尾瀬をあとにし吹割の滝観光~平ヶ岳(4)
4/30 猫又川二俣~鳩待峠~吹割の滝
(前回の続き)
物憂げな朝。昨日の夕方に巻層雲に覆われていた空は、今朝は高層雲に覆われている。教科書どおりに天気が崩れてゆく。今日は至仏山を滑るつもりだったが、相棒は靴擦れがひどくもう滑れないとのこと。なのでそそくさと下山を始める。
猫又川に沿ってきたルートを鳩待峠に戻る。日差しはぼんやりしているが、かえってそれが湿原をやさしく包んでいる。
日が高くなるにつれてどんどん暑くなる。あちこちで雪が割れ、よく見ると小さな水芭蕉が咲き始めている。
あまりの暑さにまた上はヒートテック一枚になる。ここにきてビニールの雨合羽にスニーカーというなにか勘違いした人たちを見かけるが、さすがに下着で歩いているのは私だけ…。
至仏山をカットしてさっさと下りて来てしまったのでまだ朝だ。せっかくなので沼田に行く途中にある吹割の滝を観光する。このあたりはちょうど桜が見ごろで、いろいろな種類の桜が咲いている。
吹割の滝入り口から深く切れ込んだ渓谷に遊歩道を下りて行く。道に沿って並ぶ雑然とした土産屋は、韓国のソラクサンや台湾の陽明山を思い起こさせ、アジアンテイスト満点。
轟音をとどろかせ、水煙を上げる滝は迫力満点。想像以上。実はあまり期待していませんでした、なめていてごめんなさい。沢登の癖から「巻き込まれたら絶対死ぬな」などと考えてしまう。
なんでも滝の高さは7m、幅30m。浸食された岩の割れ目に大量の水が吸い込まれている。天然記念物にも指定され、東洋のナイヤガラと言われているそうだ。しかし、「東洋のナイヤガラ」と呼ばれる滝は中国や台湾など各地にあることを知っている…なので、ナイヤガラの滝を北米の吹割の滝と呼ぶことに勝手に決定。
遊歩道の横を猛烈に水が流れているんですが、それも飛沫で遊歩道が濡れているんですが、、、落ちたら絶対に助からない。日本一危険な観光地?
沢沿いの遊歩道から吊橋で対岸に渡ると、詩の小道という林の中の遊歩道に導かれる。この小道は渓谷の高いところを通っているので、滝の全景が見渡せる。ここまで滝の水音が轟いてくる。
詩の小道には野草がたくさん咲いていた。これは一体なんでしょう?
滝をたっぷり観光したあと、温泉を探す。老神温泉に行ってみたが、昼前後に入れるところがない。残念。しかたがないので、沼田IC近くの「望郷の湯」に入る。
(平ヶ岳・完)
今回のコース
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赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…