サクサク雪を踏んで~丹沢・宮ヶ瀬から塔ノ岳(1)

2/10 宮ヶ瀬~丹沢山~塔ノ岳~大倉

忙しかったりお金がなかったりしてしばらく山に行けないと、はじめは無性に山に行きたくなる。でも、だんだん慣れてきて「山に行かなくても、なにもかわらないな~」なんて思ってしまうことがある。いけない、それは何かを失っている。

と言うことで、時間ができたので思い立って丹沢にハイキングに行った。ルートは気軽に歩ける、無雪期に行ったことがある宮ヶ瀬から塔ノ岳(「静かな尾根~丹沢・宮ヶ瀬から鍋割山」)。

tanzawa_130210前回と同じ、小田急線は寒さにも負けないハイカーの姿が多かったが、本厚木からバスに乗り、三叉路バス停ではついに私ひとりになってしまった。風もなく晴れた冬の日。でもチェーン規制かかるほど積雪が多いのだろうか?


tanzawa_130210-2バス停から3分ほどで登山口。陰鬱な森の中に入っていくと熊出没注意の看板が…熊鈴忘れた。どっかで銃声が聞こえるし…なんかドキドキするな。


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ちょっと行くとと祠がある。前回は行かなかったので、今回は狭い石段を上りお参り。熊に遭いませんように…。

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しばらく尾根をトラバースするようにつけられた道をポコポコと歩く。ここの紅葉はすばらしいのだが、もちろん今の季節、もみじは丸坊主。そして季節感がわからなくなる常緑広葉樹がやたらと目に付く。

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丹沢山に続く尾根に合流すると、ぼちぼち雪があらわれる。前回はこの分岐を右に行き、高畑山に登った。なんだかな~、といった感じの山頂だったので、今回は「道幅狭し、注意」と書かれた左の迂回ルートを行く。が、多少崩れているところはあったが、危険は感じなかった。

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道は尾根の南側から北側にまわる。すると突然雪が多くなる。5~10cmくらいの積雪だろうか。しかし、意外にも、多くの人が歩いたしっかりしたトレースがあって楽に歩けた。風がないので北側斜面でもそんなに寒くない。静かな山に啄木鳥のタタタタという音だけが響く。

ちなみに今回のウエアはできるだけユニクロで固めてみた。日頃から「普通の山ならユニクロで十分!」と言ってるので我が身をもって実験。下はシルキードライの下着+ヒートテック+暖パン、上はヒートテック+フリース(これはユニクロではない)+ポケットパーカー。ユニクロのフリースも持っているが、ユニクロのフリースでは暑すぎるので、あえて10年来使っているPAINEのペラペラのフリースにした。

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難所、金冷し。岩をうがって足場をつけてある。でも雪がないのでなんなく越える。それよりは陽射しが強く暑い。とても2月とは思えない。パーカーを脱いでペラペラフリースで汗だくになって、湯気を上げながら歩く。

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トレースがあっても、足元の雪はさらさらと崩れ、本間の頭への単調な登りはなかなかしんどい。そして本間の頭を超えると、今度は滑りやすい一直線の下り。上り下りを繰り返して丹沢山に向けて徐々に高度を上げる。

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本間の頭から高度感が出てきて視界が開ける。目の前には屏風のような丹沢主稜。ひときわ高いのが蛭ヶ岳、そして姫次へと続く稜線。南アもちょこっと真っ白な頭を出している。

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雪面には無数の動物の足跡。指のあるのが狐で、ないのが鹿かな?

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丹沢山が近づくにつれて、尾根は広くなりブナの森になる。私の好きな丹沢の姿だ。

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左から天王寺尾根の道が合流すると、丹沢山はもうすぐだ。空は青く、雪は純白で、すがすがしく美しい景色。おまけにここまで来ても風はなく暖かいので、お散歩気分で景色を堪能できる。念のためスパッツをつけたが、帽子はかぶっていないし、パーカーも着ていない。秋山の服装だ。それでも湯気を上げている…

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12時11分、丹沢山山頂のみやま山荘に到着!天気もよくトレースもあり、最高のコンディションだったが、前回より20分遅れた。頑張ったつもりだが、やっぱりやわらかい雪道は疲れるな~。

次回に続く)

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