氷に閉ざされた街ハルピン~中国・東北、漠河の旅(5)


12/28 ハルビン散策(中央大街~太陽島~ソフィスカヤ寺院)

(前回の続き)

部屋はトイレのドアが閉まらないこと以外は快適だった。今日はハルピン滞在なので、ベッドのなかでしばらくダラダラする。ホテルの食堂で食事を取るが、清潔な部屋とは違い床は汚れ、食器もべたべた、いかにも中国風だ。部屋に戻ってべたべたになった手を洗った。

091228ハルピン中央大街平安路

9時過ぎにホテルをでる。今日ももやもやした晴れ。そしてめっぽう寒い。ヒートテックを履いても、いつものようにズボンがす~っと冷たくなる。手は手袋をしてポケットに突っ込みっぱなし。

091228ハルピン舞踏服屋踊りのための服を売る店らしい。氷点下20度にさらされた、マネキンの胸元が寒々しい。


091228ハルピン中央大街サンタ

中央大街ではサンタが出迎えてくれた。もう28日でクリスマスは終わってるんですが…

091228ハルピン中央大街氷はがし歩道は表面がデコボコした石畳になっているが、それをきれいに氷が覆って、まっ平らのツルツルになっている。滑らないように足の指に力を入れて、グリップするように歩かねばならない。

そんな氷をガリガリとはがす光景がそこここで見られる。


091227ハルピン中央大街ロシア製品店

ロシア製品を扱う店が目に付く。双眼鏡や時計、帽子、防寒具などを売っている。このディスプレイには軍服とレーニンの頭。レーニンの頭は誰が買うんだろう?

091228ハルピンスターリン公園

中央大街を北上して、突き当りの地下道を通るとスターリン公園にでる。さらに真っ直ぐ行くと雪原に行く手を阻まれる。完全に水平に広がる雪原、それは氷結した松花江だ。氷の滑り台やスケートリンクが作られているが、遊んでいる人はいない。

対岸は太陽島。さて、どうやって渡るか…

091228ハルピン松花江馬車馬車で渡る。

本当は馬車などどうでもいいのだが、客引きのおばさんが私のブロークン・チャイニーズに付き合って長話をしてくれたので、ついつい乗ってみる気になってしまった。


091228ハルピン松花江馬車とビル

あっという間に馬車終了。からの馬車はガタガタと帰ってゆく。なんのことはない、歩いてもすぐに渡れる。でも、川の上は川上から強い風が吹き付けていて、体の半分がすぐに冷たくなり走って逃げたくなる(ついでにトイレにも行きたくなる)。

モヤだかスモッグだか分からないが、雪原にうっすらと浮かぶハルピンの摩天楼が幻想的だ。

091228ハルピン太陽島公園太陽島は島のせいか風が強い。鼻水が凍ってきた。つらい。道路は厚い氷に覆われていて、隅っこの人の歩いた跡しか滑って歩けない。

例のごとく目を三角にして雪像祭会場の太陽島公園に向けて、小走りで突き進む。


091228ハルピン太陽島公園雪像制作

太陽島公園の入り口にやってきた。雪の塊から雪像を掘り出している。

ハルビンの氷雪祭のメイン会場は、太陽島公園、兆麟公園、氷雪大世界の3つ。そのうち、ここ太陽島公園は雪像がメインだ。それに対して他の会場は氷像がメイン。

公園の入場料を見ると、なんと150元。150元(およそ2250円)は高すぎる。ちょいと中をのぞくと、中の雪像も入り口の雪像と同じく、まだ作りかけのようだ。うむ~。今回はやめよう…

091228ハルピン太陽島ロープウエイ何のために来たのか、寒さにさらされるだけさらされて、太陽島を後にする。
あまりの寒さにロープウエイ乗り場で、手を温めるためにコーヒーを注文する。ここもやっぱりネスカフェ。

ロープウエイに乗る。グングン高度を上げる。松花江を水平に渡るだけだが、鉄塔が高いので松花江やハルビン市街の眺めがいい。おすすめ。


091228ハルピン太陽島ロープウエイから埠頭

右手直下に九站埠頭がある。夏ならばここから太陽島に渡し舟がでているが、今は氷に閉じ込められている。

091228ハルピン東方餃子王ロープウエイを降りれば、ちょうど正午。(寒いので)中央大街に急いで戻り、餃子のチェーン店「東方餃子王」で昼食。
フードコートのような店内の席はほぼ人で埋まり、賑やかで大盛況だ。店員が忙しくてなかなかつかまらないうえに、注文を間違えたりするが、味は文句なし。特に海鮮のスープが濃厚な三鮮餃子がうまかった。コストパフォーマンスよし。


091228ハルピン氷像作成

お腹いっぱいになったので、午後は中央大街のそばにある、ソフィスカヤ寺院の見物に行く。途中、デパートの前で、またもや氷像の作成中だった。何を作っているかわからないが、足場を組んでクレーンで氷のブロックを積み上げる、大掛りなものだ。

091228ハルピンソフィスカヤ寺院

ホテルやショッピングビルの建ち並び、大勢の買い物客で賑わう尚志大街を渡り兆麟街にぶつかると、ビルに囲まれた玉ネギ屋根のソフィスカヤ寺院が見えてくる。
ソフィスカヤ寺院は1907年にロシア兵士の軍人用教会として創建された、ロシア正教の教会だ。

091228ハルピンソフィスカヤ寺院内部

教会に入るとちょっとがっかりする。壁画は剥がれ落ち修復されていない。そして、内部にはハルビンの歴史をたどる写真が展示され、教会ではなく博物館として使われている。
でも、賛美歌のコーラスがあり、ちょっと教会ぽかった。

091228ハルピンソフィスカヤ寺院とデパート

寺院の周りには巨大なショッピングモールがいくつもある。寺院は中国での西洋文化の残滓だが、デパートの壁面を飾る広告は、なぜか西洋人がモデルで、中国に侵入した新しい西洋文化だ。

091228ハルピン地下街入り口兆麟街の道路を渡るのが恐いので、地下街から行く。
地下街の入り口は冷気を阻止するため、必ず写真のようなゴムのびろびろカーテンが二重に張られ、その奥に普通の扉がある。


091228ハルピンスキー場看板地下街の入り口にはスキー場のポスターが張ってあった。ハルピンにスキー場?と思ったが、そう言えば昨日テレビでスキー競技会を放送してたっけ。
中国は長白山に冬季オリンピックの招致を計画しているらしい。そのために、ウインタースポーツに力を入れ始めているのだろう。


091228ハルピンルイビトン兆麟街にはルイ・ビトンなどの高級ブランドショップも並ぶ。日本から撤退したブランドも、購買力を求めて中国に渡る。

この辺りに鉄道の切符の手配を依頼した旅行会社があるはず…と探したが移転していた。慌ててタクシーで向かった。


091228ハルピン犬肉無事、明日の切符も手に入れ、寒さをこらえて歩いてホテルに戻った。

疲れたのでホテルのすぐそばで晩飯。それは犬肉店。長春やハルピンは朝鮮族がいるので犬肉など朝鮮料理の店がある。
38元の犬肉鍋(小)とカレー炒飯を食べた。鍋には犬のレバーやモツ、そして野菜適当が放り込まれてグツグツしている。香草の入った辛い味噌をつけて食べる。まずい。はっきり言ってまずい。今まで食べた肉で一番臭い。味も鶏や豚のほうがよっぽどうまい。単なる話のネタか…。カレー炒飯も自分で作ったほうがうまい。


091228ハルピン兆麟公園1

食事を済ませ一度ホテルに戻る。防寒をレベルアップさせて、靴に滑り止めをつけて、日が暮れて急速に気温が下がっていく外に出る。せっかくハルピンに来たので、寒いのを我慢して兆麟公園の氷雪祭会場に行く。ああ、寒い…

尚志大街に面した入り口で入場券を買い、公園に入る。入場料100元。うわ~高い。
公園の中には城をはじめとする、氷でできた建物があり、赤や青にライトアップされている。中に入ることもできる。そこはなぜかディズニーの世界。

091228ハルピン兆麟公園2

公園の小道に沿って、たくさんの氷像が並ぶ…はずだが、まだほとんど作成中。それはよく言って陳列されたモノリス、正直に言えば、墓石のようだった。コウモリまで飛び出しそうな雰囲気だ。

091228ハルピン兆麟公園3

氷でできた建物には必ずと言っていいほど、氷の滑り台がついている。子供から大人まで歓声をあげながら、楽しんでいる。元気だな~。俺はもう、手も足の指も寒さで痛くて、滑り台どころじゃないよ。だんだん目が三角になってきて、最後はとりあえず見れるところを小走りで見た。

091228ハルピン二重窓のハルピンビールわき目もふらず、小走りでホテルに戻る。
二重窓の間に置いといたハルピンビールがいい感じに冷えている。シャワーで温まった後一杯やる。
寝る前にぼけっとテレビでも見ようとスイッチをつけるが、中国人が絶叫しているCMか、中国人をいたぶる日本軍ばかりでてくる。ニュースにしておく。


(次回ハルピン市内観光、そして夜汽車でさらに北へ~中国・東北、漠河の旅(6)に続く)

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