朝日岳の登りが…つらい~谷川連峰馬蹄形縦走(2)


10/13 土合口~谷川岳~蓬峠~清水峠~朝日岳~土合橋

前回の続き)

181013 七ッ小屋山山頂

七ッ小屋山登頂。
この辺りは、馬蹄形縦走の中間付近で、反対側からくるトレールランナーとよくすれ違う。

181013 大源太の岩壁

大源太東面の岩壁がぜつい。

181013 清水峠

七ッ小屋山の直下に稜線の最低鞍部、清水峠がある。峠には東電の管理小屋(大きいほう)と避難小屋(小さいほう)がある。
笹の原につけられた道を清水峠に向かって一目散に下る、が、道は雨水でえぐれ、赤土がドロドロして滑りやすい。疲れてきた足で思い切り踏ん張りながら下るが、滑って転ぶ。危ない。こんな奥地でケガをしたらシャレにならない。と、慎重に下り始めるがまた転ぶ...

181013 清水峠避難小屋

11:50、清水峠到着。これは、白崩避難小屋。昔より小さくなった気が...。
清水峠は、馬蹄形縦走の最奥、いわば”U”の字の底にあたる部分で、エスケープルートを使って最も早く下山するにしても、最寄りの民家まで4時間以上かかる。そして、この先にはエスケープルートはなく、何かあっても最後まで進むしかない。

空が灰色の重々しい雲に覆われてきたな~。まだお昼なのに、なんか薄暗くて、夕方のようだ。予定ではあと5時間歩き続ける。
「行きますか?やめますか?」山が問いかける。

もちろん行きます!まだ走れます!

181013 清水峠の地図

清水峠周辺の地図が、置いてあった。
清水集落から清水峠に延びる国道291号が記載されている。檜倉山から大烏帽子山をトラバースするようにつけられたこの道は、かつては馬車も通れたとのことだ。しかし現在、「現在通行できません」と書いてある通り、ほとんどの区間は藪に覆われ、一部区間は路面の崩落や雪崩による土砂崩れによって、どこに道があったのかさえ分からないらしい。「現在通行できません」ではなくて、「未来永劫通行できません」が正しいだろう。

181013 ジャンクションピークへの登り

元気よく清水峠を後にしたものの...朝日岳への登りが...ううう、つらい...。なんて遠いんだ...。
標高1977mの茂倉岳から1448mの清水峠まで500m下り、そして、縦走後半に清水峠から1945mの朝日岳まで、500m、下った分を登り返す。
この登りが今日の最大の難所だと予想していたが、予想にたがわずしんどい。しかし、何が何でも17:05の終バスまでに下山しなければならない。
ザックに括り付けておいたストックに再び登場いただき、ダブルストックで力を振り絞って登り続ける。

181013 池ノ窪の池塘

清水峠から少し登ったところに、池ノ窪という湿原がある。
ここはよく覚えている。ここでかつてホワイトアウトした。濃いガスの散乱光で真っ白な雪面の凹凸が全く見えず、地面と空の境目はおろか、自分の足を置いている足元さえ分からず宙に浮いている感じだった。背筋に冷たいものを感じながら、灰色一色の空間の中でコンパスと補助ロープを頼りにルートを探した。

181013 ジャンクションピーク手前の紅葉

まだ紅葉はきれい。
でも、標高が上がるにつれて、紅葉より茶色の葉っぱが目立って多くなってゆく。

181013 ジャンクションピークから清水峠方面

立ち止まって振り返る。だいぶ登ってきた。もう少しだ。
ここから見ると七ッ小屋山は立派なピークだ。

181013 ジャンクションピーク

ジャンクションピークに到着。登りはほぼ終わった、はず。
谷川岳~白毛門の稜線上のこの地点から、巻機山から越後駒ケ岳へ至る長大な稜線が分岐している。ジャンクションピークの道標には「巻機山」としっかり指示されており、左に道が続いているように見える。

181013 ジャンクションピークから大烏帽子山方面

しかし、「巻機山」と指し示す先には、このように道はない。踏み跡はところどころある。
私は、白毛門~巻機山の稜線は断続的にトレースしただけで(例えば「天上の草原を訪ねて・・・宝川・ナルミズ沢」)、通して歩いたことはない。課題である。
秋に紅葉を見ながら歩きたいが、サイト用の水をボッカして一緒に藪を漕いでくれる奇特な人はいなさそうだな...残雪期にスキーで行くかな。

181013 朝日岳の湿原

ジャンクションピークから朝日岳までは緩い登り。それも湿原散歩。
開けた湿原を吹き抜ける風が冷たい。

181013 朝日岳頂上

13:33、朝日岳山頂到着。疲れた、もう登れない、登りの足を使い果たした。
谷川岳をはじめとする周囲の山は、ほとんど雲に覆われてしまった。雨が降りだしてもおかしくない雲行きだ。

あとは下るだけ、先を急ごう。

181013 笠ヶ岳避難小屋

笠ヶ岳は、朝日岳のすぐ隣のイメージだったが遠い。登りの足を完全に使い果たしているので、ほんの10mかそこらの登りがつらい。ペースがどんどん落ちてゆく。
あとは下るだけ?そんなことを誰が言った?(私です...)

笠ヶ岳はまだか~、まだか~と思いつつ、ガスに閉ざされた登山道をたどっていくと、ドラム缶の避難小屋、笠ヶ岳避難小屋が目の前に現れた。
笠ヶ岳は、その後ろの丘だ。やっとついた。

181013 笠ヶ岳から白毛門

笠ヶ岳から白毛門がまた遠い。まだ登り返しがあったかとげんなりする。道も石がゴロゴロして歩きにくいし。おかしいな~、白毛門から朝日岳は1時間で歩いたんだけどな~、全然つかないな~。

181013 白毛門山頂

なんとか白毛門山頂。もう、完全に灰色の世界。なんにも見えない。写真を一枚撮って通過する。
疲労困憊だが、ここからは本当に下るだけ。

181013 ジジ岩、ババ岩

白毛門名物、ジジ岩とババ岩。
白毛門の上部は、岩々した稜線で、ボロボロのロープがかかった露岩を下りたり、滑りそうなツルツルの岩の上を歩いたり注意を要する。残雪期はよく滑落事故の起こるところだ。
下り始めてもなかなかスピードを上げられない。

1811013 白毛門沢、大滝

高度を下げ、樹林の中に入ると露岩がなくなり幾分か走りやすくなる。ただ、木の根が階段のようになっていてこれも難儀する。

水の音がするので、じっとそちらを見ていると、ガスが切れて白毛門沢の大滝が見えた。あれは登ったことがある。いや、正確には左岸のモロ藪を漕いで巻いたのでした。

181013 白毛門登山口

徐々にスピードアップし、16:20、土合橋に下山。しまった、途中で焦って早く下りすぎてしまった。バスがくるまであと45分もあるよ...。
とにかく、無事に終わってよかった。長年の懸案が1つ解消した。

車で通りすぎる人々の好奇の視線にさらされながら、バス停の横の地べたに腰を下ろし、行動食を食べながらバスを待つ。

そして、上牧駅のバス停で下車し、前回と同じ「風和の湯」で汗を流して帰途につく。

参考:
土合口5:35-8:06谷川岳トマノ耳8:17-9:17茂倉岳9:24-10:41蓬峠10:46-11:50清水峠11:55-13:33朝日岳13:38-14:53白毛門-16:20土合橋

(馬蹄形縦走 完)

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