サルタの休日~南米4ヶ国の旅(11)
8/31 サルタ
(前回の続き)
今日は標高4000mを越える山中を走る観光列車「雲の列車」に乗る予定だったが、アンデス越えのバスの時間が変更されたために中止。何をするでもなくサルタの休日を過ごす。
街でよく見かける、あからさまに札束を見せつけるこの広告。直訳すれば「私たちのための銀、ちっちゃい銀、お金」意味不明…。ATMや銀行じゃなさそうだし。なんだろう?
ここはアベ・マリア通り。アルゼンチンは敬虔なカトリック教徒が多い。そして聖母マリアへの信仰が特に強い。
ここCaseros通りとBuenos Aires通りには旅行会社が多い。英語がちゃんと通じるところもあるので、lonly planetで調べたほうがいいと思う。また、サルタに来て知ったが、サルタからのインカトレールのトレッキング・ツアーも多いようだ。一週間くらい前までに申し込んだほうが良いらしい。よく調べておけばよかった。
Caseros通りから7月9日広場をはさんだ、ひとつ北のJuan B. Alberdi通りには銀行が多い。通りごとに同じ業種の店が集まっているようだ。
7月9日広場に面したZuviria70劇場。アルゼンチンでは演劇がさかん。
7月9日広場に面したカフェで一休み。陽射しが痛いので日陰のテーブルに着く。でも日陰は寒い…。エスプレッソを頼んだら、パイとオレンジジュースがついてきた。滞り気味の日記をつける。野良犬に膝に乗っかられたりして絡まれるが、ウエイターも誰も気にしてくれない。ひとり孤独に犬と格闘する。本当に野良犬が多い。
旅行会社から午前中にバスの切符を取りに来いと言われていたので、行ったらまだ切符を買っていないと…。はいはい、ここは南米でした。また後で来ます。
することがないので土産屋をのぞく。お札の前掛けをして笑っているのは、願いをかなえてくれる福の神。あからさまだな。
だんだん太陽が高くなって暑くなってきた。日焼け止めを塗り、さらに日陰からなるべく出ないように街を歩く。
おおー、すごい人出だ。土曜日だけあって、繁華街はどこも人人人。
Av.San Martin沿いに市場があった。食品から衣類、携帯電話まで何でも売っている。あっ、野菜があるじゃないか。こんなに野菜があるのに、なぜ私はジャガイモばかり食べる羽目に陥っているのだ?食べたい…。物欲しそうに見ていたら店員が何か話しかけてきた。
スペイン語はあまり分からないと断わった上で、写真を撮ってもいいかと尋ねたら、親指を立ててにやり。遠慮なく撮らしてもらう。
あてもなく通りをうろうろしていたが、暑い。暑すぎる。朝は10度以下で日中30度近い気温差はつらすぎる。暑い…。こんなときは教会で休むに限る。ここはSan Juan Bautista教会。
教会で一休みしたあとは7月9日広場の西のふちにある考古学博物館で、生贄となったインカの子供のミイラを見る。
野菜が食いたい…そう言えば地球の歩き方に野菜の食える店があったはず。で、中華料理の”Los Dos Chinos”で野菜焼きそばを注文。中国人と思われる老人が調理し、イケメンの青年がウエイターをやっている。
「日本人か?」と聞かれたので(この旅で初めて中国人と間違われなかった)、喜んで「Si!」と答えたら箸を出してくれた。肝心の焼きそばは野菜たっぷり、でも麺はパスタ。いろいろ工夫しているのね。
食事を終え、太陽が照りつけ、目もくらむほど明るく、焼けるほど暑い通りにでる。と、人がいなかった。あれだけにぎわっていた通りも無人。やっぱり暑いからみんな涼しいところに避難しているんだね。私も旅行会社によって宿に戻って昼寝しよう。
バスの切符を受け取りに旅行会社に行く。切符には出発時間が明日の朝7時となっている。今日の深夜0時と言ってたじゃないか…いいや、もう何も言うまい。
宿に戻り、昼寝をしたり、新しい仕事のための参考書を読んだりしてごろごろ午後を過ごした。
パンのつけ合わせは大きな豆。
そしてメインは魚のフライ。フィッシュアンドチップスだな。見たままの味。
普通、レストランでは食後にコーヒーをすすめられる。ところがここはコーヒーがない。客が少ないのはそれが理由か?
ほろ酔い気分で宿に戻る。サルタにはたくさん教会があるが、夜はライトアップされていて、街のだいたいどこからも光に照らされた美しい塔が見える。たまたま目に入った教会に寄ってみる。これはヴィーニャ教会。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…