北海道の山々を眺めながら帰国~アルゼンチン、パタゴニアの旅(17)
1/27,28 パリ~成田
(前回の続き)
味気ない朝食。3、4時間しか寝てないので眠い。半分眠りながらボソボソ食べる。
パリ・ドゴール空港に到着。トランジットにかかった時間はわずか30分。すばらしい、ビバ・フランス!
成田行きの出発まで5時間以上あるので、掲示板に搭乗ゲートがまだ表示されていない。
どこに行けば...。でも心配ご無用。インフォメーションのサイネージに航空券のQRコードをかざすと、自分の搭乗する便の情報が表示される。素晴らしい。
目的地、2Eターミナルにやってきた。おしゃれなお土産屋さんがいっぱい。
もちろん、ワインもずら~り。グランクリュ―は中国語表記のあるセラーに入っている。
ん?そういえば中国人がいない。最近ではどこの空港も中国人で一杯なのだが、今はいない。
中国では新型肺炎がまん延し、先週くらいから外出が禁じられたらしい。
もちろん、ブランドショップもずら~り。
でも、チーズを買おうと思ったのに売っていない。いや、売っているのだが、品揃えが乏しく、おまけに高い。来るときのトランジットの、アムステルダム空港は多種多様なチーズを売っていたのに(「人生で一番大切なこと~アルゼンチン、パタゴニアの旅(1)」)。ざんねん。
さらに残念なことに、レストランがプアーだ。高級レストランは登山靴でははばかられる。そこで1ランク落とすと、いきなりフードコートになる。
そして、フードコートでは火を通した料理は売っていない。いや、正確に言うと、レンジでチン!の弁当みたいなのが売っていて(これが高い)、それをフードコートのレジのところでチン!してもらう。フランス人は、実は食にこだわらない民族だ。
しかたがないので、昼食は、ラザニアみたいなものをチン!してもらう。
ドゴール空港は、つくづく残念な空港だ。
1時近くに、成田行きのエールフランスに搭乗。
早くちゃんとしたご飯が食べたい。
例のごとくメニューが配られる。
チキンかタラ。昨晩はチキンだったが、またチキンにする。経験上、機内食の魚は、はずれが多い。
もちろんおシャンパン。そして、なんだ、このサラダは。いまいちだな、、、機内食もオランダ(KLM)のほうがいいな~。
ただ、ちょっとびっくりしたことに、フォークが「木」だった。環境問題に敏感に反応しているようだ。
食事を終え、意識を失う。爆睡。
目が覚めると朝だった。
ウラジオストク沖のオホーツク海が薄い氷に覆われている。流氷だ。
朝食はまたこれ。
そして窓の外の景色に釘付け。
おお、これは利尻岳だ~。冬の利尻だ。かっこいいな~、いつか登りたいな~。
その後ろは平べったい礼文島。
小さな焼尻島と天売島。小さくても人は住んでいる。
たぶん、暑寒別岳。
雪に覆われた北海道の山々は美しい。
あれっ?富士山?
違います、後方羊蹄山(シリベシ山)です。富士山そっくり。
ちなみに、「後方」の読み仮名が「シリベ」で、「羊蹄」の読み仮名が「シ」となる。最近では、「後方」を省略して「羊蹄山」と書いて「ヨウテイザン」呼ぶことが多いが、本当は正確な読み仮名は「シヤマ」となる。
アイヌ語の「マッカリヌプリ」と呼んだらいいんじゃないかと思う。
本州上空に差し掛かると、地上は雲に覆われてしまった。
そして、冬の成田に無事帰還。
ボケーっとしていても。まわりの人の会話が聞き取れるという、不思議な感覚を味わいつつ久しぶりの家に戻る。
さてさて、また来週から、新しいさすらいのサラリーマン生活が待っている。
(アルゼンチン・パタゴニアの旅、完)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…