トレレウでご馳走~アルゼンチン、パタゴニアの旅(13)
1/23 リオ・ガジェゴス~トレレウ
(前回の続き)
薄明るくなってきて目が覚める。時計を見ると5時過ぎ。よく寝た。
日は昇ったか...曇っていてよくわからない。
珍しく街の中を走っている。コモドロ・リバダビアだろうか?リオ・ガジェゴスから10時間走り続けている。でも目的地のトレレウはまだ遠い。
朝食。今までの南米の夜行バスで何回も朝食をもらっているが、これは最低レベル...
以前、景色が変わらないので「お薦めしない」と書いた道(「エル・カラファテに到着!したものの…」)をひたすら北上。
ずっとこの平らな荒野の景色が続く。見えるのは360度の地平線。
オフラインでgoogle map先生に現在地を問う。目的地はすぐそこ。GPSは便利だな。
やがて”ciudad de torelew”と書かれた壊れたゲートを見て、街に入る。
高い建物のない田舎の中堅都市、と言った感じ。
12:00、トレレウに到着。大きなバスターミナルで、人も多い。
外は...暑い~。予想はしていたが30度以上あるぞ。エル・カラファテは日本のGWくらいの感じだったので、薄手の長袖長ズボンがちょうどよかった。でも、ここではそれは汗だくになる。
バスターミナルを出ると、人は少なく、やっぱり地方都市。
街の中心にあるホテルを目指して歩く。
街はゴミもほとんど落ちてなく、清潔できれい。
少なくとも表通りは治安も良さそう。
ホテルLibertador にチェックイン。なんと4つ星ホテル(他にはあまり選択肢がなかった)。バスタブがある。バスタオルがやたらでかい。でも値段はエル・チャルテンのホステルより安い。
フロントで旅行会社の場所と、お薦めのレストランを聞いて、街に出る。
旅行会社は3時まで昼休みだった。じゃあ、やっぱり食事が先だ。昨日の朝からまともなものを食べてない。
ホテルお薦めのレストラン”Suger”。明るいカフェのようなカジュアルなレストランだが、本格的なアルゼンチン肉料理。英語は通じないが、英語メニューはある。頼むのはもちろん肉、サーロイン・ステーキ。ついでに黒ビールPatagoia Negro。
うま~い。お値段もほどほどでリーズナブル。
まだ3時まで時間があるので、古生物博物館へ。恐竜の化石がこれでもか~、と展示してある。アルゼンチンは大量の恐竜の化石が出土する。日本はほとんどでないので、うらやましいね。
博物館から出ると、強烈な日差しで頭がくらくらしてくる。日陰を伝いながら通りを歩く。気が付けば、通りに人が全く歩いていない。サルタのようだ(「サルタの休日」)。私もカフェに避難して、セブンアップを一気飲みする。
日本からメールで問い合わせて、途中で音信不通になった旅行会社に行ってみる。メールでは、明日、バルディス半島のツアーがあるとのことだった。が、聞いてみたらなかった。ないって、どういうこと?あるって言ってたからトレレウに来たのに。
他にも2社ほどまわったが、明日のバルディス半島のツアーはなかった。週に1回ほどしかないらしい。それに、旅行会社のカウンターで英語も通じない。どうもここは、観光地ではなく、単なる地方都市のようだ。
ここは南米。気持ちを切り替えて、世界一のマゼランペンギンのコロニーがある、プンタ・トンボのツアーに参加することにした。自称ペンギン評論家として、これで良しとする。
スーパーでおやつや飲み物の買い出し。巨大なスーパーで品ぞろえは十分。
ホテルに戻って、湯船につかる。日焼けでおでこの皮がむけてきた。
そして、クーラーの効いた部屋で昼寝。
7時になったので、夕食のために街に出る。
お腹が減った。昼に行ったSugarがおいしかったのでまた行こう。
ラムのローストを注文。喉が渇いていたので、まず、白のグラスを頼むが、ウエイターに赤がいいよと言われる。言いたいことはわかる。両方飲むよ、と言ったらうなずいて立ち去った。
まずは、パンとその付け合わせをつまみに白ワイン。シャルドネかな?
この店はパンが4種類も出てくる。付け合わせも、おからみたいなパテみたいな、初めて食べるもの。色々と凝っている。
ラムのローストは、しっかりとした味。噛むとラム独特のうまみのある脂が染み出てくる。いいね。赤はシラーズかな。
食後のコーヒーもちゃんとドリップしてた。
御馳走に満足して店をでる。
夜風が涼しい。
昼間はほとんど人がいなかった公園が、今は賑わっている。
なんと、日本の真裏の地方都市にアシックスのショップがあった。
こんなところで店をだしている日本企業は、車とタイヤくらいかと思っていたが。見直した、アシックス。
昔よく見たSONYは、最近あまり見ない。
いい気分でホテルに戻る。
窓は閉め切っているが、強風が建物にあたって震える音が聞こえる。だいぶ北上したが、やっぱりここはまだパタゴニア。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…