遥かなる日本へ~アルゼンチン、パタゴニアの旅(16)
1/26 ブエノスアイレス~パリ
(前回の続き)
朝起きて、まずシャワーを浴びる。じっくりと。
これから遥かなる日本へ帰るため、飛行機の2連泊が待っている。南米からの帰国はいつもちょっと憂鬱だ。
遅めの朝食を済ませてチェックアウト。
このホテルの入り口は、遠くからは絶対にホテルとは分からない。地味すぎる。
エセイサ国際空港行のバスは、昨日のLeonバスターミナルから出ている。歩いていくことも考えた。でも、これから真冬の日本に向かうので、もう晩秋くらいの服装にしている。しかし、ここブエノスアイレスは、真夏の灼熱地獄。歩いていったら汗だくになって、汗臭い服で飛行機の中で2晩すごすことになる。それは絶対嫌だ。
で、タクシーでバスターミナルへ。
10時発のバスに乗って、エセイサ国際空港に10時45分着。離陸まで3時間以上ある。南米の国際線は、離陸の3時間前には空港に到着しておくことが必須。なにが起こるかわからない。
エールフランスカウンターに行くと、まだ荷物のチェックインが始まっていない。しかし、長い行列。みんな、時間がかかることを見越して早めに来たのだろう。
11時30分にチェックイン開始。やっぱり手際が悪くて時間がかかる。でも12時15分には手続きが済んだ。
搭乗のための手荷物検査も長い行列。なんとか13時に搭乗ゲートにたどり着いた。
さて、、、最後にお肉が食べたい。搭乗開始まであと30分。微妙な時間だ。レストランに行って大丈夫だろうか。普通なら大丈夫そうだけど、ここは南米。
ええい、博打だが、レストランに行って、ビールとチョリソ(ステーキ)を注文する。
15分で来た。よかった。
焼き方は雑だけど、腐ってもアルゼンチン牛、さらりとした脂と肉汁がうまい。しかし、肉が硬くてプラスチックのフォークとナイフでうまく切れない。切れないナイフでゴリゴリやると肉汁がでてしまう。もったいない。
さっくりと食べ終わり、搭乗開始。まずは、パリのドゴール空港に向かう。
機体はB777。やった、ドリームライナーじゃない!足元が広い。
今日もブエノスアイレスはいい天気。
遥か彼方まで、碁盤のようなブエノスアイレス市街が広がる。ブエノスアイレスは大都市だ。
そして海のようなラプラタ川を渡り、ウルグアイ上空へ。
ウルグアイ上空は、綿雲がどこまでも続く。
エールフランスでは、食事のメニューが配られる。
鶏肉にしようかな。
ドリンクメニューも配られる。
一番上に注目!”Champagne”。エールフランスならではのシャンパンである。
ウルグアイのネグラ湖の上空を通過。もう少しでブラジルだ。パトス湖が見えるかな。
しかし、残念ながら、すぐに下界は暑い雲に覆われてしまった。
食事にしよう。
シャンパンをお願いして、ひとりで乾杯。シャンパンはさっぱりしていいね。
食事は、、、まあまあ。
立て続けに映画を見る。面倒なので日本映画。
「町田くんの世界」:恋愛ファンタジー。ヒーロー?とヒロインの高校生を演じるのは現役高校生なのに、同級生が高畑充希や前田敦子など25オバーのベテランという不思議な映画。
「賭ケグルイ」:私自身”Beat the Dealer”を原書で読むほどの賭ケグルイなのだが、残念ながらギャンブルより、浜辺美波ってこんなだっけ?とか、福原遥怖い...とか、若い俳優さんの怪演を楽しむ映画。
「あの頃、君を追いかけた」:歯がゆい恋愛映画。若さゆえの甘くも苦い思い出。台湾の平渓のシーンがあり、なぜ?と思って調べたら、台湾映画のリメイク。元の映画が見たい。
いつの間にか眠りに落ちる。
なんとなく目が覚め、気が付けばジブラルタル上空。
窓からふたご座が見える。星が見えるのがB777のいいところ。B787ドリームライナーだったら、夜は窓が遮光され外が見えない。星なんぞ見とらんでドリームでも見てろということか。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…