昆明湖の氷上を歩く~中国・東北、漠河の旅(10)
1/1 北京散策(王府井~頤和園)
(前回の続き)
万寿山の山裾を西の端まで歩き、昆明湖の氷上に下りてみる。氷は固く透明で、湖底で氷に閉じ込められている水草も見える。とは言え、水深はせいぜい20cmくらいしかないようだ。部分的になぜかなだらかに傾斜があって滑って歩きにくいが、平らなところは意外としっかり歩ける。
目の前に船が見える。氷に閉ざされた船か?と思ったが、石でできた水に浮かない船「清晏舫」だった。氷の上は風が吹いていて寒い。あの船に避難しよう。
氷上を歩いてはいけないとの看板が…人民は無視して歩く。もちろん私も歩く。
清晏舫に上がろうと思ったが、甲板から湖面までの高さがあって上がれない。陸に戻ろうとしたが、どこも柵があったり防波堤みたいになっていて上がれない。上がれないようにする嫌がらせじゃなくて、湖に下りれないようにしてあるんだと思うが…。しかたがないので、寒さに震えながら湖を横断する。ここから見る仏香閣はかっこいい。
万寿山と反対側の湖岸にある南湖島に上陸し、十七孔橋を渡る。中国庭園最長の150mの橋らしいが、すごいんだかどうだか分からない。
十七孔橋の欄干には544体の獅子像が彫られているが、一つ一つ違っていて個性がある。
日も傾いてきたし、寒くなってきたので湖の西岸はまた今度にして、東岸に沿って入園した北宮門に向かう。途中で銅の牛に出会った。
4時をすぎ空が夕暮れ色に変わってゆく。氷の湖面に映る夕日と十七孔橋のシルエットが美しい。
ここで重大なことに気付いた。頤和園の総合入場券には純粋な入場券と、蘇州街などの別料金の券が一緒になっている。さらに頤和園の閉園時間は7時なのに、別料金部分は4時半だ。この別料金の部分がまだ2つ残っている!閉館まであと30分しかない。急げ!
最後に人の多い仁寿殿とその前の麒麟銅像(私には腕立て伏せをしている龍に見える)を見て、頤和園を後にした。
いつもコーヒーだけでは芸がないので、なんだかわらないが「香芋派」を買った。タロイモパイだった。
なんでタロイモが「香芋」なんだろう? おまけにジャガイモは「土豆」、サツマイモは「土瓜」で芋扱いされてないのに、タロイモは芋だ。
ただ、中国人を超える大声で話しながら食事をしている日本人観光客が、騒々しく場違いだった。
(次回に続く)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…