこだ?
霧氷で滑る岩の上を恐る恐る、写真の正面の崖の際に近づく。ああ、やっぱり鎖場だ。
5mくらいの高さで、3級+くらいの壁。もちろんしっかりした鎖はついている。しかし、霧氷で真っ白だった...
ちょっとでも斜めのフットホールドに足をのせると、つるーん、と行ってしまう。鎖につかまって宙ぶらりんになるのは嫌だ。
一歩一歩確かめながら、慎重に下る。

201031 北横岳への分岐

鎖場を越え、白くなった岩におののきながら、なんとか北横岳への分岐に到着。おっかなびっくり歩いている時間が長かったので、予定のタイムを大幅にビハインド。この先に岩場はないはずなので、なんとか走って取り戻したい。

201031 北横岳ヒュッテ

北横岳ヒュッテに到着。営業してた。
ここから往復10分くらいで七ツ池に行ける。行ったことがないので行ってみよう。

北横岳 七ツ池

七ツ池と言うが、見に行けるのは3つくらい。
針葉樹の森に囲まれた、静寂の楽園。夏だったら池のほとりでのんびり読書したら気持ちよかろう。

201031 凍っている七ツ池

凍っているよ。

八ヶ岳は、南端の編笠岳から北端の蓼科山まで、およそ20の火山が連なる火山列だ。複数の火山が噴火し、そして川をせき止め、さらに侵食されてゆく。それで岩稜や池がまじりあった複雑な地形が生まれた。

201031 北横岳南峰

北横岳ヒュッテからちょっと登って、北横岳南峰に到着。
先客が一人。私もちょっと長めに休憩。

201031 北横岳からの景色

北横岳の山頂は、ちょっとした広場のようになっていて、眺めは素晴らしい。
南八ヶ岳の主だったピークが見えている。その右には南アルプス。そして、さらに西~北へと中央アルプスや北アルプスも見える。

201031 北横岳北峰

南峰からちょっと行くと北峰。こちらも眺めは素晴らしい。

この北横岳も、やっぱり火山だ。それも気象庁によれば、800年前に噴火した可能性がある活火山ということだ。

さて、次の目的地、大岳に向けて出発。

201031大岳へ樹林のトレール

稜線沿った樹林帯のトレール。北八ヶ岳のトレールはだいたいこんな感じ。

201031 大岳からJAXA

宇宙を見つめるJAXAのパラボラアンテナ。その向こうは浅間山。その向こうの白いのは、、、白毛門から奥利根の山々かな。

201031 大岳のハナゴケ

これはたぶん「ハナゴケ」。「コケ」とつくが苔類ではなくて、地衣類。1つの生き物ではなくて、菌類(きのこみたいなもの)と藻類(アオミドロみたいなもの)が、共生している。菌と藻が合体して、こんな木の枝のような規則正しい構造を作り出すなんて、生き物の世界は本当に不思議だ。

201031 大岳から南八ヶ岳

ときどき岩場に出て景色がひらける。
さっき難渋した三ッ岳の北面。ボコボコとした大きな岩に覆われている。ここから見ると大岳と三ッ岳の間はすり鉢状にくぼんでいる。ここは火口だったのだろうか。

201031 大岳山頂

縦走路からちょっとはずれた、岩のでっぱり。それが大岳山頂。
北横岳からここまでは、トレールもよく、快調にとばしてきた。

大岳から双子池までは下り一方。スピードを上げて遅れを取り戻そう。

201031 大岳から双子池への下り

甘かった。下りでも走れない。
北面は急勾配なうえに、雪が残っていて岩が滑る。おまけに場所によっては、三ッ岳の山頂のような岩が積み重なった隙間だらけの場所に、落ち葉やら苔やらが詰まっていて、うっかりすると踏み抜く。

201031 天狗の露地

一瞬、樹林を抜けて明るくなる。天狗の露地。
一息つこう。

201031 双子池ヒュッテと双子池

ああ、やっと双子池と双子池ヒュッテが見えてきた。あそこまで行けば足がガクガクになりそうな下りから解放される。

201031 双子池の雄池

双子池に到着。静まり返る双子池の雄池。
今日は登り始めてから、おそらく5人くらいしか登山者に会っていない。静かな山旅だ。

201031 双子池ヒュッテ

今度は、双子池ヒュッテのわきから二子山に登る。
双子山へは、カラマツの林を登ってゆく歩きやすい道だ。でも昔ここをスキーを背負って登って、枝にスキーが引っかかって面倒だったことを覚えている。

201031 二子山ホーロク平

双子山の山頂に近づくと、明るい草原が広がる。ホーロク平だ。ホーロクとは、豆を炒ったりする素焼きのお皿、そのホーロクだろうか?そうだとすれば、この晩秋の草原を素焼きのお皿に例えるのは、ぴったりだと思う。

風は少し冷たいが、陽の光は暖かい。ちょうどお昼時。でも、目の前の蓼科山の山頂へは、まだまだ時間がかかる、先を急ごう。

次回に続く)

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