雪の紫禁城~中国・東北、漠河の旅(11)
1/2 北京(景山公園、王府井)~北京空港~成田
(前回の続き)
今日は故宮の絶好のビューポイント、景山公園に行こうと思っていたので、ちょうどいい。雪の紫禁城を眺められるだろう。
雪をサクサク踏みしめて景山公園にやって来た。故宮の正門、午門から神武門を結ぶ北京の中心線の延長線上、神武門に接するところに景山公園はある。故宮の中からでも、建ち並ぶ殿閣の屋根の向こうに、景山公園の小高い丘と山頂の楼閣を見ることができる。
景山は標高108mの人口の山だ。山頂には万寿亭と呼ばれる楼閣が建っている。公園の入り口からの標高差は43m、これを階段で登る。
雪の紫禁城のパノラマが広がる。まさに絶景。おそらく清の皇帝も同じ景色を見たことだろう。
次から次へと観光客が登ってくる。日本語もちらほら耳にする。
幾重にも重なる故宮の殿閣の白い屋根。灰色に沈んだ空。遠くから車のクラクションや胡弓の音が聞こえてくる。そして空気は冷たく湿っている。寒い。
なかなか見られない雪の紫禁城を撮る人々。撮影会みたいだ。
公園をでて、故宮の前のバス停に行く。故宮の堀は凍結し、雪が積もっている。さすがにここを歩いている人民はいない。
王府井を歩いていて、つくづく北京は文明的な都会だと思う。第一に、信号を守っている歩行者がいる。ハルピンや長春で歩行者用信号を守っている人民はひとりもいなかった。北京では20人に1人くらいはいる。第二に車のクラクションがあまり聞こえない。ハルピンは常にクラクションが聞こえていた。
王府井のデパートの一つ、新東安市場に入った。吹き抜けがでかい。狭い日本ではこんな無駄な空間は作れないだろう。空間がでかいだけでなく、もちろん売り場面積もでかくて、電気製品から服飾、食料品までなんでも売っている。
臭みのない肉や、見たこともないキノコがうまい。でも意外だったのは、レタスだ。最初は、サラダかと思ったが、しゃぶしゃぶしてみたら、シャキッとしながらも、スープの味がしみてうまかった。
ただ、ボリュームの割にはちょっと高めかな。
今回は、中国全土のざっくりした観光ガイドと、青海省、チベットそれぞれの写真の多いガイドブックを買った。
時間を潰すために有り金はたいて50元の高価なコーヒーを飲む。北京空港には手軽なカフェを作って欲しい。
ハンバーグを選ぶ。ハンバーグなんて初めてだ。無難な味。
いずれにせよ、旅は終わった。
(中国・東北、漠河の旅、完)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…