花咲くハセツネコース~三頭山から御岳山(2)
5/15 仲の平~槇寄山~三頭山~月夜見山~御前山~大岳山~御岳山
(前回の続き)
月夜見山からハセツネコースは東に向きを変え、スタートでもありゴールでもある武蔵五日市へと向かってゆく。
その出だし、月夜見第二駐車場から小河内峠への下りは、個人的にとても嫌なところだ。防火帯の切り開きの赤土の急斜面。駆け下ると膝がガクガクしそうな斜度で、さらに雨に濡れると赤土がツルツル滑る。
トレースには名も知らぬ花がそこここに咲いている。
斜度が落ち着くと快適だ。
尾根の南側は陰鬱な針葉樹の植林だが、北側には広葉樹の大木が残る。
小河内峠を越えて、御前山へのおよそ350m登りが始まる。
ハセツネルート上の三頭山、御前山、大岳山は奥多摩三山と呼ばれ、その登りはどれも地味にきつい。御前山の山頂で休憩するから頑張れ~、とメンバーを後ろからあおる。
道標が黄色い文字で書かれている。めずらしい。
登り切って惣岳山に到着。私は偽御前と呼んでいる。
案の定、登りで疲れ切ったメンバーが、ザックをおろして休憩しようとしている。
おいおい、ここは御前山じゃないよ、道標を見なよ。
え~、まだ~、とか言うのを無視して先に進む。
惣岳山と御前山は短い吊り尾根でつながっていて、その鞍部には美しい森が広がる。
このあたりはカタクリの花が咲くらしいが、さすがにもう終わっているようだ。
おつかれ~、御前山に到着。おにぎりタイム。
惣岳山は誰もいなかったが、ここは賑わっている。
北の奥多摩湖方面の展望が良い。
御前山の下りにツツジが咲いていた。もう終わったかと思っていたが、けっこう残っている。
いいね。華やかなトレールを走ると、気分が一新できる。トレランの醍醐味だね。
こちらも一応、花。
ちょっとめずらしい淡い緑色のマムシグサ。
公衆トイレのある大ダワでトイレタイム。
念のため水2リットルを用意したが、思いのほか涼しく、あまり水を消費しない(重い)。それどころか汗をかかないので、トイレに行きたくなる。
大岳山へ本日最後の登り。奥多摩三山の末っ子、大岳山は標高こそ低いが、岩々した登りは地味にこたえる。
気が付くと、あちらこちらでツツジが咲いている。
これはシロヤシオかな。
大岳山に到着。来しかたを振り返る。手前に大きく御前山、奥に三頭山。今日はずいぶん走ってきたけど、本戦では倍以上の距離を走るんだ。
大岳山からは、端正な富士山が眺められるが(「富士山の展望台、大岳山」)、残念ながら今日は雲の中。
大岳山は、御岳山から距離も近く、展望もよく人気の山。ここから急にハイカーが増えてきた。
山頂からちょっと下ったところにある、大岳神社の狛犬。おもしろい顔をしてるな。なんどもこの前を歩いているが、初めて気づいた。
大岳山から御岳山へは、よく整備されたハイキングコース。でも岩場は滑るので注意。
御岳山は近い。ラストスパート。
今日は、先々週と違っていいペースでこれた。予定より1時間近く早い。
本日のゴール御嶽神社に到着。この先をハセツネのコースは、日の出山に向かって右に進む。しかし、我々は左のケーブルカー乗り場方面に進む。
ほとんどの店がシャッターを閉ざし、閑散としている。
御嶽神社の参道は、歩く人も少なく閑散としてたが、なぜかケーブルカーの駅は長い行列。定時の列車に乗れず、臨時便に乗って下山。
駅の壁に注意書きがべたべた貼られ、掲示板のようになっている。全部読むのも大変だ。
下山後は温泉!と行きたいところだが、奥多摩近辺の日帰り湯はすべて閉鎖されている。
緊急事態宣言のため、人が集まるところで、閉鎖しやすい公共施設はほぼ閉鎖されている(閉鎖しにくいところは放置)。不便極まりない。飲食店での酒の提供が禁止されているので、下山後のビールもできない。
緊急事態宣言が出ていない地方がうらやましい。
バスや電車の乗客の皆さんには申し訳ないが、汗臭いまま帰途につく。
参考:
仲の平8:35-9:23槇寄山9:28-10:15三頭山10:20-11:25月夜見第2駐車場11:32-12:32御前山12:45-13:22大ダワ13:27-14:13大岳山14:24-15:06御岳駅
(三頭山から御岳山、完)
赤星山もおといこさんも地元で親しまれている山のようですね。調べてみたら行ってみた…