紅葉悶絶、牛ノ寝通り!~柳沢峠から牛ノ寝通り(2)
11/6 柳沢峠~大菩薩嶺~石丸峠~棚倉小屋跡~小菅の湯
(前回の続き)
大菩薩峠に到着。ここも人が多いので通過。
小屋の裏の熊沢山をひと登り。そのあとは、今日はもうほぼ下り一方だ。
スキー場のゲレンデのような開けた斜面から、石丸峠を見下ろす。
ほとんどのハイカーは、ここから石丸峠入口へ下っていく。
私は、後半戦に備えて、南アルプスを眺めながら、おにぎりタイム。
ちょっと頑張れば、道の駅小菅の源流レストランで、ピザを食べる時間があるかもしれない。
大菩薩と奥多摩の三頭山を結ぶ稜線、牛ノ寝通りへの分岐。道標に従って左へ。
はじめは、笹交じりの冬枯れの森の急斜面をジグザクに下る。熊鈴を鳴らしながら駆け下る。
だんだん斜度が緩やかになっていく。
急斜面を下りきれば、あとはなだらかな道が続く。木々にいろどりが戻ってきた。
あまり整備されていないと思われる道が、いくつか分岐する。
牛ノ寝通りはまっすぐ行けばよい。道標も完備、下草もなく快適だ。
逆光に輝く紅葉がきれいだ。後ろの山は雁ヶ腹摺山かな。
ここの木々はすっかり葉を落としている。標高差はあまりないのに、変化に富んでいる。この尾根は植林がほとんどない。広葉樹の巨木が多い。人の手が入る前の奥多摩は、どこもこのような姿だったのではないか。
尾根全体が紅葉に包まれた。自分の手もなにもかもが、紅葉の光に包まれ赤く見える。東京近郊でここまで見事な紅葉を始めてだ。素晴らしいぞ、牛ノ寝通り。
幻想的な景色にぼーっとしながら、落ち葉を踏み踏み、快適に走る。
と、その瞬間、右足のつま先が、落ち葉に隠れていた木の根に引っかかった。スピードを出して走っていたので、勢い余って空中にダイブ。柔道の前回り受け身の要領で右手から着地し、くるりと回る。が、右肩を木の根にしたたかに打つ。
痛い...あまりの痛さにしばらく立ち上がれず、地べたで悶絶。
のろのろと立ち上がるが、痛くて肩を動かせない。骨は折れていないようだが、服の上から触ってもわかるくらいに肩が腫れて膨らんできた。コロナワクチンの副反応みたいだ。
頭を打ったわけではないが、ちょっとぼーっとする。軽い脳震盪かもしれない。
じっとしているわけにもいかないので、腕をぶらぶらさせながら、歩き始める。
歩いて到着、棚倉小屋跡。ここまでは来たことがあるので(「山女魚のピザを求めて山を走る」)、これで多摩川の分水嶺がつながった。
ここから小菅の湯へ下山。
肩の痛みが治まってきたので、ゆっくりと走り出す。前回来た時には雪が残っていて走りにくかったが、今日はふかふかの落ち葉が走りやすい。
小菅の湯へは、尾根沿いのルートと、山沢川沿いのルートがある。前回は尾根沿いだったので、今回は山沢川沿いへ。
分岐までやってきたが、これがまたわかりにくい。道標はない。写真の右側の木のテープと、その下の地面に置かれた白い標識が、山沢川への目印。
ここまでの明るい紅葉の道が、一転して、植林の陰鬱な道となる。
山沢川と合流。紅葉も復活。
ワサビ田がたくさんある。
ワサビ田の横を右に左に走っているうちに、舗装された林道に出る。あとは、軽くジョグしながら小菅の湯へ。
あ~、肩痛い~。
小菅の湯に到着。温泉だ~。
服を脱ぐと、右肩の外側が紫色に腫れあがっていた。これは長引きそうだ。
今日は最後にスピードダウンしたが、前半の貯金があったので、源流レストランのラストオーダーに間に合った。
いつもの山女魚のアンチョビのピザ、それに甲州の白ワイン。う~ん、肩の痛みが気になるが、さいこ~。
超絶展望の大菩薩を走り、温泉で汗を流し、うまいピザとワイン。いい一日だった...でも、ここは帰りが長いんだよな...上野原駅に出るだけでもバスで1時間20分もかかる。
はるか自宅を目指してバスに乗る。
(柳沢峠から牛ノ寝通り、完)
参考:
柳沢峠9:24-10:34丸川峠-11:18大菩薩嶺-12:04石丸峠12:09-13:17棚倉小屋跡-14:01小菅の湯
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…