余震を避けて山スキー~守門岳(1)
4/17 二分~大平~長峰~大岳~二分
入広瀬の道の駅でひと眠りし、二分の登山口についたのは6時半。除雪の終了点には既に車がびっちり停まっている。みんな自粛は解除したようだ。
大平の牧場まで雪に埋もれた車道を行く。天気予報は晴れ、寒気が入り気温が下がる…と言っていたが、実際は暖かく、空はどんよりとした雲に覆われ、守門岳の稜線は見ることができない。
夏道から右に大きな沢をわけるところで、左手の尾根にのる。そのまま尾根沿いに進むとだんだん視界が開けてきて長峰に到着。相変らず主稜線は雲の中。
雪は多いがさすがに春の山。あちらこちらで雪割れし裂け目が口を開けている。うっかり踏んだらドサッと雪の塊が落ちてしまいそうだ。
保久礼小屋からやや急なブナの森の斜面を登っていくと、キビタキ小屋が雪面から三角形の頭をちょこんと出していた。
キビタキ小屋の先で突然、景色が変わる。気がつけば白銀の広大な雪のドームの麓にいた。ある線から木がなくなった。不思議。おまけに雲も切れ、紺の空が広がる。
風は弱いが冷たい。帽子をかぶりゴアアマの上着を羽織る。シャー、シャーと硬い雪面にシールが吸い付くように気持ちよくきまる。
ほとんど木のない真っ白な斜面だが、ところどころに霧氷に覆われた木が立ち、逆光にキラメイテいる。
霧氷のアップ。小エビのしっぽ。
大岳が近づいてくる…ようだがこんもりした雪のドームは距離感わかない。でもそこに向けて、人が蟻のように黒い点々になって見えるから、まだちょっとあるかな。右手には雪庇をまとった守門岳の本峰が見えてきた。
そして左手稜線の向こうに、道なき忘れられた山々、私の憧れの山、河内山塊の山が見えてきた。あれは矢筈岳だろうか。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…