富士山絶景の山、2連発~パノラマ台から雨ヶ岳(2)
11/12 県営本栖湖駐車場~パノラマ台~仏峠~雨ヶ岳~竜ヶ岳~県営駐車場
(前回の続き)
御飯峠から1393mのピョコに登ると、その先は、地図上では等高線密密の恐ろしい下りで鞍部に至る。
実際行ってみると、危ないことはないが、やっぱりずりずり滑る急な下り。
狭い鞍部からは、雨ヶ岳へ向かって、急な下りの反動のような急な登りが始まる。木の根の階段を一歩一歩登る。
すぐに急登を抜けて、緩やかで広くて明るい広葉樹の森になる。道ははっきりしないけれど、歩きやすそうなところを高いほうへ歩くだけ。
標高が上がるにつれ、広葉樹は姿を消す。それに代わって、見上げるほどのコメツガやシラビソの巨木が林立する、針葉樹の森になる。おそらく、人の手のついていない原生林なのだろう。幹の一本一本に神々しさを感じる。
森を抜けて、笹原をちょっと行くと雨ヶ岳の山頂。富士山の絶景。
山頂でバーベキューをしている団体がいた。登山口からかなり登るはずだが、ここまで担ぎ上げたのか。大変だ。でも楽しそう。
私はおにぎりタイム。
御坂山塊から続く稜線は、仏峠あたりで天子山塊と名を変え、雨ヶ岳からさらに南へ、毛無山、天子ヶ岳と続く。いずれは行かなければ。
雨ヶ岳で進路を北東にとり、本栖湖に向かってUターンする。端足峠まで標高差500mの急な下り。
端足峠が近づくと、正面に次のピーク、竜ヶ岳が大きい。
これはなに?キノコ?虫こぶ?
端足峠から竜ヶ岳へ登り返す。
笹、笹、笹の道。道は、場所によっては背丈ほどの笹に覆われている。
午後2時をすぎた。笹原を吹き渡る風が少し冷たくなってきた。
小さい青い綿毛のようなものが、たくさん舞っている。よく見ると青い羽虫だった。
笹をかき分けながら進むと、突然目の前が開ける。竜ヶ岳山頂だ。深い笹薮を刈り払った広場。
雨ヶ岳に続いて、富士山の絶景、2連発。
山頂から少し戻って、笹薮の中に付けられた小道を行くと、小さい切り開きがあって、南アルプスを一望できる。
こちらは、さっきまでいた雨ヶ岳。
よし、あとは本栖湖に向かって下るだけ。本栖湖の正面対岸には、今朝登ったパノラマ台。
急な斜面を本栖湖に向かって、ひたすらジグザグジグザク下りる。
いつもなら、これくらいの斜面はとっとと走って下りる。でも、今日はハイキングなので、いっぽいっぽ歩いて下りる。下に向かう力にわざわざ逆らってスピードを落とさなければいけないので、歩くほうが足が疲れる。
薪を燃やす匂いがしてきた。湖畔のキャンプ場が近い。
登山口まで下りてきたら、あとは本栖湖の湖岸の車道を、車をとめた県営駐車場まで歩く。
本栖湖は富士山の影に入り暗く沈んでいるが、対岸の今日歩いた稜線は、まだ傾いた日に照らされている。
低い太陽の光が当たる木々は赤く燃えている。湖畔はちょうど紅葉が見ごろ。
登山口から20分ちょっとで駐車場に帰還。
山中湖湖畔の紅富士の湯に立ち寄り帰京。
(パノラマ台から雨ヶ岳、完)
参考:
県営本栖湖駐車場6:40-7:31烏帽子岳7:38-7:56パノラマ台8:01-9:30中ノ倉山9:48-12:19雨ヶ岳12:31-14:12竜ヶ岳14:26-15:40県営本栖湖駐車場
地図:
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赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…