潮が引き道が現れる蓬莱海岸~小笠原諸島の旅(8)
5/3 沖港~蓬莱根海岸~小富士~南崎~沖港
(前回の続き)
天気は霧。でも蒸し暑い。おまけにアップダウンも激しい。トレッキングシューズからサンダルに履き替え歩き続ける。
道の両側はほとんど森。メグロが飛び交っている。地球では母島にしかいないが、母島ではどこにでもいるメグロ。メグロだけでなく青いムクドリなどたくさんの鳥が鳴き、飛び交っている。そして、グリーンアノールも道端をはいまわっている。
1時間弱で南崎遊歩道の入り口に到着。霧が切れ、青空が見えてきた。
遊歩道に突入。そこはうっそうとした森に囲まれた山道。あわててサンダルからトレッキングシューズに履き替える。鳥の声はますます賑やかで、水場では何羽ものメグロが水浴びしていた。
道に白い花が落ちている。島の固有種?花の咲く木を探して上を見上げるが、なぜかどこにも見当たらない。
遊歩道を歩き始めてすぐに万年青浜(おもとはま)。この岬の周りがシュノーケリングポイント。この展望台からも澄んだ海に魚が泳いでいるのが見える。
時に藪に消える沢筋の踏み跡をたどり、蜘蛛の巣に引っかかりながら、およそ10分で海に出た。ゴツゴツとした黒い岩場に挟まれた、波の荒い男性的な海岸。母島の海岸はそれぞれとても個性的だ。
唐茄子海岸の次は、本日の目的の一つ、誰もがぜひ行くべきと言う蓬莱根海岸に到着。ここには、潮が引いたときだけ道が現われ、陸とつながる島、蓬莱根があるという。今は11時。干潮は正午過ぎなので、もう十分潮は引いているはずだが…島はいずこ?
右側の崖沿いに濡れた磯を歩き、岬を回りこむと真っ白な砂浜で陸とつながれた島が見える。あれに違いない。
磯の潮溜まりをのぞいてみる。小さな潮溜まりにもシャコ貝、珊瑚、蟹、ギンポとたくさんの命があふれている。
崖に沿って歩き、蓬莱根のビーチになんとか到着。確かに潮が引けば歩いていける。ただし、滑る。滑ったら海にドボン。そして、打ち寄せる波しぶきがかかる。波が引いた瞬間を狙って一気に渡る。なので、濡れてもいいようにして行くべき。
浜はパウダーのように細かい珊瑚砂。時を忘れた高角砲(たぶん)の残骸が波打ち際に静かに横たわる。パラダイスってこんな感じ?靴を脱ぎ、のんびりとおにぎりを食べる。
蓬莱根のビーチの向こうには、岩に囲まれたプールのような穏やかな浅瀬が広がる。バシャバシャと膝まで水に入り海の中をのぞく。なぜかシャコ貝がそこにもここにもあちこちにいる。不思議な色をしてるな~。
こちらのシャコ貝は目が覚めるような青。他にも色々。なんでこんなにいろんな色なんだろ~。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…