紅葉のち倒木~大菩薩峠・小金沢連嶺(1)
10/20 上日川峠~大菩薩峠~牛奥ノ雁ヶ腹摺山~大蔵高丸~大鹿峠~景徳院
正確にどこからどこかは知らないが、大菩薩嶺から滝子山のほうへ真っすぐ南に延びる稜線は「小金沢連嶺」と呼ばれている。樹林と草原が交互する、展望の良い稜線というイメージがあり、昔からずっと行ってみたかった。
核心部分は日帰りで行けそうだったので、ちょうど紅葉の時期でもあることだし、ちょっくら行ってみることとした。
まだ夜明けやらぬうちに家を出る。ここ数日、また気温が高くなって、ありがたいことに全然寒くない。ちょっと曇っているが、山梨の天気予報は晴れなので、あまり心配する必要はないだろう。
8:02に甲斐大和の駅に到着。思いがけず多くの人が列車を下り、出口へ足早に殺到する。私も人の流れに流されて改札を出て、そのまま駅前に停まっていた上日川峠行のバスに乗る。バスは満席になったが、外には乗りそびれた人が列をなしている。
なんだかよくわからないが、乗れてよかった。
ウトウトしているまに上日川峠に到着。
やあ、晴れてきた。なかなか良いじゃないか。
紅葉がちょうど見頃。
人も多い。走れる道が続くが、人が多いのでハイキングモードで歩いて登る。
福ちゃん荘も大賑わい。
福ちゃん荘から先も、林道のような広くなだらかな登りが続く。
苔と紅葉のコントラストがきれいだ。
大菩薩峠に到着。沢登りで大菩薩嶺には登ったことがあるが、大菩薩峠は初登頂。座るのにちょうどいい岩がたくさんあって、腰を下ろして休んでいる人が大勢いる。
大菩薩峠からの眺めはいい。残念ながら、山梨方面は雲で山が見えないが、丹波方面は、奥多摩の山々が望める。
大菩薩峠から登山道らしい登山道が始まる。大菩薩峠までの道の賑わいが嘘のように、石丸峠へ向かうルートは人がいない。
大菩薩峠から熊沢山をさっくり越えると石丸峠。
なんだか、日が陰って寒くなってきた。
丸石峠の先にある、牛ノ寝通りへの分岐。「牛ノ寝通り」のほうへ進むと、小菅川本谷を遡行した時(「簡単だが登りごたえあり~小菅川本谷」)に寄った、小菅の湯に下りることができる。また「源流レストラン」のピザが食べたいな~。次来るときはこの道を行ってみよう。
目の前の小金沢山が大きい。しかし、それよりも天気が気になる。天気予報は晴れなのに、小金沢山の頂には雲がかぶっている。
小金沢山の登りにかかると、草原から奥秩父っぽい樹林へと変化する。道がところどころヌタ場のようになっていて、靴が泥にまみれる。そして、今日初めて履いたモントレイルのバハダは、ソールが濡れると木の根でやたらと滑る。
樹林が一時切れ、小金沢山山頂。ガスで景色も全く見えないし、特記することもなし。ここに来るまでに、木の根で3回、すってーんと豪快に滑ったことくらいか。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山もなんにも見えず。その先の鞍部の草原には水場があるらしいが、水場を示す道標は砕け散っている。
川胡桃沢ノ頭からまた樹林に入る。樹林と言ってもここは倒木帯だった。先日の台風で倒れたと思われる、生々しい倒木が散乱していた。
黒岳山頂。小金沢山と何が違うの?と問われれば、道標の違い以外は分からないと答える。ガスに覆われていることもあり、ここまでのピークはみな同じような感じ。
黒岳を過ぎると、倒木がひどくなった。土をえぐって倒れた木が、何十と道をふさいでいる。幸い、道に倒れた木は切断され、処理されているので前進することができるが、それがなければ、ここでエスケープだろう。
倒木帯を過ぎ、鞍部に下りると景色は一転する。
広葉樹の穏やかな森に癒される。
変化に乏しい稜線にあって、白谷ノ丸の山頂は印象的だ。なだらかなピークが草原に覆われ、眺めも良く、牧草地のような雰囲気だ。ピクニックには最適だろう。もっと天気が良ければ...残念。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…