サメの浜辺~小笠原諸島の旅(7)
5/2 母島・乳房山~脇浜
(前回の続き)
下りは乳房山山稜線の道を下りる。開けた尾根からは紺色の海が眺められる…とパンフレットにあった…
この山稜線の道はなだらかで階段も整備され歩きやすい。ぬかっていても歩きやすいのでやはり下山向きだ。
これは「バンコン」。カタカナで書くとなんのことやら分からないが、漢字で書けば一目瞭然、「板根」。つまり板のような根だ。母島の森の木々を支える地面は、隆起した石灰岩に薄く積もった土壌。根を深く張ることができない。しかしながら台風の風は強い。そこでこの木は板のような根を進化させ、幹を支えている。
2時に山を下り、せっかく小笠原に来たのだからと海に行く。港の横に脇浜なぎさ公園という防波堤に囲まれた穏やかなビーチがあり、シュノーケリングもできるという。しかし、ここも白い世界。おまけに寒い。水着を着てシュノーケルを持った私は何か場違い。
それでも意を決して海に入る。ひえ~っ、水が冷たくて膝までしか入れない。そして…そこにはサメがうようよ…サメの浜辺だ。このサメはネムリブカというおとなしいサメだが、それでもサメと泳ぐのはあまり気分が良くない。
泳ぐのを早々にあきらめ防波堤を散歩する。防波堤の先っぽにカツオドリがとまっている。近づいても逃げない。さすがに手を伸ばせば届くくらいまで近寄ったら、あわてて飛んでいった。しかし、この完璧なまでの無表情、ちょっとこわい。
あまりの寒さに一時間ぐらいで切り上げ、宿に戻る。途中、港を横切って港の施設の中の様子をうかがう。そこには活きのいい高級魚がごろごろ。今晩、夕食にでないかな~。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…